自平成十八年二月二十六日第二千五百五十一号
至平成十八年四月九日第二千五百八十号
西に行っている間には治まっていた顔のアトピーが、帰宅するや否やすっか
り復活してしまい、かなりブルーです。…って顔自体は赤いんですが。神宮
のご利益は東京方面には届かないんでしょうか。
ちょろっと寄った京都の茶わん坂の茶碗屋さんのおばあちゃんが出してくれ
た御茶請けの金平糖が大層おいしくて感動していたら、紀宮様の結婚式の引
出物に出たのと同じものだそうです。今迄食べていたのは何だったんだー!
というくらい美味しかったです。おばあちゃんお手製の茶団子も美味でした。
旧蔵の石田幹之助『長安の春』を見付け、巻頭を飾る「長安の春」
を読む。豪宕華麗な文章は大唐の春そのものである。
論文・リポート共有サイト。
知の時代と言われ始めてからこのかた、世の中は知の何たるかを忘
れてしまったような気がしてならぬ。
今日は成り行きで松阪で焼肉を食べた後、伊勢神宮の内宮に参って来ました。よく考えると酷い話ですね。しかし赤福本店にも参って大満足。伊勢神宮は確かに神様のいそうな所でした。
本日夕刻、中野住宅前に佇み、手帳にメモを書き込んでいたら、色
の褪せたチューリップ帽を目深にかぶった小母さんが携帯電話付属
写真機のレンズをしつこく不佞の顔に向けてきて、何枚か撮影して
いたのはなぜなのだろう。所在なげにうろついていた小母さん、あ
なたは一体誰なのですか。不佞は過激派の手先でも、公安の人間で
もありませんよ。
先日近所の公団団地の脇を通ったら、コンクリの建物群が一斉にこ
ちらを伺うような気配を感じて怖じ気づいたものである。そんな瞬
間、ありませんか。
#実際に、中から鋭い視線が覗いていることもあるのでしょうが。
ぷちさん、よう御越し。
scripsisti> 「歩ける寝袋」……41,000円の価値あるかなぁ?
「寝られるニッカーボッカー」「野宿用着ぐるみバカ長」ならば、
同じ商品であっても四万千円出そうという人はいないでしょう。
アウトドアブーム(それはアールブイワゴンや日焼けサロンにも見
出される)でピリッと味付けしたアイデア商品(即ちゴミ)の御提
案(苦笑)ということで、まず上出来とせねばなりません。
あ〜ストーンズですね。行きたかったんですけどね。
体調がすぐれないので行かなかったんですよ。
多分今回が最後だろうと思ってただけに残念です。
生キース、見たかった。生Paint It Black、聴きたかった。
さて、実は先日、友人と電車に乗ったら
「火曜だよ!通販生活」という車内広告を見つけました。
あのカタログハウスの「通販生活」のweb版の広告です。
その中に「とんでもない商品」というコーナーがあって
曰く
「歩ける寝袋」
寝袋の下半身の部分が二股になってズボン状になっており
寝袋に入ったまま歩けるわけです。謳い文句は
「これなら、夜中、熊に襲われても、立ち上がって逃げられる」
う〜ん。友人は「買いたい!」と言ってましたが、41,000円の価値あるかなぁ?
いま帰ってくるとき電車の吊り広告で発見。今週がまたすごい!
「ダンベル知恵の輪 心も身体も鍛えられる!
ダンベルを持ち上げるだけなら熊でもできる。
持ち上げながら思索できるのは人間だけだ、という人間の証明。」
・・・もう勝手にしてください。
関心のある奇特な方はカタログハウスのHPの左上からいますぐdive!
二日間で研究室の酒宴が三つ、異様にくたびれてヘロヘロになっていた
ところに旧友から電話があって、ローリング・ストーンズのコンサート
の招待客用チケット(すげーいい席!)を入手したから今から出てこい、
との仰せ。真剣に行こうかどうか悩んだけど、50過ぎのおじさんたちの
シャウトに二時間耐える気力がないような気がして辞退しました。その
後、「そういえば最近ローリング・ストーンズについて誰かが何か言っ
てたなー」とうすぼんやり思ったのは、あれはぷちさんがやはりチケッ
トを買った、という御話でしたよね?コンサートいかがでしたか?
(←少々後悔している私)
その後近所のお気に入りの中華料理屋で餃子を食べようと思って行った
ら休みで、気を取り直して前から行きたかったアメリカンなハンバーグ
屋に行ったら美味しくってペロリと平らげご機嫌に帰宅した所までは良
かったんだけど、胸焼けで気持ち悪くなりました。食べ過ぎです。
研究室の酒盛りではかつての指導教官に数年ぶりに再会。しばらく療養
なさっていたのですが、御元気そうで安心しました。大変シャイな方で、
ご指導頂いていた当時、私の研究について何か御話を頂く事は全くあり
ませんでしたが、その日だけは目と目を合わせて「私は上野千鶴子は美
人だと思います」と繰り返しておいでで、私は先生を心の底から尊敬し
ているので、先生がそこまでおっしゃるなら上野千鶴子は美人に違いな
い、と改心しました。最近はハンダ付に凝っていらして、退官の暁には、
団塊の世代の退職ラッシュで人手が不足するであろう下町の町工場に再
就職する夢をお持ちなのだそうです。
皆が皆、と言う訳ではないのだけれども、七十絡みの翁媼の不品行
が目について敵わない。
自分で他人の自転車を倒しておきながら、それを指摘されると「オ
タクが倒したんじゃないの?」と言ってのける翁の鉄面皮、店の扉
を遮るように自転車を駐める暴挙を窘められると、ブツクサ言いな
がら扉の半分だけ遮り、車体の半分で公衆電話を壅ぐ媼、スーパー
で韮を盛った箱に身体がぶつかり、棚から箱ごと韮をぶちまけてお
きながら、「もしもし落としましたよ」と声をかけるまで知らん顔
をしようとする媼……。
実年齢精神年齢同一性症候群(若年礼賛強迫神経症)の蔓延する昨
今の御時世には酷薄な要求かも知れないが、年相応の分別を身につ
けて欲しいものである。
過日某所で口にした醤油があまりに旨く、つい「何という醤油です
か」と訊ねてしまった。何でもキッコーマンの本味という銘柄だそ
うで、なんだキッコーマンか、存外平凡だなと拍子抜けしつつ、そ
の後近所で探してみても、これがなかなか見つからない。仕方がな
いからネットで検索してみたら、十八リットル三千二百円也の業務
用であった。流石にこれでは手が出ない。
紫陌ノ紅塵、面ヲ拂ヒテ來タルと詠ったのは唐の劉夢得でありまし
たが、本日本朝の帝畿にも大風起こり、拙宅から東を望めば空は沙
で黄に染まり、動もすると紅を点したかのようです。紫陌(アスファ
ルト)に覆われた都の哀しさ、遅咲きの梅が白に紅に街衢を彩って
いても、こんな日には人ノ花ヲ看テ囘ルト道フハナシと言った塩梅
なのではないでしょうか。玄都觀裡桃千樹の大唐の春を想う硝子戸
の内です。
さるマルクス主義歴史学者(故人)の書いたギリシア史の書物を繙
くと、「当該社会の発展度に照らして、○○は△△でなければなら
ない」という議論が目に付く。この「発展度」とか「発展段階」が
トンデモ本に溢れかえる「霊的ステージ」などの不思議タームのよ
うに見えて仕方がない昨日、今日。
コジカさんも入れてあげて欲しかった。でもいじけないで。
ぷちさんお疲れ様でした。ちゃんと帰れましたか。
私たちは、しょぼいスナックで逮捕現場を目撃しましたよ。
前にも同じ店で逮捕現場を目撃しましたよ。
いま元さんと愚妻さんと
のっぽさんと洗足会にいるので
記念パピコ。
なんか僕の書き込みが話題になってワクワクしちゃう。ウッフ。
アド街で鶴見を見ました。知らない町だったのですが、鶴見線
というとても魅惑的な電車が出てきました。その終点である海
芝浦駅は、昼間は一時間に一本しか電車が走っておらず、駅を
出ようと思っても東芝の工場があるだけで関係者以外立ち入り
禁止、後は海と線路沿いの小公園のみ。山田五郎が会社でうま
くいかないことがあったときに乗りたい路線といってましたが、
何かテレビ見ながらすごいなーとか工場だーとか大声上げてし
まいました。自分で足運んでないけど心の中でトリップしたの
で終點聚落同好會(假稱)の研究報告になるっちゅよね、これ?
ぷちさま
針鼠さんのタイトルは、テリー・ギリアム監督の『未来世紀ブラジル』への
オマージュじゃないでしょうか?
個人的には、ギブソンのサイバーパンク三部作は結構好きです。
千葉シティに住んで、「オノ・センダイ」製の端末が欲しいなぁ(笑)。
と題して、ワードとエクセルで書類のフォーマットを作る方々を呪
詛し、エレコムのキーボードカバーの品質を歎いて見せたところ、
「投稿」ボタンの代わりに「消す」を押してしまい、全てが水泡に
帰した今こそ、魂の絶叫を書き留めねばなりますまい。ガックリ
なんか針鼠どんのカキコのタイトル、
W. Gibsonの"Neuromancer"を思い出してしまうねぇ。
僕は1999年の大晦日にモスクワに居て、エリツィン大統領を筆頭にロシア人が
皆、新世紀が始まると騒いでいるのを聞いて、やっぱりこいつら西側と違う時
間で生きてるなと思ったのね。それで2000年の大晦日にもモスクワに居たのだ
けれど、連中もう一回新世紀が始まると騒いでたから、下手するとロシアは22
世紀なのかもしれないのね、今。
それでドラマのことなのだけど、ぶちまけてゆえば平成になってから日本社会
の劣化が著しいじゃありませんか。新世紀になってからは増してそうだ。だか
らね、それにもかかわらずこつぶとのドラマが今でもつくれることが分かった
のが、嬉しかったの。今、テレビで「アド街」を除けば最も面白いのは、「ま
んが日本昔ばなし」だ。江戸の細工物とか見て、全部手作りでこれゃすごい贅
沢なもんですねーとため息をもらすのと同じ感覚を味わいながら見ている。も
っとテレビが保守反動になってくれて、アド街以外は全部昭和の番組流してく
れれば一番よい。
針鼠さん、御疲れさん。
scripsisti> 原作は20世紀の作品だけれど、ともかく21世紀
scripsisti> になってもまだこれだけこくのあるドラマが見られて
世紀を挟むと、芝居の質も変わってきますか。
三千年紀第一年を剣橋で迎えながら、世紀の交に何の感慨も懐かな
かったので(抑も、あちらの連中も特に騒ぎはしなかった)、今ひ
とつピンと来ません。針鼠さんの二十世紀観、二十一世紀観と、世
紀の境目にまつわる所感をお聞かせ下さい。
愛用の手帳には「二十一世紀カウントダウン」と称して、通年カレ
ンダの隅に「二十一世紀まであと○○日」などと刷ってありました
から、少しは気持ちも昂ぶりそうなものですけれども、如何せん通
年カレンダを見る機会なんて皆無に等しくて(苦笑)。だからこそ、
そんな要らぬ企画を押し込むことが出来たんでしょうが。
やあ。ちょっと疲れたのでここで一休みさせてほしいのね。
今日、『けものみち』の最終回を堪能したの。米倉涼子は
ここ数年急勾配で成長中だし、佐藤浩一はいよいよ怖いの
ね。原作は20世紀の作品だけれど、ともかく21世紀に
なってもまだこれだけこくのあるドラマが見られて、あり
がたやありがたや。
靖国参拝関連で某国諜報機関が米国合衆国政府方面に陳情をしてい
るようです。様々なルートを通じて既に草が入り込み、社会を攪乱
しつつあるのに対して、合衆国側も(引き続き)手を打っているの
は言うまでもありません。
肝心の本朝は然るべき工作を仕掛けているのでしょうか。生かさず
殺さずといった線で、あちら様を牽制してやったほうが、お互いの
ためです。ウォッチャーの諸君や知識人の方々の奮起を望みます。
そういえば、昨日近所のスーパーで販売していた学習用地球儀(各
国の国旗つき)を眺めてみたら、台湾の旗がありませんでした。
針鼠さん、よう御越し。
−正月二十九日、針鼠さん−
sripsisti> 大体本を尻の下に敷けるか。
あのリフォームは酷かった。「和とモダンの融合者」と持ち上げら
れていた担当者は、床の間に忍者屋敷のような抜け道を付けて、家
の中の動脈を整理して誇らしげであったが、場所柄を弁えず、伝来
の意味を踏みにじる改装のどこが「和とモダンの融合」なのか。ダ
イニングキッチンに便器を起き、究極のリビングとでも謳っていれ
ば宜しい。床の間の意味が判らないのであれば、素直に潰せばよい
のです。昨今では古民家と称する廃屋を買い取り、ガラクタ販売所
(ザッカヤとかセレクトショップとか名称は様々)にしてみたり、
御洒落なカフェバー(のどこが御洒落なのか?)に改造して悦に入
る趣味が世に瀰漫しつつあります。どうしたものでしょうか。いや、
どうしようもないのですが。
本日はホメーロスの世界と、平家物語とを比べる御話を聴いて参り
ました。主催者が「平家物語ならば源氏物語の専門家にも来て貰い
ましょう」という不思議な配慮をして下さった御蔭で、国文の観点
から色々教わることも出来ました。普段の研究会の面々、今回お越
しになった古典文学方面の方々と「二位殿が主上を抱き参らせて入
水する件では」云々という議論を聴く場違いな面白さがありました。
研究会で丁々発止の論議を、という雰囲気ではなくて多少拍子抜け
の観もありましたが、ほんのりとした充実感に浸りました。ロンド
ン大学の制度が瓦解の危機に瀕しているという現地情報にも触れま
した。
日本ブログ協会。先般情報統制の先進国である極東某国の政府高官
が情宣のイロハを学べとか宣うていましたっけね。関係ないんでしょ
うけど、イヤだなあ。日本掲示板協会なんて創らないで欲しいな。
外郭団体を遊ばせる金がどこにあるのか、その辺も考えて戴きたい。
エンディングを詳細に伝える記事を発見。
志生野温夫という方を想い出す。「びっくり日本新記録」(日本テ
レビ)のエンディングが脳裏に甦り、検索をかけてみたらこの御名
前に出会す。また随分と懐かしい。番組のナレーションを手がけた
御仁である。
「記録、それは儚い」のナレーション通り、番組で誕生した「新記
録」は仕様のないものが多く、文字通り儚くなったが、甦った記憶
の方は時々刻々と鮮明さを取り戻しつつある。見聞きしたことは忘
れないものだ。
そんな記憶も持ち主が居なくなれば大半が失せる道理に、言いよう
のない悲哀を覚えるのは、不佞だけであろうか。消滅した記憶の膨
大な量に思いを巡らせると、軽い眩暈に見舞われる。
志生野老はまだ御活躍のようである。御長寿を祈りたい。
まことさん恐山情報有難うございます。行った事のある方は結構いらっしゃるもの
なのですね。まことさんのご家族は、やはりご先祖様の御話を聞きにいらっしゃっ
たのでしょうか?地元の皆さんはどういう目で恐山を見ているのか、気になる所で
す。八戸の寿司屋の板前兄ちゃんには、かなーり脅かされました。一見イケメンの
今風青年なので、大変びっくり。心のどこかで動揺してしまったせいか、ホタテと
アワビを食べ損ねた事に、一昨日気づいてしまった次第です。く、悔しい…。
そもそも先日の旅行は江刺の親戚を訪ねて行ったのですが、南部鉄瓶を買う予定が、
時間がなくあきらめました。そしたら先週、新宿で水沢の業者の展示即売会に遭遇、
現地価格の15パーセント引きを更に値切って買えてしまい、大変嬉しい。最近はお
湯ばかり沸かしています。
母校の大学でお世話になった先生が退職なさるので、最終講義に出かけました。旧
約聖書学の先生です。懐かしい顔もたくさん見かけましたが、大概名前を憶い出せ
ずに歯がゆい思いをしました。反省。満開の白梅が見事でした。
下らないけれども懐かしい箴言集(増補版)を。
本日催事で渡英前の旧居の付近を通りかかり、通い詰めたたこ焼き
屋の廃業を知る。帰宅後検索してみたら、転居して元気に営業を続
けていた。店を切り盛りしていたのは千堂あきほによく似たお嬢さ
んだった。
バス停脇の「夜逃げお手伝いします」の貼り紙は失せ、駅前のおに
ぎり屋と和菓子屋は健在。その和菓子屋で孫をあやすのは、懐かし
い女将。道明寺やら草餅をつい買い込んでしまう。相変わらず上品
な味だった。