一筆箋舊帙    一筆箋/御歸り/御問合

平成十九年三月二十六日第二千八百五十一号
平成十九年九月十日第二千八百八十号

安東 投稿者:元夏迪  投稿日: 9月10日(月)16時01分41秒

浦塩か。満洲の風を思い切り吸い込んで来て下されよ。


グローバル一筆箋 投稿者:針鼠  投稿日: 9月10日(月)15時54分41秒

こんにちは!今ウラジオストックに来てます。新潟から近いのはいいけれど、
住み慣れたモスクワと比べてあまりにワイルドな町なのでちょっと疲弊して
ます。ここは中国だね、うん。
ではまた!


(無題) 投稿者:元夏迪  投稿日: 9月 7日(金)23時09分45秒

台風一過の武州では、紫の夕焼けを見送って、秋風の吹く夜です。


訃報 投稿者:元夏迪  投稿日: 9月 4日(火)23時50分6秒

瀬島龍三翁が亡くなった


地中海世界とローマ帝国 投稿者:元夏迪  投稿日: 8月23日(木)12時20分3秒

昨日さる御仁から「はいこれ」と手渡されたものを見遣れば、空っ
ぽの講談社社用封筒一張。事情を呑み込まぬままに礼を述べて頂戴
したら、その御仁は笑いながら「ちがうちがう、これを入れて持っ
ていってよ」とを差し出す。面白そうな本である。いつ書いたの
だろう。


朝市 投稿者:愚妻  投稿日: 8月20日(月)22時01分58秒

今日函館から戻りました。東京あぢー。

今朝はちょっと冷やかしに朝市に行き、海産物やらメロンやらの単価の
高いものを売っている店は当然素通りなんだけど、ちょっと寂れた辺り
で昭和風の缶詰ばかり並べている店を発見したり、店番のおばさんがア
メ横風の洋服の山に埋もれて爆睡してる洋品店があったり、荒物屋さん
で4500円のミニ石炭ストーブに心惹かれたり、旨そうなトマト15個
100円に真剣に悩んだりして、楽しく過ごしてきました。

私のお目当ては「ベコ餅」という和菓子の一種(たぶん東北発祥)なんだ
けど、どこに行っても見つからくてウロウロしていたら、客引きのおじさ
んたちに「お姉さんなんか探してんのかい?」と声をかけられ、正直に
「ベコ餅」と告白した所、当惑しつつも「そいえば俺が子供の頃には確が
にベコ餅ば朝市で売っでだ!」と思い出してくれて、あちこち電話をかけ
て探してくれました。そんでまだ一軒だけ残っていた和菓子屋を見つけて
くれて、教えてもらった通りに行ってみたらせまーい一角で太ったおばさ
んが細々とベコ餅を売っていた。で、やはり函館出身の人が懐かしがって
50個、100個と買っていくんだそうで、私は10個購入。今それを一つ食
べながら書いてます。で、包んでもらっている間、となりの雑貨店ではお
ばあさんが「扇子」を買い求めにきたのだが、店番しているかなり高齢の
おばあさんはなぜか「電池」を出したり引っ込めたりして要領を得ない。
そしたらベコ餅のおばさんが、「もうね、その人ボケちゃっててだめなん
だわー」とのんきに解説。子供の頃の朝市の雰囲気がまだ微かに残ってい
て嬉しかったので、報告でした。おしまい。


久しぶりに本郷湯島界隈 投稿者:のっぼ  投稿日: 8月18日(土)12時11分44秒

昨日、上野と本郷に、自分自身とプリンターの修理、メンテの用が
あり、ついでに少しばかリ散策して参りました。猛暑ではありまし
たが、昼時分は雲と風が幾分陽射しを和らげてくれました。
上野で用を済ませたあと、湯島の方から三組坂を上って本郷に向か
います。途中、Cocogolosoという、前から気になっていたイタリア
ンのお店でランチを頂きました。貧乏性な僕ではありますが、離日
も間近ということで、奮発して700円のパスタランチに挑戦です
(笑)。トマトソースのオーソドックスな細めんと、アンチョビと
ブロッコリーのツイストパスタ。バランスもよくて、値段を考える
と結構お勧めかも知れません。大学からさほど遠くもありませんし
ね(少し遠い?)。
本郷で用事を済ませたあと、これも前々から気になっていた、文京
区一の大クスノキを探しにいきました。本郷通りから白山方面に通
じる、旧壱岐坂(大横丁)を下ります。お馴染みの白木屋などがあ
る、見慣れた風景ですが、よく見て見ると所謂看板建築の建物が目
立ちますし、店内総タイル張りの花屋さんなど、レトロな佇まいが
今に生きており、新鮮な感じを覚えます。本郷弓町の辺りには、古
い大邸宅、もしくはその跡地らしきものも。ビル群とそんなレトロ
が入り交じった界隈に、本郷の大クスが聳えています。かなり大き
い.幹周りは8メートルくらいだったでしょうか。すぐ脇に立つビ
ルに負けていません(このビルが木に近よりすぎていて、或は高す
ぎて、辺りの情緒をすっかり亡くしてしまっていますけれども)。
そのすぐ先には弓町のキリスト教会があります。このコンクリート
製の重厚な教会にしても、大クスにしても、大きな古い邸宅、その
他のレトロな建築群にしても、この地域にかつてあった空気、或は
磁場のようなものを感じます(ベタな表現ですが)。近代的ビル群
の建設で、今まさにそうした空間意識が失われつつあるのか、また
時代に応じて装いを新たにしつつあるのか、僕にはよく分かりませ
んが、古い建物の前に立つビル建設予定の看板を見ると一抹の寂し
さを覚えます(他所者ながら、あるいは他所者ゆえに)。


教師冥利 投稿者:元夏迪  投稿日: 8月11日(土)02時50分12秒

クリトン「だから僕のいうことを聴いて、是非そうしてくれ給え」
ソクラテス「そうだよ、クリトン、それも僕の心配の一つだが、ま
だ外にもたくさんあるのだ」

牢に繋がれたソークラテースに、クリトーンが脱獄を勧説する件で
す。金の心配をしているんじゃないか、そんな心配は無用だ、自分
(クリトーン)らが金を用立てる、それを鼻薬にして脱獄してくれ
というのです。右は岩波文庫に収められた、久保勉(まさる)氏の
訳文です(プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』の『クリトン』
第四章)。

原文では(Pl. Cri. 45a3-5

kr. all’ emoì peíthei kaì mÈ állOs poíei.
sO. kaì taûta promEthûmai, Ô krítOn, kaì álla pollá.


直訳すると「四の五の言ったけども、とにかく儂の言うことに耳を
藉せ、それ以外にあれこれやるのはやめにしてくれ」「お前が口に
したことも気には懸かっているんじゃ、クリトーン、それに他にも
色々と、のう」という感じになるでしょうか。

ソークラテースの言葉遣いは、一応親友の言い分を聞き、顔を立て
る格好になっています。その上で、自分の本懐を開陳しようと試み
ます。ここに、俗物クリトーンに歎息する一方で、その俗物への労
りと、淡い感謝の気持ちを示す、ソークラテースを見ることが出来
ます。

しかし、プラトーンの描くソークラテースという人物は、駄洒落を
好み、飄逸な表現を駆使する、捕らえ所のない老人です。この件に
も、それが遺憾なく発揮されています。

「それ以外にあれこれやるのはやめにしてくれ」という部分と「そ
れに他にも色々と」の部分には、何れも「他の事(アッラ)」に相
当する字句が盛り込まれています。クリトーンの言い分では、自分
の勧説に耳を藉せ、それだけでいい、今のように、つまらない理屈
を捏ねて無駄死にをするな、という具合に、「アッラ」の派生語で
ある「アッロース」を使うことで、「耳を藉せ」という部分を強調
します。ところが、ソークラテースは、お前の言ってくれた心配事
は、自分にとっても気に懸かることではあるが、それよりも気にな
ることが色々とあるのだ、お前の言い分に耳を藉す訳にはいかない、
という塩梅で、「アッラ」の方に焦点が当たるようになっています。
二人の言葉は、同じような部分に、同じような言い回しを盛り込み
つつ、向きは真っ逆様になっています。ソークラテースの真面目と
言うべきでしょう。

不佞は某所で中高年の初学者に『クリトーン』を講じているのです
が、不覚にもこの「アッラ」の語法に潜む、ソークラテースの飄逸
を見落としていました。見落としたままでも、対話の流れは変わり
ませんし、ソークラテースの慰藉がクリトーンに差し伸べられてい
る事実は感得していました。九十分間、ひたすら希語の文法を講じ、
担当者の訳読を批判し、最後に質問は、と訊ねたところ、その日の
担当とは別の御仁が、「先生、このアッラは」と口にして、衝撃を
受けたのでした。

希語を発音させても、どちらかと言えば不器用なこの御仁が、かく
も美事な解釈を提示したことに、衝撃は軈て感動に変わりました。
希語の講師をして本当によかったと思う瞬間でした。


もどきのテイスト 投稿者:元夏迪  投稿日: 8月 9日(木)02時17分10秒

「和」が殊更に喧伝されるようになり、「和」が死んだことを痛感
します。「和」が生きていれば「和のテイスト」を言い立てても無
意味ですし、「和」の肝に当たる「躾(仕付)」「作法」を抜きに
「テイスト」だけをはつってみても、それは所詮「テイスト」に過
ぎません。オリエンタリズムで自家中毒を起こしたと言うべきでしょ
うか。

季節柄目につく浴衣姿の男女でも、男の帯が腹の上だったり、水平
だったり、女が電車の吊革にぶら下がって、捲れた袖から二の腕が
露わになっていたり、やたらと襟を寝かせてみたり。抑も裾捌きも
糸瓜もない大股で、歩きにくそうにしています。

先日青梅で花火を見ました。最近はレトロな街で売り出している青
梅には、映画の手書き看板が方々に飾ってあります。この頃は駅の
ホームの蕎麦屋にまで細工を凝らし、券売機にはペンキで錆を描き
込む念の入れようです。映画看板とレトロな街興しが結び付いた時
に、青梅が持つ昭和の空気は死んだと思いましたが、その空気が死
んでから、青梅に足を搬ぶ人が微増したのは皮肉なことです。

花火当日には、浴衣姿のテイスティな群衆も、多数詰めかけたこと
でした。その間に立ち紛れ、山間の空を彩る華麗な花火を見ながら、
己が一気に老け込んだように思いました。


無題 投稿者:元夏迪  投稿日: 8月 1日(水)16時56分26秒

珍しく豚骨拉麺の店に入ったら、小児が両親に「臭いよ臭い〜」と
駄々。それで、己が滅多に豚骨拉麺を食べない理由を想い出しまし
た。豚骨拉麺の店にはいると、幼少時に道端で胸一杯に吸い込んだ、
あの馬糞の臭いが鼻腔の奥に甦ってくるからなのでした。

#豚骨拉麺ファンの方々、申し訳ありません。

肝心の拉麺は、それなりに美味でした。


宿縁 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月31日(火)00時53分32秒

弓のが亡くなり、その霊前に詣でた時、香奠の御礼にと未亡人か
ら渡されたクオカードなるものの使い道を考え倦ねること一年半、
近所のセブンイレブンでようやく道路地図を購入した。

これなら師の温顔を日々想い出すことが出来る、未亡人宅に赴くた
めには、どの道を走ればよかろうかと思い喜んで地図帳を眺めてか
ら旬日を経ることなく、未亡人の訃に接し、墓に詣でるべく繰った
のが、その地図帳であった。調べた結果、菩提寺が拙宅からほぼ一
本道であった事実もまた、符節を合わせたかの如くである。

思えば、中学で弓の手ほどきをしてくれた人が、偶然、師の教えを
受けていた。出会うべくして出会い、別れるべくして別れたのであ
ろうか。弓を引き絞った状態を「会」という。心身相整い、均衡が
取れ、雨露の葉から滴るが如く、箭が離れるのを待つ。師から、そ
してやはり高段位にあった未亡人から承けた射法の基本そのままに
であったことに呆然としつつ、墓に詣でた。

墓石は平生と変わりなく佇んでいた。言いようのない感慨に襲われ
た。平生と唯一異なることと言えば、前に掃苔して所在も熟知した
その墓石の前を何度も通りながら、暫くその墓石の存在に気づかな
かったことである。


光線の質 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月21日(土)23時50分10秒

立て続けに絵を見る機会に恵まれました。時折足を搬ぶ玉堂美術館
と、プラハ国立美術館展です。画風を見れば水と油ですが、画境に
深く通じるところがあるのかどうか、絵が気持ちに浸ってきました。

彩管が光線の質を活写するという、平凡な事実に感じ入ることも幾
たびかありました。光線の質が、土地の風土や人生の哀歓と分かち
難く結び付いているのは、言うまでもありません。


物憂い午後に上郷して 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月21日(土)01時04分50秒

二時間勉強をさせて貰うつもりで研究会に顔を出したら、報告は半
時間で終了。慣れ親しんだ時代を下ること一世紀半、地域も違えば
規模も異なる話を聴き囓ることが出来たから、良しとしようか。


駄句 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月13日(金)01時26分6秒

蜩や嵐の雲間に暮れなづむ   鶯 里


追加 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月 3日(火)11時03分40秒

This is a pen. という文を読まないのが美術史で、読み捨てるのが
考古学。ま偏見ということですな。


溽暑の宵に 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月29日(金)00時17分53秒

This is a pen. という文を「これは一本のペンです」と訳し、ペン
があったという情報を引き出すのが、歴史学者だとしたら、ペンが
あったかなかったかを考え出すのが哲学者で、「なんでこんなこと
を言うのだろう」と考えるのが文学者、「発話の場」「ナラチブ」
といった概念をこねくり回して、結局ペンがありましたという情報
に満足するのがポモな歴史学者。自戒自戒。

長岡は涼陰の爽やかな街だった。信濃川の雄大な新潟では、美しい
万代橋を見物させて貰った。昔は更に長かったと言うから、壮観の
一語に尽きた事だろう。川縁で勉強をして、懐かしい顔に合い、親
友夫妻の御宅に一夜を送る幸せを、溽暑の武州で噛み締める。


服に着られて 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月20日(水)18時40分42秒

Cambridgeと表紙に刷った縦開きの帳面を繰るだけで、そこまで騒々
しくせねばならぬかという位に鈍くさい女と、汽車の座席で隣り合
わせになる。

二十も半ばは過ぎただろうに、服に着られている。異様な感じを嚥
下して見遣れば、リクルートスーツである。

開いた帳面の文字が目に入る。面接の対策を書き付けたものらしい。
前の会社は派遣であった、単純作業、力仕事しか与えられなかった、
それが不満で御社に云々、といったことが書き連ねてある。

創造性を発揮する仕事を希望しているのであろう。残念ながら、面
接でこの文句を耳にした人事担当者は、この婦人が創造性に富んで
いるとは思いもしないであろうし、単純作業や力仕事の意義を軽ん
じる姿勢に憤慨する懼れもある筈だ。

それでも、何とかうまく行ってくれないだろうか、と竊かに応援す
る気になったのは、今一度、服に着られようと決意した婦人を健気
に思ったからであろうか。


アレクサンドロス大王 投稿者:愚妻  投稿日: 6月 6日(水)20時56分7秒

大変お久しぶりです。

突然ですが、アレクサンドロス大王が

1. 誰かに傷を見せた
2. 誰かの傷を見せられた

という内容の話を御存知の方はいらっしゃいますでしょうか。
人に頼まれて16世紀のベルギーの画題の調べものをしているのですが、
疎いので見つける事が出来ずにいます。似たような話でも結構ですので、
御教示頂ければ大変に助かります。

先週は私の論文締切があったり、元夏迪氏の学会報告があったりで、
しばらくバタバタしていました。今週末は、コタツ布団を片付けられたら
嬉しいな…(爆)。

じゃあまたね!


マニヤの誓い 投稿者:針鼠  投稿日: 4月11日(水)21時14分11秒

リンク先の文章を読んでいたら、伊藤貞夫先生が講演されるとあって、
それはいいのだが、先生の紹介文を見ると、今年1月の講書始の儀に
おいて天皇皇后両陛下にご進講されたとある。新聞をとっていないか
らか、このことを全く知らなかった。迂闊であった。そこで早速宮内
庁のホームページに飛び、陛下の動向を確認した。と同時に、いつも
気にしている「天皇陛下のご論文など」の項をクリックした。3つの
論文が並んでいるうち、一番最後の「ミトコンドリア・チトクローム
・・・」について中身を読んでみると、次のように書いてあって吃驚
してしまった。

 ハゼ類は魚類の中でも種の数が大変に多く,多様性に富むグループ
 の一つであることが知られている。それだけに形態学による分類に
 おいて,その系統類縁関係については陛下の説も含め諸説があり,
 未だに決着がついていない。

これを読んで、そうか、陛下もまた自分の説を立証するために闘って
いるのか・・・と深い感慨を覚えた。俺はつなぎを着て泥の中でハゼ
を取っている陛下が大好きだが、彼の姿を見習ってさらなる研究に励
みたいとの思いを新たにした。


マニヤのために 投稿者:元夏迪  投稿日: 4月11日(水)19時51分8秒

日本の西洋(古代)史学の古に興味のある向きは、「村川堅固・堅
太郎を語る
」(本年四月十五日日曜)に足を搬んでみるのも一興で
しょう。不佞も、リースの講演録に挟まっていた、ユーリウス暦グ
レーゴリウス暦換算表(フールス紙にインク書き)の筆記体を見て、
堅固博士の為人に興味を抱いたのですが、どうも行けそうにありま
せん。


邂逅 投稿者:元夏迪  投稿日: 4月10日(火)22時49分14秒

さる施設の書庫に潜り込んで、図書の整理をしている最中、何の気
なしに手に取った英書の発行地が東京となっている。西紀一八九六
年だから、明治二十九年である。しかも改訂版と銘打ったものだか
ら、かなり珍しい本だと思い、題名を見る。Riess, Ludwig, The Me-
thod of History
とある。大先輩の講演録らしい。扉右上には「村川
君」の三文字が鉛筆で書き入れてある。ハテと思い、頁をパラパラ
と食ったところ、蓬色の和紙の封筒が挟まっていた。宛名や差出人
が今も墨痕鮮やかに残っている。曰く「本郷区弓町○○番地村川堅
殿親展」、また裏に曰く「番町○○丁目嘉納治五郎」。宛名書き
の下にも走り書きが見える。自分は三時に出席するが、御都合次第
では一時に云々。封筒の下部が破損しているために、文意は通じに
くいが、村川、嘉納の両人は催事に出掛ける時間を摺り合わせよう
としているらしい。書翰そのものに何が書かれていたのかは知る由
もないが、なかなか面白い封筒を見付けたものである。

参考PDF

また気になる書籍があって、手にとってしげしげと見る。表紙に北
大図書館の古めかしい蔵書票兼貸出記録表が貼り付けてある。異様
である。誰も借りた形跡はない。欄外余白に、村川堅太郎の筆跡で
原田慶吉氏に貸与中、同氏の自殺により、蔵書の一部として北大
に売却されその後返還(一九五一、六月)」と認めてある。著作そ
のもの(Seel, Otto, Roümischen Denker und Römischer Staat, Leipzig,
1937
)は、開けなかった。

#村川堅太郎は村川堅固の子息である。


びっくり 投稿者:愚妻  投稿日: 4月10日(火)19時22分39秒

昨日新学期の最初の仕事に行ったら、ケンブリッジで最後に住んでいたアパートの
真上に偶然住んでいて、お茶に御邪魔したり来て頂いたりしていた人が、これまた
偶然同じ所で同じ日に出講している事が判明。しばらくご無沙汰していたんだけど、
びっくり&嬉しい。でも昨日は休みボケから立ち直りきれず、疲労困憊しました。


椿事 投稿者:元夏迪  投稿日: 4月10日(火)01時05分49秒

今年は東西の耶蘇教で復活祭が同じ日であったために、ギリシア語
で賀詞を泰西在住の関係者(古典学者)に届ける。東からは英語で
返信があり、西からはギリシア語が返ってきた。連合王国のパヴロ
ス(パウロス)やペトロスからも、綺麗なギリシア語が届いた。東
西の復活祭を別々に祝う年には、西には英語、東にはギリシア語で
賀詞を送っていたので、こうした事態に遭遇するのは初めてである。


四月馬鹿じゃないよ 投稿者:愚妻  投稿日: 4月 1日(日)23時56分1秒

今日、自動車免許の卒業検定に受かりました。花見客の混雑のため、
ほとんどスピードがでることなく修了。検定経路も自宅周辺をぐるぐ
るするだけだし、お花見ドライブにもなったし、大変ラッキーでした。


札幌送り 投稿者:針鼠  投稿日: 3月31日(土)02時51分28秒

ぷちさん。
大事な告知をありがとうございます。残念ながら出席できませんが、
某女史によろしくお伝えください。


告知 投稿者:ぷち  投稿日: 3月30日(金)00時11分40秒

本当はこんなところに書いちゃいけないのでしょうが
ここが一番みんなが見てると思うのでちょっと拝借。

このたびシベリ・・・札幌送りになるロシア史の某女史の送別会が
なんと本日(3月30日金曜日)に催されます。
どこで何時からいくらでやるかは分かりません。
たったいま決まったことですので。
でも私も含めみんなお金ないから安くしたいとは考えてます。

ということで、お暇な方はぜひ本日研究室へ。
閉室後にみんなでどこかに流れましょう。


(無題) 投稿者:元夏迪  投稿日: 3月27日(火)12時23分12秒

ねこさん、よう御越し。弊站は鏈接随意を掲げていますので、と言
うか、「リンク・フリー」(鏈接禁止)を認めないので、御気遣い
なく。貴站の発展を祈ります。


リンク 投稿者:ねこ  投稿日: 3月27日(火)05時03分56秒

こんにちは。元夏迪さんのホームページをリンクさせていただきました。
まだ作り始めたばかりのサイトなので、内容が薄いですが、よろしければ見に来てください。
リンクに問題がある場合はお知らせください。

http://www.vdgatta.com/


初老の刀自の名言 投稿者:元夏迪  投稿日: 3月27日(火)01時46分51秒

刀自「叉焼の大盛」
店員「叉焼麺ですか、叉焼ですか」
刀自「ううん、叉焼の大盛」
店員「叉焼麺の大盛で宜しいですか」
刀自「うん、叉焼の大盛」


面白く読めそうです 投稿者:元夏迪  投稿日: 3月26日(月)19時53分40秒

ちらっと立ち読みをした限りでは、エヴァリット『キケロ もうひ
とつのローマ史
』という書物は、よく書けているようです。ジャー
ナリストだという著者の力量もさることながら、達意の国語に写し
取った訳者の御蔭でもあります。翻訳とはこうでなくてはなりませ
ん。昨今のローマ史ブームに見られる歪みを、多少なりとも修正す
るきっかけになるのではないかと期待しています。目下進行中の
イム
翻訳計画も、成就の暁にはそうした流れを加速することでしょ
う。


一筆箋/御歸り/御問合

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