一筆箋舊帙    一筆箋/御歸り/御問合

平成十六年六月十三日第一千八百三十一号
平成十六年七月一日第一千八百六十号

豆腐 投稿者:愚妻  投稿日: 7月 1日(木)17時40分36秒

最近豆乳を飲んでいます。先日にがりを入手。昨日、魔が差して豆腐を作ってみま
した。まずかった……。涙が出ました。よくよく見てみると、こちらの豆乳はかな
り薄いらしいことが判明。そしてカルシウムなど余計な添加物も入っていました。
楽しみにしてたのでショックです。


追加して呟く 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月 1日(木)01時16分53秒

教育は共育なんてことも言うそうな。こちらの語法に問題はない。
でも、なにがなし引っ掛かる。「子供の目線に立って○○してあげ
」に通じる違和感。

「イクジはイクジ」とか「キョウイクはキョウイク」みたような、
駄洒落の文化が好きな自分が一方にいる(苦笑)。


酒と己 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月 1日(木)00時37分8秒

戴いた日本酒は天狗舞純米酒菊水無冠帝。天狗舞(他数本)は御
持たせ。へー天狗舞か、どこで手に入れたのと尋ねたら、御前が日
本から土産に持って来たんじゃないかと笑われてしまった。無冠帝
は随分前に倫敦北郊オリエンタル・シティで購入したもの。

今回招いた客人に先日連れられていったのも、このオリエンタル・
シティ。酒類販売所に天狗舞の一升瓶を見つけたはいいが、なんと
五十ポンドもする。一万円。仰天。そういえば以前彼らは「清酒か
焼酎に挑戦したい」と言って「美少年」を買っていたが、あれはど
うしただろう。

昔から気になっている言葉。他己紹介。最近気になっている言葉。
育児は育自。「己」「自」の使い方がおかしい。誰が言い出すんだ
ろう。


ジャパニーズご飯の会 投稿者:愚妻  投稿日: 6月30日(水)17時28分33秒

先日、件の食い道楽カップル&共通の友人一名を食事に招待しました。楽しかったけ
ど、かなり久々にちゃんと(?)料理をして疲れた……。相当何でも食べる人たちな
のですが、やはり一体どこまでが許容範囲なのか、見極めるのが難しい。それに、何
もかも初めてな人なら、かなり中華に傾いていても「ジャパニーズよ」とごまかせま
すが(笑)、それが出来ないし。結局ちらし寿司、鶏肉の照り煮、里芋とイカの煮付、
鯖のコチュジャン煮(味噌を切らしていたので)などにちょこちょこと付け合わせを
用意しました。何でも食べてくれて気持ちのよい食事でした。胡瓜とわかめとちりめ
んじゃこの酢の物が意外にもお気に召した模様。他方カナダの彼女に言わせると、バ
ンクーバーでは日本食がとても人気なんだそうで、ちらし寿司は大学の学食の人気メ
ニューなんだとか(笑)。私は自分の好きなものばかり並べたので、満足でした(笑)。
里芋もイカも久しぶりに美味しかったのだけど、この二つを合わせて煮付けるのは元
夏迪さんにはカルチャーショックなんだそうです。漁師町風なんだと思います(ただ
し味は大分薄くしてある)。元夏迪さんは日本酒ばかり飲んで(これも久しぶり)
真っ赤になっておりました。


剣橋はまだ平穏です 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月26日(土)08時40分20秒

左ききのコジカさん、ようお越し。学会の聞き書きを拝読して、当
日の模様が伺えました。有難うございます。

「誓い」の報告は「祈り」を論じると予告してあり、違和感を覚え
た記憶があります。予告の口上書を読んでも理解できませんでした。
シケリアーの報告は活字になりましょうか。興味のある土地だけに、
是非勉強してみたいと思います。質疑応答が噛み合わないのはつら
い。不佞にも覚えがあります。

御約束の糞害ですが、御約束というのはあくまでもトポス(お決ま
りのネタ)ということでありますから、実現することはさほど多く
はありません。ジャペーンと言えばゲイシャとフジヤーマ、フラキー
リでーすというのが本朝のトポスになっています。およそ現実離れ
したこのトポスが、現実と妙なる結合を遂げた時にこそ、道は開け
るというものです。励みましょう(謎)。

博多娘さん、ようお越し。不佞も道明寺派。所謂桜餅も、全く別種
のお菓子だと思えば、美味しく戴けます(←所謂桜餅に対する冒涜
でありましょうか)。

ぷちさん、ようお越し。お久しぶりですね。また息抜きにお運び下
さい。結局針鼠さんのアドレスは取得できたのでしょうか。

愚妻さんの夏至で想い出した。中学校の頃、怖い体育教師がいて、
渾名が「ゲシ」。バカボンパパのような顔つきの、大兵肥満でパン
チはグー。幸い殴られたことはありませんが、不佞、一時体育係と
いうのを仰せつかりまして。事前に用具なんぞを揃える役目です。
「先生、授業で使うメジャーを貸して下さい」「ダメジャー」。


剣橋は平穏です 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月26日(土)08時05分52秒

隣室のギリシア人が大興奮。テレビはガンガン、携帯はピロピロ。
御本人方も大絶叫。マラーカ(肛門)! ですとか、プタナー(淫
売)! ですとか、「糞」「畜生」の類でありますが、まあ面白かっ
た。エラーザ共和国蹴球謎の各位に御慶び申し上げる次第です。

尾籠なレスで恐れ入ります。


祝 ギリシア勝利 投稿者:鷺江人  投稿日: 6月26日(土)07時46分21秒

イングランドがポルトガルに負けたため、「英国」各地で暴動発生などと報道されていますが、剣橋の方はいかがでしょうか。


夏至 投稿者:愚妻  投稿日: 6月26日(土)06時02分57秒

とうとう夏至が過ぎてしまいました。あとはひたすらクリスマスまで日が短くなる一方
なんだわーと思うと何だか悲しくなります。

小学校の理科で「一番暑い月は八月です。夏至から二ヶ月ずれるのです」と教わりそう
信じていましたが、これが当てはまるのは東北アジアだけらしいと知ったのはイギリス
に来てからです。ヨーロッパではどう考えても七月が一番暑いので、何故かしらと思っ
ていました。理系の知り合いに訊いたところ、北半球の大半の地域では七月が一番暑い
んだそうです(カラーのグラフまで作成して説明してくれました)。が、夏至の頃に梅
雨前線の影響を受ける地域では六月よりも七月の方が日照時間が長くなるため、気温が
上がるのも遅れるんだそうです。……これで合ってますか?(←あんまり自信ない)

そういえば「夏至」というベトナム映画がありました。夏至の日にはご先祖様が帰って
くるお祭りをするというような話だったように思います。ベトナムでは夏至はお盆やお
彼岸のような位置づけなのでしょうか。


事務連絡その2 投稿者:ぷち  投稿日: 6月25日(金)01時35分3秒

針鼠どん>お電話をいただいたそうで、不在で申し訳ありませんでした。
     ブツが無事届いたとのことでしたので、ホッとしております。
     
でわでわ。


事務連絡 投稿者:ぷち  投稿日: 6月23日(水)19時33分19秒

元氏も愚妻さんもその他の方々もお久しぶりでございます。

で、不躾ながらこの場をお借りして
針鼠氏宛事務連絡(メアドがわからんので)。
例のブツ、お会いしてから1週間後ににお送りしたのですが、
無事着きましたでしょうか?メール頂ければ幸いです。


いじょ。でわでわ。


おはようございます 投稿者:愚妻  投稿日: 6月23日(水)18時46分42秒

昨日はロンドンのアジア食材スーパー(元ヤオハン)に車で連れて行ってもらいました。
残念ながら改装中で大した買い物は出来ませんでしたが、フードコートで食べたナシゴ
レンが辛くて臭くて美味しかったです。連れて行ってくれたのはイギリス人と中華系カ
ナダ人の食い道楽カップルで、車中ずーっと食べ物の話をしていて感心しました。イギ
リスでは貴重な人材です。久しぶりにケンブリッジから脱出できたのも良い気分転換に
なりました。

コジカさん、学会レポート有難うございます。なかなか手厳しいですね。特に「他、初
日に哲学系を2つほど、聞きましたが割愛します」という辺りが(笑)。壷絵の話は特
に面白そうです。論文を読むのが楽しみです。ホメロスの報告は聞けなくて残念でした。
博多娘さんも書いてましたが、楽しそうで羨ましいです。実は原稿を見せていただいた
のですが、主要な論拠の一つであるスコリアに、その議論と矛盾するような記述もあっ
て、その辺の整合性はどうするのかなあ、という点がちょっと引っ掛かっています。

ところで「ぐじ」とは何か知らなかったので調べてみたら、甘鯛なんですね。とても美
味しそうです。京都もご飯が美味しいですね。生麩とばってらが今はとても食べたいで
す。お稲荷さんもいいなあ。

>シムラ以下
ドリフは所詮筋書き通りにやっているだけなので、全部アドリブののっぼ&コジカコン
ビの圧勝だと思います。天然最強、というやつではないでしょうか。それに大体、ドリ
フで落ちてくるのは盥や石油缶だったように思います。


もろもろ 投稿者:博多娘  投稿日: 6月22日(火)23時50分12秒

コジカさん
学会報告、しっかりしたフォローを有り難うございます。大変よい復習になりました。
白地レキュトス、握手と指さしの記憶が戻って参りました。

>(´・ω・‘)ショボーン
としないでくださいまし(笑)。
穴場死す、京都観光もしたような気分になりました。

元さん
桜餅は道明寺に限ります。ちなみに、桜の葉っぱはしっかり食べます。

愚妻さん
スギナは雑草なのでした。


訂正とか 投稿者:左ききのコジカ  投稿日: 6月21日(月)19時14分55秒

>ホメロスの人。お目玉その2。

別に怒られたわけではありません(^^;)。

お目当てその2。 でした。

元氏。
>たんですね……。堂内の糞害はドリフのバケツ並の御約束だろうと
>思っていたら、静観していたらストライクだったとは(笑)。

んー、そうなんですか?するってぇと素でやっちまった、のっぽ氏と
私はシムラ以下ということになりますか・・(´・ω・‘)ショボーン


穴場死す3 学会編 投稿者:左ききのコジカ  投稿日: 6月21日(月)19時07分23秒

どうも。

学会話も旬を過ぎてきた感がありますが、さくっと。大会プログラム
捨ててしまって順番不詳。また、全部聞いたわけでもなく、思い出せ
範囲で書き連ねます。

#前日は、気を取り直してのっぽ氏と河原町界隈のこぢんまりした居
酒屋で、二人で5時間も話し込んでしまった。研究の話もし、その中
で、このネタは論文に書けるのではないか、書くべきだと盛り上がる
も、翌日、肝心のネタが何だったかさっぱり覚えていない・・。鰆の
西京?味噌焼き。ぐじの唐揚げが美味でした。


一日目。
最初の人:途中から聞く。アリストテレス市民社会論。レジュメに小
さい字で読み上げ原稿みっちり。註までみっちり。ほとんど分からな
いが、欲張りすぎの感。質疑では、方法論的な枠組みなしで議論して
もダメみたいなこと言われてましたが、納得。

二番目の人:とりあえず、今回のお目当てその1。法と宗教の関係性を
「誓い」という行為の機能に注目して論じようとするもの。この大枠で
の問題設定は、興味深い。ただ、「法」や「宗教」や「誓い」といった
ものの概念整理と関係性を、学説史等、きちっと踏まえずに、これにつ
いては、こんな学説が・・、あれについては、あんな学説が・・とぼろ
ぼろとまとまりなく提示し、論を展開。どうも、独りよがりな感が否め
ず。また、史料の扱いに関し、本人の問題設定とは裏腹に、歴史学的な
視点に欠けるものあり。どうも、ここの系列の人は概念好きな挙げ句、
弄ばされているというか空回りというか・・。
質疑では、奴隷のプロクレーシスをもって、奴隷が誓いという行為を通
じて、裁定の主体となることができたという主張に対し、HS氏が、当然
の批判。他は、法制史のK氏より、「実効性」などの用語使用の曖昧さを
批判される一方、大変興味深い且つ、もっと勉強するようにといわれて
おりました・・。

プラトン『リュシス』篇の人。この人も読み上げ原稿でしたが、比較的
大きなフォントで、ゆったりと読み上げていかれる。女性なのですが、
声質もいい感じで、こういう読み上げならいいなと思いました。
元氏が、欧米では、流暢な読み上げが主体と書かれていたのと相通ずる
ものがあるかもしれません。内容は、把握できておりません(^^;)が、
質疑を聞いているに、建設的な議論が交わされていたようです。懇親会
の際に、知り合いになった哲学系の人に、感想を聞いても好評価でした。

#ここで、お昼だったか。廊下に出て、博多娘さんと遭遇。予期せぬ出
逢いで嬉しゅうございました。

シチリアの人。新史料の紹介とそれに関する報告の後編。いきなり馴染
みのないところでさらに後編なので、前編を知らないと補いがあっても
やっぱり聞く方として把握しにくい。聞いてる中に、うとうとしだして
しまったので、厳密に内容批判できませんけど。いろいろ史料の制約上
難しいものがあるけれど、もうちょっと大風呂敷を拡げて議論を展開し
た方が、会場の食いつきよかったんじゃないかと。これに賛否はあるで
しょうけど。また、これも経験上、まだ仕方ないことかも知れませんが、
質疑の応答がちぐはぐ、とんちんかんなものあり。

ホメロスの人。お目玉その2。パフォーマンス含め、質疑応答含め、こ
ういう言い方は不謹慎かもしれませんが、とても面白かったです。見聞
しに行った甲斐がありました。内容に関しては、門外漢からしてですが、
報告者の見解も有りじゃないかなと、思いました。最終的には好き嫌い
の線になるようですけれど。細かい話をしだすと、長くなるので漠然と
ですが、こんな感じで。

2日目。
壺絵の人。アキレスの画家の描く死者が左手が下方を指していることを、
当該人物と冥界との繋がりを示すサインとして着目したのがオリジナル。
いわれてみれば、全く同感。(何故に今まで言われていないのかとさえ
思う。)だが、冥界を指さす死者と生者との対面を描いた幾つかの壺絵
の全体的な解釈については、残念ながら同意できませんでした。
生者と死者が向かい合って、手を伸ばしわずかに離れている場面を報告
者はこれから握手しようとして、完成しない握手と理解していましたが、
むしろ、生者と死者の今生の別れの場面と解した方が、個人的には、ず
っと図のコンテクストにあうものと感じました。いみじくも、HS氏が、
その可能性を質疑で指摘しておられましたが、報告者の方はいまだ自説
から離れられないようでした。


他、初日に哲学系を2つほど、聞きましたが割愛します。
長文失礼しました。


寒い…… 投稿者:愚妻  投稿日: 6月20日(日)23時47分3秒

元夏迪氏が挙げたページによると、ノルマン人の城ができる前にはローマ人の城があった
そうで、それでそのそばの、今は聖ペテロ教会という教会があるところには、ローマ神殿
があったそうです。どの神格かは残念ながら不明ですが、近所にそんな所があったとは。
要するにこの辺はケンブリッジでも最も古い地域になるらしいです。まあどうせ大したこ
とはないんでしょうが。ケンブリッジの街の歴史には正直、限りなく興味がなかったので
すが(大学関係の話ばかりでつまらない)、漸くちょっと探検してみる気になってきまし
た。それから昔、赤線があったところもこの周辺らしいです。いやん。

そーとーさん、丁寧な御返事を有難うございます。音と字を対応させる、というのは確か
にとても複雑な操作を要するのかもしれないと思います。以前、ある大学の先生がEメー
ルをしたいとおっしゃるのでローマ字入力を教えて差し上げようとしたことがあります
(英文タイプの経験がおありだったので)。しかし「ローマ字書きとは日本語の音をア
ルファベットに置き換えたものである」という固い信念をお持ちだったらしく、「こん
にちは」と出力するためには「konnichiwa」ではなく「konnichiha」と打たないといけ
ないというのがどうしても体得できなかったようです。「打ちたい文を平仮名に解き、
それをアルファベットに置き換える」ローマ字入力は、やはり難易度が高いのでしょう
か。同じ理屈で助詞の「は」「へ」「を」が全滅なので、漢字変換が一向にうまくいか
ず、結局手書きの手紙を郵送した方が早いという結論に達したらしいです。教え方もま
ずかったのだと思いますが、何カ国語も読んだり書いたりするような人でも、こういう
ところでつまづくのだなあと感心したのを覚えています。

そういう私はいつも「捨」と「拾」が判らなくなるのですが、それは近所に「ゴミを拾て
ないで下さい」という看板があって、小〜中学生の時分に毎日見ていたからです。最初は
「やーい間違ってやんのー」と見守っていたのですが、毎日見ているうちに段々「もしか
してこれで正しいのではないだろうか」と不安になってきて、現在に至るという次第です。

平仮名と片仮名の「距離」でもう一つ思い出したことは、ギリシャ語写本でも小文字が
使われるようになると、欄外註(スコリア)は本文と区別するために大文字で書くという
工夫が見られるようになることです。ものによっては本文が大文字で欄外註が小文字、
あるいは本文、欄外註ともに小文字なのだけれど書体を替える、というものもあります
(時代や地域、写本の種類・用途で様々)。変体仮名は、その存在をすっかり忘れていま
した。活字印刷には種類が少ない方が合理的だったりもするのでしょうか。

なお先回の書き込みのligaureはligatureの間違いです。済みません。

最近冷え込みます。寒がりなのでまだ湯たんぽを使っています。ベトナムから来たらとて
も寒く感じるかもしれません。でも若い人は大丈夫なのかな……。


あれ? 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月20日(日)07時13分1秒

下に控えたe-sangaが登録制になっている……


参考網站をメモ 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月20日(日)07時09分14秒

六月十三日付愚妻さんの記事に追加。ケンブリッジの名所旧跡案内
が面白い。Online Cityというのもある。但しいずれも英語。

六月十四日付投稿に追加。教学を論じる網站。こちらも英語。場合
によっては漢語を経由するよりも判りやすい。但し欧米圏で人気の
ある宗派が中心。


尋ね当たってしまった…… 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月19日(土)00時56分7秒

「北の国から」ネタ、本年二月二十七日付の記事「春間近木の芽時
に御用心」に書いてあった……


尋ね当たりません…… 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月18日(金)12時31分6秒

李世普さん、ようお越し。ラテン語で鳩はcolumbaといいます。コ
ロンブスという家名と同根かな。葬儀に放った例を見つけることは
できなかったのですが、ユーリウス・カエサル家とは多少の縁故が
あるようです。祖神ウェヌス(ビーナス)との関連です。

出典を想い出したら、御報せ下さい。こちらも折を見て探索を続け
ます。


訂正と追加(尻取りは?) 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月18日(金)12時14分1秒

×御家流はありませんが
○御家流はありませんが

下で話題にした良寛の遺墨に見える「コヽロアラハ」。


夜分に筆を擱きスープを啜る 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月18日(金)11時53分29秒

そーとーさん、力作投稿を有難うございます。考えるヒント満載の
テキストです。

くどい文章だとは思いません。痒いところに手の届く、叮嚀な行文
だと思います。珍しく筆を染めれば各方面にお叱りを頂戴する我が
身の上を思い、小さくなっています。

先日御家流文書の「ニ」「ハ」について書きました。御指摘の通り、
あれは助詞を明示する仕掛けを兼ねています。文案も多く雛形に依
り、甚だしく逸脱した場合には叱責の対象となったそうですから、
御家流で認められた公文書だと「ニ」「ハ」は御約束だと言えそう
です。

字句(「候」「儀」「者」「事」「砌」など)によっても文節の境
界が視覚的に明示されていました。「ニ」「ハ」などもその仲間で
す。連綿(続け書き)や墨継ぎなど、活字文化では脱落してしまっ
た文節表示もあったことでしょう。

砕けた文書になると、助詞以外にも片仮名が交じり始め、「バイ菌」
のような交ぜ書きが見えます。例えば蕉門の宝井其角は、芭蕉宛の
書簡に「キ角」と署名しています。芭蕉の認めた書簡にも、片仮名、
平仮名の混用はチラホラあるようです(翻字テキストを御覧下さい)。

江戸の刊本
でも「ヲヤ」の如き掛け声や音便、表音的な表記(「そ
うかねイ」)に加えて、「コチノ鷲蔵さんは」「ドンな夢」「から
だが大キクなって」のような例が見つかります。

#御家流はありませんが、良寛の和歌に「コヽロアラハ」と一部だ
#け全部片仮名書きの部分があったりするのも、参考になります。

なんだかややこしい話になりそうです。


ヒラガナかたかな続々々々 投稿者:そーとー  投稿日: 6月16日(水)11時51分48秒

(承前)

「印刷本と印刷本から起こした写本」のお話はとても面白いですね。新しい技術がで
きたときに、すべての人間がいきなりぱっとのりかえられるのではなくて、前の技術
のかたちからだんだんかわっていく、ということがよくわかる例だとおもいます。ち
ょっと話がずれますが、最近のコンピュータの発達に人間がどうやってついていった
のかとか、逆にコンピュータの方がどれだけ市場のニーズ、つまり人間のついていく
速度にあわせて発達してきたのかという問題も、あとの歴史家から見るとすごく面白
い例になるのだろうと思います。

なんか最近ハノイの女の子情報ばかり書いていることに気がついて、すごく恥ずかし
いです。お招きいただいてありがとうございます。女の子には伝えておきます。

論文は2600字に達したのですが、本論に入ったところで自分の考えに急に自信が
なくなって(ていうか勉強しないまま資料を東京に置いてきてしまったので)、少し
スピードダウンしています。なんとか間に合うようがんばりたいと思います。

ていうか、ぼくってどうしてこんなにくどい文章しか書けないのでしょうか。


ヒラガナかたかな続々々 投稿者:そーとー  投稿日: 6月16日(水)11時48分48秒

元兄、愚妻さん、コメントありがとうございます。平仮名と片仮名の混用の具体例が
よくわかりました。「ハ」「ニ」などは確かによくありますね。忘れていました。た
だこれはおそらくぜんぶ助詞ではないでしょうか。助詞だとすれば、そこが助詞であ
ることを目立たせて、文節の切れ目を見やすくするために書き分けたのかもしれない
ですね。現代かなづかいが「は」「を」「へ」を維持したのと同じような理由です。
それにもともと助詞は漢文の訓点でも一番多く書かれるので、和文脈の漢字平仮名交
じり文に片仮名で混ぜて書くことにもそれほど違和感がないとおもいます。

それとくらべると、愚妻さんの出してくれた例は、複雑で考えるのがずっと難しいで
す。文字の知識が少ない人がどういうふうに書いたり読んだりしていたか、というの
はとても面白いテーマだと思うのですが、日本でもほかの国(東アジアのことしか知
らないのですが)でもあまり研究されていません。読者論に関する優れた研究として
は前田愛の『近代読者の成立』がありますが、これはちゃんと読み書きのできる人を
念頭に置いた研究です。近代教育史には中内敏夫など参考になる優れた研究がありま
すが、教育学の人は学校の中でのこどもの発達を重視する傾向があるので、学校の外
での実態がどうなのかという関心はよわいです(例外の人もいます)。また、識字率
の数字が一般にあてにならないということは最近のリテラシー研究では非常に強調さ
れますが、じゃあほんとはどうなっていたのかというと、史料の発掘と解釈が難しく
て結局はわからないのです。
その例文を見てぼくが思ったのは、ひとつには、愚妻さんのお考えの通り、漢字でも
平仮名でも片仮名でもなんでもいいから知っている(どう発音するか知っていて、そ
れを手で書ける、意味とかは気にしない)字を総動員して書いたのだろう、というこ
と。もうひとつは、その字がたまたま変体仮名であった、ということ。あとは偶然の
書き間違い、混同ということです。
読み書きに慣れた人は、正書法は文節単位ぐらいでまとめて記憶しています。いちい
ち音節単位にまでおりて考えることはしません。文全体を見ると、書いた人は、そう
いう訓練をへていなくて、音節単位で音を字に対応させることしかできない、という
ことがわかります(逆に言うと、それだけのリテラシーはある、ということも意味し
ます。音と字を正しく対応させるのは、それなりに訓練しないとできることではあり
ません)。平仮名と片仮名の区別は、どの時代のどういう意味を込めた区別であって
も、正書法の原則を相当深く理解しないとできないとおもいます。だから愚妻さんの
お考えの通り、こういう文で区別がないというのは自然だと思います。
「江」は漢字の形をしていますが、変体仮名で、今でも花輪で「森光子さん江」とか
書かれることがあります。変体仮名は、明治の後半に近代国語の教育制度が確立する
と整理されておしえられなくなり、印刷物からも消えます。逆に言うと、いろんなか
たちがあった仮名の中からひとつのかたちだけが規範に選ばれて、ほかが変体仮名に
させられた、ということです。でも、日常生活の中では、そのあともかなりしぶとく
使われ続けています(「そば」とか「うなぎ」の「な」とか、いまでもなごりがあり
ますね)。だから、「江」を使うのは書いた人のまわりではふつうのことだったのか
もしれないです。
「ヤ」という字は平仮名の「や」と形が似ているので、間違えやすいと思います。
「り」と「へ」がいちばんそうで、「せ」も間違えやすいですね。書く人も間違えや
すいし、それから書いた人のつもりと、読みとった人のつもりとがずれることもあり
ます。

ひとことでいうと、元兄のは意識して混用している例、愚妻さんのは無意識に、分か
らないで混用している例だと思いました。

(つづく)


ケンブリッジは自由民主党 投稿者:愚妻  投稿日: 6月15日(火)18時16分48秒

コジカさん、のっぼさん
まさかと思いましたが図星だなんて……色々な意味でご愁傷様でした。旅行の出だしが
そんなでは、あんまりですね。ギャグ漫画のような展開です。鳩が狙ったのかどうか、
とても気になるところです。次回の御報告も楽しみにしています。それから、一年分の
キーを有難うございました。随分と豪儀です。思う存分キーキー言いたいところですが、
有難味が薄れると困るのでここという時に大事に使わせていただきます。 

ところで突然予知能力が付いたのかも知れない私が昨晩見た夢では、また引越。新居は
現代風なデザインの部屋で、板張り、白い壁、付いてるウッディな家具もお洒落なら、
なぜかバーがあったりもする(今思うに、昨晩行ったイタリア料理屋の内装が直接に影響)。で、壁には装飾としてなぜか「保守が社会を救う」なる文言がデザインしてある。
地方選挙のせいでしょうか……。インテリアとモットーの落差にとても違和感の残る夢
でした。

そーとーさん
とても丁寧な解説、本当に有難うございました。まだ咀嚼し切れていない部分が相当あ
る気がしますが、とても勉強になります。御礼申し上げます。「漢文との距離」が根本
にある事、それから「お互いに対立していて差違があることが重要」でその意味が時代
によって異なる、というのはとても感心しました。その辺りは思い付く限りではドイツ
語のヒゲ文字やウムラウト、名詞を大文字で始めるか否か、それから現代ギリシャ語の
文語風ことばと民衆語の対立(文体、語彙、綴り、アクセント記号の使用法などの違
い)、などに多少通じるものがあるのかなあという気がします。戦後の漢字平仮名交じ
り文採用が、仮名文字化・ローマ字化を射程に入れたものだというのも成程と思いまし
た。『東京セブンローズ』の世界ですね。今更ながら、書き物というのはその内容もさ
ることながら、表記法やメディアといったファクターが意味を規定する余地が随分ある
のだと改めて感心しました(という意味でもNHKのドラマ版『東京セブンローズ』は最
悪でした)。資料批判の重要さを考える貴重な機会となりました。

余談ですが、活版印刷が古代ギリシャ語の校訂本に使われるようになった当初は、写本
のレイアウトを忠実に再現するための工夫を色々懲らしてあったようです。手書き風続
き文字記号(ligaure)も豊富です。印刷本は貴重なのでそこからまた写本を起こしたりも
するわけですが、たまたまケンブリッジの図書館に「印刷本と印刷本から起こした写本」
がセットであって、見せてもらったことがあります。素人目にはどちらがどちらだか全
く区別が付きませんでした(笑)。よく判らない熱意を感じました。

なお元夏迪氏の「御家流文書」はそうなんですが、直接には戦後のある誘拐事件の手書き
脅迫状が問題になっていました(「か江て気名かツたら」「こどもわころしてヤる」)。
なのであまり書き言葉として洗練されていない文書が念頭にあり(子供の頃に見た八百
屋の値札などもかなり大らかだった気がします)、私は単に高等教育を受けていない人
には平仮名と片仮名の区別がつかない人がいたんではないかと思ったのでした。

> 「がまんしてfish and chipsを食べなさい」
人がfish and chipsを食べるのをさんざん馬鹿にしておきながら、初めて食べてあっけな
く転向、ことあるごとにfish and chipsと連呼するようになった変節漢を知っています。
ところでお嬢さんがもしケンブリッジに観光に来ることがあったら、多少はご案内でき
ると思いますので、お伝え下さい。日本のご飯(インチキかも)ならお出しできます。

原稿執筆でお忙しいのに御邪魔をしてしまい済みませんでした。捗っていると良いので
すが。

鷺江人さんの紫陽花の御写真、見事です。いつか紫陽花の季節に鎌倉に行ってみたいも
のです。庭には山紫陽花(?円錐形に花が付く紫陽花)が咲き始めました。が、こっち
はイマイチ……。お元気ですか。


 投稿者:李世普  投稿日: 6月15日(火)14時18分27秒

脊髄反射的な一行書き込みで済みませんけど、
ローマの儀式で、皇帝の葬式か何かで鳩を放つってのがあったと、
どこかで読んだ覚えがありますです。


本日快晴 投稿者:元夏迪  投稿日: 6月15日(火)00時42分35秒

てっちゃん、ようお越し。休日返上はきつい。代休は取れるのでしょ
うか。

アップル上で動くCADというのは確かに少ないようです。検索して
みて驚きました。こうやって段々先細りになるんでしょうか(歎息)。

ページメーカーも最近は御無沙汰。一時は一寸した物を書くにも起
動していたのに、今は専らエディター代わりのナイサスライターば
かり。アクロバティックな版面を作る時だけですね、DTPに頼るの
は。

scripsisti> ここだけ読んでいると、何か変です(爆)

本当ですね(苦笑)。

左ききのコジカさん、ようお越し。愚妻さんの予想が当たってしまっ
たんですね……。堂内の糞害はドリフのバケツ並の御約束だろうと
思っていたら、静観していたらストライクだったとは(笑)。

鳩て耶蘇教で使う象徴だったんですね。国の○○式典で鳩を放つの
は政教分離に反するとかいうおかしな団体が出て来て、訴訟を起こ
したりするかも知れません。

差し戻し版、読み応えがありますね。教王護国寺内部の描写はいい。
真言宗の癖に、詣でたことがないんですよ。ちょっと行ってみた気
分に浸れました。脇士がいいというのには同感。東大寺あたりでも
そうですね。

密教は表象の荘厳に加えて、教理の荘厳があります。不佞も囓って
みただけですが、是非覘いてみて下さい。これは大乗仏教全般に当
てはまることだと思いますが、はっとする洞見に盈ちています。

「北の国から」の件はもちろん了解の上です(笑)。富良野のトラ
ウマがひどくって、あの番組が話題に出るたびに、一くさりやるの
が癖になっています。時間をおいてまた話題にして下さい。絶対に
繰り返しますよ(苦笑)。

倉本氏の作物は、なぜか高等学校時分に林間学校で読まされました。
選定したのは担任の体育教諭。読んだのは『ニングル』。他には岡
松和夫『異郷の歌』でした。勉強の合間に読めと言うのです。岡松
氏のものはよかった。子供心にも染みいる本でした。一方名作の呼
び声高いもう一冊の方は「?」。その後あの本の使われ方を見てい
るとますます「?」。氏の言論などにも腑に落ちないところがある
ものですから、「北の国から」にもアレルギーがあるのでしょう。

そーとーさん、ようお越し。仮名の御話はとても面白い。経典に纏
わる事情はすっかり失念しておりました。平仮名、片仮名の交ぜ書
きは、幕政期の御家流文書を念頭に置いておりました。「ハ」「ニ」
辺りは非常によく使われています。もう少し勝手な書き物になると
増えるんじゃないかな、という当て推量みたいなものがありまして。
印象論ですから、実際に調査してみないと何とも言えません。網上
で読める古文書の多くは活字に起こす際に表記を統一してあります
ね。

河内姑娘の渡英も迫っているようですね。今はよい時節ですから、
到着時の第一印象はよいものになるでしょう。


ヒラガナかたかな続々 投稿者:そーとー  投稿日: 6月14日(月)03時37分26秒

ハノイの女の子は、クラスのお友達と旅行に行ったり、お友達のおうちにご飯を食べに
行ってお別れのあいさつをしたり、とても忙しそうです。きょう「もっていくもの」と
いうメモを見せてくれたのですが、一番はじめに書いてあったのが「お米」だったので、
思わず胸がキュンとなってしまいました。「だってパンは嫌いなんだもん」と言うので、
「がまんしてfish and chipsを食べなさい」と言ったのですが、聞いてくれそうにあり
ません。イギリスは物価が高いので、炊飯器からポットから浄水器まで、全部こちらで
買ってもっていこうということのようです。飛行機の荷物の重量制限のことは知ってい
ましたが、超過料金の話をしたら「高〜い!」とびっくりして、その場で航空会社に電
話して確認していました。ヒースローまで昔のなじみの客(つまりぼくみたいな人)が
むかえに来てくれて、ロンドン観光を2,3日してからノッティンガムまで車で連れて
行ってくれて、ホームステイの手配もしてくれるそうですが、女の子がひとりでそんな
にたくさん荷物をもっていって、だいじょうぶかなとおもいます。

で、かんじんなかんじんな論文は、マックス4500字のところ2300字まで書いて
序論が終わり、やっと自分の一番言いたいところに入ったところです。いつ書き終わる
んでしょうか。もう学会まであと1ヶ月しかないのですが・・・。

なんか長レスになってしまいました。割り込みしてしまい、すいません。


ヒラガナかたかな続 投稿者:そーとー  投稿日: 6月14日(月)03時35分26秒

元兄、愚妻さん、こんにちは。ハノイは夏になったかと思ったら、台風2号がやってき
て、ときおり大雨がふります。

平仮名と片仮名を混用するというのは、ひとつの文章の中、またはひとつの文の中で漢
字片仮名交じり文と漢字平仮名交じり文が入れ替わったり、かわりばんこに書いたりす
るという意味ですか。ぼくはそういうのはあまり見たことがないのですが・・・。
起源から考えると、片仮名はもともと漢文に付ける訓点からはじまったもので、平仮名
は和歌などやまとことばだけの文を書くために発達したものです。だから、漢語の多い
固い文章を書くときには漢字片仮名交じり文の方が多く使われる傾向がありました。た
だ、候文は「被申下候」とか、ところどころに漢文っぽい、返り点を打たないといけな
い部分が混じっていますが、それでも漢字平仮名交じり文がふつうですし、江戸時代ま
では公文書も漢字平仮名交じり文でした。逆に文学作品でも漢字片仮名交じり文の写本
のものもあります。当時の人がどういう意味をこめて使い分けていたのかは、ぼくも具
体的には知らなくて、うまく説明できないです。今思いつくのは、お経はもともと漢文
で、片仮名もお経の世界で発達した部分が大きいので、漢文の読み下しではない和文脈
のもの(真宗の和讃など)でも漢字片仮名交じり文で書かれていることです。基本は漢
文との距離感覚なんじゃないかというイメージをもっています。あと、漢字平仮名交じ
り文の方が、筆で書くときには続け字で書けて楽なので、和文脈の場合はそちらの方が
ふつうだった、ということは言えると思います。自信ないですが。
公文書が漢字片仮名交じり文になったのは、明治維新のあと、たぶんわざと、漢文の読
み下し文っぽい文体を使うように変えたためです。一部の新聞や雑誌にもそれにならっ
て漢字片仮名交じり文のものがありました。論説文には漢字片仮名交じり文が多いです
ね。技術面からいうと、活字が使えるようになって、印刷物から続け字の文章が消えた、
ということが影響しています(続け字の印刷物は、木版でも江戸中期ぐらいからだんだ
ん続け方がよわってきて、一字一字の形がはっきりと固定されたものになってきていま
す)。
一方で近代小説が漢字平仮名交じり文ではじまったのは、フォーマルじゃない、自分の
心の中のことをあらわすには、公文書と逆の、平仮名の方がいいと考えられたのではな
いかと思います。和歌が平仮名で書かれたことも影響しているでしょう。
当時は、教科書でも一番最初は片仮名からおしえていました。電報が片仮名で打たれる
のも、片仮名の方が知っている人が多いし、それから漢字の代替になるメインの仮名は
片仮名だという感覚があったからではないかと思います。
なぜそれが漢字平仮名交じり文にだんだん取って代わられたのかは、やはり説明が難し
いですね。言文一致の感覚がひろがって、小説のことばがわかりやすいことばだから、
仮名も全部そちらにかえた方がいい、ということになったのかもしれません。
戦後に公文書が漢字平仮名交じり文になったのは、国語改革の結果です。国語改革の時
には、漢字廃止が念頭に置かれていて、仮名文字化またはローマ字化が検討されていま
した。だから漢字そのものはとりあえず残しておくけれども、少なくとも漢字との関係
がより深い片仮名はやめて、文体も今のものに近い、漢文っぽくないものに変えよう、
という趣旨だったのではないかと思います。
平仮名と片仮名の区別は、ほかにも外来語の書き分けとか、いろいろ問題があるのです
が、ようするにお互いが対立していて、差異があるということが重要で、そこにどうい
う意味がこめられているかは、時代によってぜんぜんちがいます。だからすごく奥が深
くて、よく勉強していないとうまく説明できないです。
ぼくが何も見ないで書けるのはこれぐらいです。間違いがあったらどなたかおしえてく
ださい。


穴場死す2 京都編2.5(差し戻し版) 投稿者:左ききのコジカ  投稿日: 6月14日(月)01時14分36秒

何のかんの話している中に京都に着いた。駅構内の「味の名店街」の蕎麦屋で
昼食をとる。「名物に旨いものなし、名店街に旨いものなし」とは良く言った
もので(私が言ってるだけだが)、まぁ、可もなく不可もなくといった塩梅。

景観の味わいが好きなのっぽ氏は下賀茂神社を要望していたが、仏像を観たい
私の要望を採って東寺(教王護国寺)に行くことにする。
暑い。夏の日差しの中、徒歩で向かう。国道1号線に沿っていることをのっぽ
氏が発見。そうこうする中、五重塔が見えてきた。高層ビルは見慣れているが、
その割にというか、そのせいかというか、なんか空間的に異様に感じる。

門をくぐり中へ。その脇で紫陽花が鮮やかな青色に染まっていたのに、いち早
く気付いたのはのっぽ氏。拝観料、500円を払い本堂へ。
本堂では、密教美術炸裂の立体曼陀羅がお出迎え、お寺の人が何やらマイクで
解説を始めたがのっぽ氏、一向にお構いなしに自由に見仏している。私もじれ
ったくなって、勝手に動くことにする。四天王や明王たちは、カッチョバイイ
〜って感じなのだが、その中で、象の上で半跏趺坐している帝釈天は一面二臂
で、三面八臂の明王たちに比べれば、見た目は地味なのだが、その抑制された
静けさに軍神の何とも言えぬ妙を感じる。漢惚れ。

おみくじがあり、占い好きのコジカとしては外せない。100円を投じ、念入りに
一つ取り出す。 ・・「末吉」。微妙だなぁ。「旅行運 悪し」。苦笑。

続いて、金堂へ。
こちらは、本堂の賑々しさとは対照的に、薬師三尊像のみ。本堂でも、そう
何だけれど本尊よりも脇侍の方に惹かれる。
ひとしきり観て、薬師如来の前でのっぽ氏と「月光菩薩の方が女性的だね」
などと話していると頭上で、パタパタと鳩の羽ばたきらしき音。
思わずコジカは、頭上を仰いだり、外の方を眺めたり。上は暗くてよく見え
ない。「外?」と訊くと。「中でしょう。」とのっぽ氏。ふーんと思いなが
ら、立ち去る前にもう一度月光菩薩を観ようとそちらに近づいて観ていると
のっぽ氏が声をかけてきた。
「コジカさん。ちょっとお伺いしたいのですけれど・・鳥の糞かなんかつい
てません?」

振り向いて、後方を見せるのっぽ氏の頭には、確かに一つの黄色と白の筋が
天頂付近から、首まで抜けて衿口を汚していた。

「つ、ついてる、、ちょっと待って」そういいながら、ポーチから、ウェット
ティッシューを取り出した。

のっぽ氏と面識のある人は分かるだろうが、彼はどっちかというと長髪で髪が
裕かなので、「もの」は、見た目以上に内部を貫通していて、拭きだしてから
意外と大変なことが判明。

我々の様を見た通りすがりのおばちゃんからもウェット・ティッシューをいた
だき、「運をいただいたのねぇ」と悪気はないが元気のでない慰めをいただく。

応急処置的に拭き取りを済ませ、金堂をでる。出口付近に警備員やお寺の人が
いたが、見ているはずなのに一言もないのは感じ悪い。

もう大分、二人とも凹んでいたが、とりあえず、五重塔のふもとまで行く。
近くで見てもよく分からない。まぁ、よくやるわいという感じだけは分かった。

二人は東寺を出た。4時ぐらいだったと思う。私が望めば、近場でもう一カ所
ぐらいまわれたと思うが、なんか仕切り直しがしたかったので、それぞれ、宿
に一度チェックインすることにし、後で、飲むため再び落ち合う約束をして京
都駅で別れた。

******************************
ということで、正解された愚妻さんには、
(`д′) キー
⊃∬∬⊂   一年分を贈呈。元氏とのアゴーンに破れた際に、
存分にお使い下さい。

てっちゃんさん、はじめまして。
応援ありがとうございます。泣いていても仕方ないですよね。
愚妻さんはきっと天然なんです。グスン。

元氏。
>で、愚妻さんが予想を立てたことですし、不佞も何かヒネリをと思
>い、お得意のムーンライト長良号ヴァージョン

ひねりすぎです。これじゃ、一周してプチさんのオリジナルヴァージ
ョンの「穴場死す」みたい。そこまで、若くはないのです。おじさん
ですから。あと、北の国から。私が特に好きということではありませ
ん。ただ、しょぼくれた長ったるい話のOPには合ってるなというだ
けのことですんで。

長文失礼しました。
(「世界の車窓から」風に)次回は、学会の感想をお届けします。


続・一休み 投稿者:てっちゃん  投稿日: 6月13日(日)21時46分1秒

愚妻さま、お久しぶりです。
お元気ですか?

>てっちゃんさん、お久しぶりです。
>おやすみ返上お疲れ様です。お仕事お忙しいのでしょうか?
うわ〜〜ん。愚妻さんのいぢわるぅ〜
・・・と、泣いていても仕方ない。
忙しいから出て居るんですけど(^^;;

>なんかよくわかんないですが、まあそう泣かないで。
もしかして、的を得ていたりして(笑)


一筆箋/御歸り/御問合

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