一筆箋舊帙    一筆箋/御歸り/御問合

平成十五年八月二十五日第一千三百二十一号
平成十五年九月十四日第一千三百五十号

う〜ん 投稿者:てっちゃん  投稿日: 9月14日(日)23時22分47秒

過ごしやすくていいですね。
これで忙しくなかったら、もっといいんだけどな。
愚妻さまの故郷。

今日で一週間。
何時まで続くのでしょう?
和歌山は暑いのかな?


天候は 投稿者:元夏迪  投稿日: 9月14日(日)00時25分16秒

クルクル変わり、しんどい限りですが、御蔭様で機嫌よく仕事を続
けています。キプロス詣でがよかったのでしょうか。

本日は立て込んでいますが、明日にはレスを差し上げられると思い
ます。引っ越しの日取りは決まりませんが、書けるうちに書いてお
きます。

扉頁がもうすぐ一万になりますね。へちおさん憧れのS嬢の網站と
互角の戦いを展開していればよいのですが。キリ番を踏んだ方には
記念品でも差し上げましょうか。


昨晩の夢 投稿者:愚妻  投稿日: 9月12日(金)16時44分21秒

ヒーターが点いていて温かくて幸せだなあ、という夢を見ました。


速報:軍艦島 投稿者:元夏迪  投稿日: 9月12日(金)04時38分55秒

長崎新聞から。
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長崎−軍艦島−野母崎航路 今月中に就航予定

九州運輸局は十日、西彼高島町の端島(通称・軍艦島)と長崎市、
西彼野母崎町を結ぶ航路について、長崎市のやまさ海運(伊達昌宏
社長)が申請していた一般旅客事業を、同日付で許可した。今月中
に就航予定。端島は世界遺産登録に向けた機運が高まっており、九
州運輸局長崎運輸支局は「周遊観光ルートの実現に向けた大きな一
歩。観光客に新たな長崎の魅力を発信できる」としている。

このルートは、同支局や県、観光団体などが公共交通機関を使った
周遊コース開発を協議する「ぶらりながさき小旅行事業検討委員会」
で協議されている航路。検討委では、長崎港から船で端島を巡って
野母崎町に上陸し、県亜熱帯植物園などの観光地をバスやタクシー
で回る周遊コースの構築を目指している。

やまさ海運は、旅客定員九十七人の「マルベージャ」(一九トン)
で長崎港から端島、野母崎漁港までの二三・七キロを約一時間十分
で運航する。午前、午後各一往復を計画している。

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軍艦島こと端島に関する写真や情報は、コハク寫眞帖に詳しいので、
御覧下さい。鏈接も充実しています。

あー行きたいなあ。雲見オフの次は端島オフ。妄想は膨らみます。
ハイホー、ハーイホー。


引越II 投稿者:愚妻  投稿日: 9月11日(木)07時30分15秒

一週間後にキプロスより帰宅。予想ではカレッジ、銀行双方から大家さんに推
薦書が送られ、これを受けて大家さんからメールが届いているはずであった。
郵便受けには一通の手紙。マリリンが大家さんに送った推薦書のカーボンコ
ピーである。日付は八月二十六日。仕事が遅い、いい加減、不親切、と評判
のマリリンが、即日で親身な手紙を書き、しかも頼みもしないのにCCまでくれ
たので、卒倒しそうになった。出ていってあげるので喜んでいるらしい。

他方銀行からの手紙はまだ届いていないらしかった。やっぱり銀行はマリリン
ほどにはヒマではないのだな、としばらく待ってみる。しかし三日経っても四
日経っても梨の礫。そもそもこの手紙が揃わないことには契約書が交わせず、
それはすなわち引越の日程も立てられない事を意味する。こういう宙ぶらりん
の状態が死ぬほど嫌いな私は段々イライラしてきて、銀行に電話をかけてみる
ことにする。

ロンドンのサポートセンターやらケンブリッジの支店やら、三回ほどたらい回
しにされて(その度に電話をかけ直し)判明したのは、私の申込みの記録が
データベースに入っていない、という事実であった。ちょっとネーチャン、そ
れどういうことよ。と問うも、サポート嬢は「一度支店にお出かけになってみ
てはいかがでしょうか」と繰り返すのみ。何のためのサポートセンターなんだ
一体。段々腹が立ってきて、あと三十分で閉店のケンブリッジ支店まで自転車
を飛ばした。風邪を引いているので喉がヒューヒュー鳴る(9/8)。

--- 続く---


今日のサーシャ 投稿者:愚妻  投稿日: 9月11日(木)07時21分27秒

お掃除お姉さんサーシャは今日は一時間半も熱弁を振るっていきました。なぜ
か私まで立ったまま話を聞いていたので足が疲れた……。今日の主な話題は、
守衛(ポーター)のオジサンとのここ数日の確執、イギリスにおける学歴詐称
の横行(履歴書に書きまくるらしい)、我われの新居の近辺の治安の悪さ、カ
レッジのセキュリティーの甘さ(防犯カメラまで盗まれたそうです……)、な
ど盛りだくさんでした。サーシャの話を聞けるのも後数回、と思うとついつい
新しい話題を振ってしまうのでした。

引っ越し先が治安の悪い地域である点については、近所に犯罪者の更正施設が
あることが原因なのだそうです。アルコール、薬物中毒者がフラフラしていて、
クスリのディーラーも彷徨いているのだとか。「まあでも、ケンブリッジって
更正施設だらけだから、どこに引っ越しても同じよ」と慰めてくれました。有
難うサーシャ。


きょうの朝 投稿者:ヒロチ  投稿日: 9月10日(水)17時33分26秒

きのうは飲んだ。僕が三年前にいた大学寮の友達が来て、それで一緒に飲んだ。それで酔っ払った。

ふだんはいくら飲んでもあまり酔っ払わないのに、きのうは千鳥足になった。なぜだろう。自制心が働かなかった。

きょうの朝、いつも通りに七時に起きて文書館に行こうと思ったら、体がだるい。何があろうと文書館には毎日行くことにしていたのに、きょうはダメだ。あきらめよう。

スペインに四年もいるのに、メニューを見てもいまだにわからないのがある。知らないチーズを二つ頼んでみた。超人ハルクの肌と同じ色のチーズと、あとは忘れた。それとボ・・・何とかとかいうきのこの入ったまぜご飯。それを食べた。

次に行ったバルではカウンター席に座った。あれがまずかった。特に狭いカウンターのときには注意しなきゃだめだ。おかわりを頼むとすぐに注いでくれるからだ。すると油断して際限なく飲んでしまう。ある程度飲もうと決めているときには、最初からボトルで頼んだ方がいい。一本飲み終わったたころでケリをつけられるから。

ワイン一本は、グラス六杯分に相当する。しかし少し多めに注いでしまうと五杯分にしかならない。グラス一杯が一ユーロ。ワイン一本の仕入れ値が三ユーロくらいだから、一本から六杯注げば、三ユーロの儲けが出る。ところが五杯しか注げないと、儲けは二ユーロにしかならい。新人のバーテンだとそこらへんのことを心得ていないので、多めに注いでしまい、最後に少し余らせてしまう。きのうの新人のバーテン(かわいい姉さん)は、余った分をサービスしてくれた。うれしくなってどんどん頼んだ。

あーあ、目がまわってきた。また寝ます。あと、超人ハルクはCGがすごかったです。映画のCGで驚いたのは久しぶりです。


夫婦なかいいね! 投稿者:針鼠  投稿日: 9月10日(水)04時13分23秒

元夏迪くん、こんにちは。

愚妻さん、こんにちは!
先日『英雄』をみてきました。『少林寺』のときから思ってたのですが、やっぱり
リー・リンチェイはだめです。『英雄』でも、ぼくは萬田久子とマルシアが空中で
戦うところで耐えられなくなりました。始皇帝も暴走族のリーダーみたいでだめで
す。

ヒロチ氏たちのエッセイを読むうち僕も旅にでたくなり、京成線沿線を歩くことに
しました。先日、八幡から中山まで歩いたので、今回はまず中山まで電車で出て、
そこから千葉方面に歩き出しました。おおむね千葉街道を歩いたのですが、古い農
家が立ち並んでいたり、ハテナ堂という名前のジーンズ屋があったり、まこと氏の
地元西船にあるパブ「ペテルブルグ」の前を通りかかったり、発見に満ちていまし
た。なかでもよかったのはぷち氏の拠点である津田沼です。総武線の駅の方はよく
知っているのですが、京成津田沼駅は初めてです。この駅にたどりつくまでに古い
商店街があって、ぼろい精肉屋の銀色の空調パイプなどがたまらなくよいのですが、
何と言っても駅ビルにつきます。このビルは一見大きいのですが、中に入ってみる
とすごく狭く、小さな店舗が4つも入れば終わりになります。しかもそうした店舗
の大半は市の観光センター事務所とかそんな店ではないゾーンばっかりです。その
ビルの2階にはすみっこの方にゲームコーナーがあります。さらに3階まで昇ると、
軽食店がいくつかあります。そのうちの一つ、カフエ「チャオ」に入って、450円も
するアイスコーヒーを飲みました。旅先で飲むアイスコーヒーなので、これは少し
くらい高くても全てのものに対する感謝代です。窓からもう日の落ちた京成津田沼
のさびしい景色を眺めながら、よく冷えたアイスコーヒーをおいしくいただきました。


私信 投稿者: 愚妻  投稿日: 9月10日(水)01時25分09秒

だから食べ過ぎだってば
   ↓


屋内常設事務所へ 投稿者:元夏迪  投稿日: 9月 9日(火)23時08分54秒

ちょっと陰ってきたので、一時避難。折良く三時なので、御八をム
シャムシャ。


特設野外事務所へ 投稿者:元夏迪  投稿日: 9月 9日(火)21時47分35秒

葉擦れの心地よい穏やかな秋の陽です。外の椅子に座って来ます。


引越 投稿者:愚妻  投稿日: 9月 9日(火)03時39分19秒

今月いっぱいで寮を追い出されることになり、実は家探しで一夏バタバタしまし
た。ケンブリッジの賃貸は供給不足で、ド田舎の癖に相場は東京郊外並です。そ
して不動産賃貸文化をよく理解しないままだったので、色々苦労もしたものの、
いい勉強になりました。幸い条件のいい物件を手頃な値段(今より安い)で見つ
けることが出来、大家さんもとてもいい人で、一安心しております。

さて。大家さんは複数のテナント候補の中から我われを選択、契約書を交わすた
めの準備に取りかかります。日本だと保証人を見つけてくればいいのですが、今
回は1.現在の大家の推薦書、2.銀行の推薦書、を提出して欲しい、と言われ
ました。1.についてはカレッジの寮係おばばのマリリン(サーシャの悪口ネタ
の筆頭)に依頼。「ちゃんと家賃を払った。部屋をめちゃめちゃにしなかった」
と書いてもらいました。2.については「愚妻&元夏迪は月々○○ポンドの家賃
を払えると思います」という内容の手紙を銀行から欲しい、とのこと。ワケが分
からないながらも、この手の事は早く手配しておくに限ると、キプロス旅行出発
日の昼、銀行へ。受付のお兄さんは私が仕組みをまるで理解していない事を察知
すると、「要は申込みの手紙を書けばいいわけですから、適当に書いて下さい」
と白紙とペンをくれました。で、ごちゃごちゃ書いて提出(普通は不動産屋か大
家が書式を用意するものだそうです)。これでよし、と一安心、そのままバスに
乗って空港へ向かった二人であった(8/26)。

-- 続く--


近況 投稿者:元夏迪  投稿日: 9月 8日(月)13時26分03秒

ちょっと一区切り附きました。溜まりに溜まったメイルへの返事な
ども書かねばなりませんが、明日、明後日には一筆箋にも復帰でき
そうです。


重要:tripodの消滅に伴う御報せ 投稿者:夕霞堂主人  投稿日: 9月 6日(土)01時33分38秒

新番地への転送が行われています。トライポッド系の番地を何万件
となく転送していますから、サーバの状態によってはうまく動作し
ないこともあります。お早めに御手許のブックマークの変更を御願
い致します。

一筆箋と畫譜とが同じインフォシークのディレクトリに格納されま
した。サーバの仕様により、これまではトライポッド系の一筆箋か
らインフォシーク系の畫譜に直接鏈接を張ることが出来ませんでし
たが、今般の統合で直結が可能となりました。上記の鏈接は既に修
正してあります。

中継頁そのものはまだ網上にあります。当面は残しておきますが、
転送の負担にもなり、また廃絶の時期も確言できませんので、上記
の鏈接、乃至は畫譜へのブックマークを御利用下さいますよう、御
願い致します。


質問 投稿者:愚妻(通常営業再開)  投稿日: 9月 5日(金)07時12分03秒

キプロスから戻りました。ガングロ夫婦です。海水浴までしちゃいました。三回も。
遊びすぎたのでしばらく大人しく勉強しようと思います。

ところでどうして乳製品は牛、羊、山羊、駱駝などと相場が決まっているのでしょう。
猿乳や象乳を食する習慣がないのはなぜでしょう。って、実はあるんでしょうか?家畜
の乳が採取しやすいから、という理由が考えられますが、そうすると豚乳がないことが
説明できません。北京で人乳を飲ませる店が流行っていると聞いたことがあります。が、
これもあくまで物珍しさによるものなんで、逆に人乳製品を食する文化がないことの証
左であるように思われます。

キプロスでは昼食が一番重い食事なので、夜は軽く食べることが多いです。で、夏には
しばしばスイカと「ハルミ」なる羊乳チーズを食べます。なかなか素敵な組み合わせです。
月夜にブーゲンビリアの下でスイカとハルミをつつきながら、乳製品とほ乳類について不
思議に思った次第です。


さきほど 投稿者:元夏迪  投稿日: 9月 4日(木)10時06分14秒

tóra girísame apó tin Kípro sto Cambridge.

戻って来たのはいいけれど、薄ら寒いです、この国。


トルコの下調べに 投稿者:のっぼ  投稿日: 8月30日(土)00時03分05秒

ヒロチさん、愉しい旅、良かったですね。
博物館の件、軽率でした。重ね重ねごめんなさい。

昨日、上野でやっている
「トルコ三大文明展」(@東京都美術館)と
「アレクサンドロス大王と東西交流の文明展」(@東京国立博物館)
をはしごしてきました。
前者は9/28、後者は10/5に終了します。
9月に一月ほどトルコ/ギリシアに行ってくるのに、
万が一いいものが日本にあって見れない上に、
帰ってきたら終わっていたなんてことがあったら
残念すぎる、と思って行ってきました。

前者は、ヒッタイトとビザンツとオスマントルコのものがメイン。
もちろん、日本に来ているものはごく一部なんだろうけれど
やっぱりトプカプ宮殿から持ってきた装飾品関係は
下品すぎて、逆にすごい。
だって明朝の上品な磁器に、これでもかと言うほどまでに
ルビーやエメラルドで装飾しちゃったり
銀のとんがり帽のようなふたを付けたりするんです。
エメラルド入り短剣のエメラルドも下品にでかいのですが、
でかすぎてあっぱれ。
ビザンツ時代と称して展示されていたのは、
コインをのぞけば、ヘレニズムとローマ時代のものがほとんど。
(どこまでをローマ時代と言うのかにもよるけれど)
多分ここは学芸員らもほとんど力を入れていないらしく
あまり印象に残りませんでした。
ヒッタイトの様々な意匠のリュトンや楔形文字の粘土版も
まあ、面白かったのではありますけれど、
全体として、展示品の選定や解説など、展示方法のせいか、
どんな時代のどんな様子を見ている人に伝えたいのか
今ひとつピンと来ませんでした。

「アレクサンドロス」の方は逆に意図が強烈すぎて恐く思われました。
ま、ギリシアの彫刻なんかを展示して、
次にいわゆるヘレニズム文化の作品なんかを見せて、
はいギリシアの影響でしょ、アレクサンドロスのおかげでしょ、
って言うのはまあいいとしましょう。
どうも日本までつなげたいらしく、
ギリシアのヘラスレス像と、
その影響を受けたインド(多分)の執金剛像と、
さらに日本の執金剛像
(これは特にギリシア彫刻の直接的影響は認めがたい)を
順番に矢印でつなげ、
あたかも日本の仏神像の源流がギリシアにあったかの如き錯覚を
起こさせるのはどうでしょう?
ヘルメスが分化して、大黒天と毘沙門天にかわったんですって。
もちろん、いろいろ切り捨てて、明快に単純化して
見る人に分かりやすくという意図はあるんでしょうけれど、
地域ごとの歴史、他との影響関係とか、
あまりに切り捨てたものが大きくありませんか?
まるで日本の仏像の源流はギリシア神話よ、と言っているみたいで
恐い気がしました。
(考え過ぎかもしれません。
 単に美術的影響を指摘しているだけなのかもしれません。)

しかし、ともかく半日で二つは疲れました。


ギリシャ旅行(6) 投稿者:ヒロチ  投稿日: 8月29日(金)21時56分19秒

長くてすみません。これで終わりです。

8月18日(月)クレタ

朝9時のバスに乗って、クレタ島の中央部に位置するレシムノへ行く。きれいな街だった。市街地は完全に観光地化されている。人々が水着姿で街中を闊歩している。これぞリゾートという感じだ。

ヴェネツィア時代の要塞が海に突き出している。この要塞、だだっ広い。イラクリオンにもこのような要塞があった。かつてのヴェネツィアの国力を見せ付けられる。面白いことに、廃墟となったこの要塞の中に、ギリシャ正教の教会が二つも建てられている。

この街、何でこんなに情緒があるんだろう。それと比べてイラクリオンはあまりきれいな街ではなかった。中途半端に大きい都市は、かえって再開発が進まないのではないのか。帰りのバスに乗るために二時間あまりで引き上げたが、もう少しゆっくりしたかった。

イラクリオンに戻り、考古学博物館に行ってから、市壁の外周に沿って歩いてみる。意外と長い。すぐに人けがなくなる。古くていかにも貧しそうな家が続く。この人たち、どうやって生計を立てているのだろう。じいさん連中が道にいすを出して夕涼みをしている。こちらをじろじろ見つめている。アテネでもこうした光景を見かけた。そういえば夕涼みをしているのはいつも男ばかりだ。女は夕涼みをしないのかな?

夜はホテルの近くにあるタベルナへ。メニューを見て注文する品を決め、「パラカロー(すみません)!」と言うと、おばさんが「あらあなた、そんな表現どこで覚えたの?」と聞いてきた。ガイドブックに載っているギリシャ語表現を覚えましたと答えると、「あんた偉いわねえ。いろいろな国から観光客が来るけど、全然ギリシャ語を覚えてくれないのよ。」

今回の旅行では、ギリシャ語で挨拶するだけで、ギリシャ語を話せるんですかとか、どこでギリシャ語を覚えたんですかと聞かれたことが何度かあった。こんなこと、スペインでは考えられない。おばさんは客がいなくてよほど暇だったのか、「ちょっと、覚えた表現を言ってみなさいよ」と言ってきた。「わたしも日本語知ってるのよ。イラッシャイマセー、タコ、イカ、スシ・・・」お互いにギリシャ語と日本語の表現を教え合った。おばさんはメモを取って何度も繰り返し唱えていた。「オカンジョ・オカンジョ・オカンジョー!!」しまいには酒の製造法を解説をし出し、酒とデザートをサービスしてくれた。握手をして、「カリニヒタ(おやすみなさい)!」と言ってから別れた。

8月19日(火)クレタ→マドリード

ホテルを出たのが朝6時半。アテネとチューリッヒで乗り換え、マドリードに着いたのは夜の10時。時間はかかったが、時差が一時間しかないのでそれほど疲れなかった。スペインに住んでいるので、ヨーロッパ内なら時差を気にせず旅行できるのがいい。日本に帰ったらこうはいかないだろう。

ギリシャはきれいだった。世界には行くべきところがまだたくさんある。スペインとかフランスとかイタリアあたりで満足しててはダメだぜ。

おわり


ギリシャ旅行(5) 投稿者:ヒロチ  投稿日: 8月28日(木)22時39分26秒

8月16日(土)アテネ

午前中、アテネの外港、ピレウスへ行く。ここは旅行者が通過して行くだけだからだろうか、あまり見所がない。教会や考古学博物館をまわって早々に引き上げる。

午後、スニオン岬へのツアーに参加。やはりホテルのコンシエルジュに頼んで予約してもらった。バスは一時間半ほど海岸線に沿って走る。ここはリゾート地帯。ここにいる人たち、きっと何の目的もなく、ただひたすら休むためだけにいるのだろう。これぞまさにバカンス。頭を空っぽにすること。いいなあ。ここで別荘が買えないものか。家の作りは簡素なので、そんなに高くはないはず。共同出資をすれば買えそうだ。

岬に近づくにつれて別荘もまばらになる。海が静かできれい。陸側は石灰岩質で木もまばらなのだが、それが海と空の色とよく合っているのが不思議。そういえばこの景色、スペインの地中海沿いと似ている。

スニオン岬に着くと、ガイドがこの岬のことやポセイドン神殿について解説してくれた。海賊がこの岬を通過すると、ここでたいまつを燃やしてアテネにまで知らせたのだという。多くの神殿が丘の上に建てられていることからしても、神殿は一種の通信施設ではなかったのだろうか。

それにしてもまたもや素晴らしい眺め。ここで夕日を眺めるのがお決まりになっているらしいが、このバス・ツアーは日没までは待ってくれない。でも日が高いうちの方が途中の景色を楽しめる。

8月17日(日)アテネ→クレタ(イラクリオン)

ホテルからタクシーで空港へ。チェックインを済ましてから、ミラノへ向かう友人と別れる。

イラクリオン空港に到着し、バス乗り場をさがす。空港前にはタクシーやら観光バスやらがあちこちに停まっていて、どこがバス乗り場なのかわからない。しばらくさまよった後、ガイドブックの指示とは少し違う場所にバス乗り場を発見する。市内行きであることを運転手に確認してからバスに乗る。念のため行き先を告げておいたが、通じたのか不安。途中からだらだらと商店街が続いているので、どこが街の中心なのかさっぱりわからない。不安は的中した。市街地を抜けて、街の外れに来たところで運転手に下ろされた。まいった。いったいここはどこだ。道端には朝からぶらぶらしているおじさんたちがたくさんいる。その中の一人をつかまえてホテルの場所を聞いてみた。その人が指差した方向に歩いて行き、別の人をつかまえて再び道を聞いた。身振り手振りから判断するに、歩くには遠すぎる距離らしい。都合の良いことに、すぐ近くにおんぼろタクシーが止まっていた。その横で駄弁っていた運転手らしき老人をつかまえてホテルの名前を告げると、「テッセラ(4ユーロ)!」と言ってきた。覚えた数字が初めて役に立った。やったぜ。

ホテルで休憩し、午後はバスでクノッソス宮殿へ。ミノス王が牛頭人身の怪獣ミノタウロスを閉じ込めるためにつくった迷宮。これはたんなる神話だと考えられていたが、イギリスの考古学者アーサー・エヴァンスが発掘し、実在の宮殿であることがわかった。

ただひたすら暑かった。こういう遺跡を見るたびにいつも思うのだが、廃墟から過去のことを想像するのは本当に難しい。この宮殿、なんで海から離れた不便な場所に作られたのだろう。またエヴァンスは、なぜこの場所をつきとめることが出来たのだろうか。


ギリシャ旅行(4) 投稿者:ヒロチ  投稿日: 8月28日(木)02時52分58秒

8月15日(金)アテネ

朝、6時前に起床。サロニコス諸島(エギナ島、ポロス島、イドラ島)を廻る一日クルーズに参加するため。おとといホテルのコンシエルジュに頼んで予約した。7時半にホテルに送迎バスがやってきた。

ハイ・シーズンなので人が多い。この日の参加者は700人で、そのうち日本人は160人。とくにフランス人とイタリア人が多かった。

朝の8時半に出航したのだが、もう暑い。潮風が生ぬるく、日差しが強い。デッキに出てみると、席はすでに残っていない。左舷の手すりにもたれてしばらく海をみつめていた。ふとゴダイゴのガンダーラを思い出す。そこへ行けばどんな夢もかなうと言うよ・・・。愛の国ガンダーラ? 愛の国ってどんな国だろうか。

最初の寄港地はポロス島。きれいだ。ため息が出る。急勾配のあの階段を昇って丘の上にある教会にも行ってみたいが、暑いのでやめる。港に沿ってずっと先まで続いているテラス席の一つに腰掛けて休憩する。先日の報道で、最低でも一日に3リットルの水を補給しましょうと言っていた。コーラでも飲もう。一気に飲んじゃった。もう一杯頼もうかと思っていたら、後ろの客が頼んだ濃いオレンジ色のジュースが目に入る。何だあのトロピカルジュースは? 「すみません、同じモノ下さい!」マンゴーとかモモを使うのかと思ったら、絞っているのはオレンジだけだった。うまい。オレンジだけでこんなに濃い色が出るのか。リゾートではジュースの色まで違うぜ。

次の寄港地はイドラ島。やっぱりきれい。ため息が出る。こんなところでひと夏のんびりできたらなあ。でも停泊時間はたったの一時間。港の反対側にある高台のテラスへ行って休憩。目の前はエーゲ海。青い。ジュディ・オングが歌ってた。「南に向いてる窓を開け・・・女は海」って、海はポセイドンだから男じゃないのか? まあいいや。下を見てみると、クルーズ客が泳いでいる。水着を持ってくればよかった。

ところでギリシャで飲み物を注文すると、氷を入れた水をもってきてくれて、飲み干すとおかわりを注いでくれる。ところがイドラ島で飲んだときだけは水を持ってきてくれなかった。後で知ったことだが、イドラ島は水が出ないので、他の島から水をタンカーで運んでいるのだという。いくつもの無人島があるのは、水が確保できないからなのだろう。

最後の寄港地はエギナ島。ここではオプショナル・ツアーに参加し、アフェア神殿と聖ネクタリウ修道院を廻る。バスからの眺めも楽しめた。なんで家が離れ離れに立っているいるのだろう。集落のありかたが違うのか。誰も行きそうもないところに小さな教会をよく見かける。あれは一種の私有教会だろうか。わからないことばかりだ。

ホテルに戻る。街に繰り出すのは面倒だし、プールサイドのあのテラス席で食べたいと思っていたので、ホテルのレストランで食べることにする。まだ食べていないギリシャ料理を注文した。サガナキというチーズの揚げ物。油で揚げているのにチーズがとろけていなくて、サクっとしている。高級燻製チーズを使っているようだ。あまりのうまさに我々が感激していると、ウェイターが、チーズだけじゃなく揚げものすべてをサガナキって呼んでいるんですよ、と説明してくれた。肉をぶどうの葉で巻いてソースをかけたドルマダキアという前菜もおいしかった。あれはハーブを使っているのかな。あと、ピペリエス・ゲミステスというピーマンに米を詰めてオープンで焼いたもの。それと、ムサカというグラタン。満腹になって食べ残してしまった。友人が、ホテルのレストランは意外と馬鹿にできないと言っていた。しかもここの値段はそれほど高くなかった。

ギリシャ料理はスペイン料理と似ている。そもそもオリーブやワインは古代ギリシャの輸出品であったのだから当然か。しかしトマトやジャガイモを使うようになったのは新大陸発見後だから、地中海世界では相互に影響を及ぼしていたということなのだろう。それでも味の印象が異なるのは、ギリシャ料理ではにんにくを使っていないからだろうか。そのぶん別の香料を使っているようだ。ムサカに使っている香料は何だろう。

この後、ホテルのカフェテリアでメタクサというコニャックを飲んだ。強いが、口当たりは軽い。これ、うまい。土産に一本買って行こう。

(クルーズで撮った写真をアップしました)


旅が度々 投稿者:ピアノの詩人  投稿日: 8月27日(水)18時13分08秒

皆さま、お気をつけて旅をしてください。
読んでいて羨ましいかぎりです。


ギリシャ旅行(3) 投稿者:ヒロチ  投稿日: 8月26日(火)21時59分20秒

8月14日(木)アテネ

ホテルで朝食をとる。豪華。大きなホテルの朝食はたいてい豪華なのだろうが、ここの朝食はたんに豪華なだけではなく、とびきりおいしい。マッシュルームをオリーブでいためたやつ、なんであんなにおいしいのだろう。茶碗蒸みたいな卵のスープ、あれもだ。グレープフルーツの生ジュース。味が濃い。ヨーグルトはふわりとしている。はちみつをかけて食べた。これがまたうまい。満腹になった。

アクロポリスをめざして歩く。朝から暑い。うちわが手放せない。たいした傾斜ではないのに汗が止まらない。

パルテノン神殿は修復作業中で、カメラを向けられるような状態ではない。裏側にまわって写真を撮った。頂上からの眺めはリカビトスの丘ほどではないが、それでも素晴らしい。神殿を見るよりも街を眺めた方がよい。神殿を見ても、何もピンと来るものがないのだ。

丘を下り、古代アゴラへ。哲人たちがここらへんで哲学談義にふけっていたのだろうか。ピンと来ない。しかしふもとから見上げるアクロポリスとパルテノン神殿は立派。神殿って、いったい何のために使われていたのだろうか。

ローマ時代のアゴラを通ってから、日本人が経営している旅行代理店へ行く。アテネ滞在後の予定をまだ決めていなかったため。ロードス島かクレタ島に行こうと思っていたが、ロードスは飛行機のチケットが取れなかったので、クレタに行くことにする。言葉もわからなくて面倒なので、ついでにホテルの予約も頼んだ。すると電話をかけた代理店の人は英語で話していた。なんだ、英語でいいのか。予約してもらったホテル、イラクリオン(クレタ)で一番大きくて、ガイドブックには一泊123ユーロと書いてあるのだが、この代理店で予約したら71ユーロだった。スペインでもそうなのだが、代理店を通した方が宿代が安くなる場合が多い。

デウス神殿へ行く。でかい。それだけ。やはり何の感慨もない。遠くにパルテノン神殿が見える。丘の上にある神殿と平地にある神殿の違いは何だろうか。

そのあとファーストフード店でギロ・ピタ(ケバブ)を食べる。別の客のピールジョッキを見て、ピールが飲みたくなる。でも我慢。

ホテルに戻って休憩してから、午後は、オモニア広場周辺の危ない感じの下町を散策する。あの通り、名前はわからないが、トルコ人がひしめいていたところが一番ヤバそうだった。でも通ってみる。すぐそばで観察してみると、薬物を取引しているわけでもないし、ラリってるわけでもない。たんに道端でだらだらと談話しながら夕涼みをしているだけのようだ。男ばかりなのは、友人の推測によると、イスラム教の礼拝は男女別々に行うので、夕方の礼拝が終わった後に男だけでこのようにだべっているのだろうとのこと。

夜は、アクロポリスを眺めながら食事ができるアテネゲート・ホテル屋上のレストランへ行く。ガイドブックを見て、ここしかないと決めていた。「俺たちオシャレ系だからやっぱりここに来なくちゃねえ」と友人と盛り上がりながら目当てのホテルについてみると、全然オシャレっぽくない古いホテルだった。だいたいエレベーターからして内側のドアが閉まらない古いタイプだ。若干の不安を覚える。でも屋上に着いてみると(少なくとも眺めは)問題なし。アクロポリスを眺められる絶好の場所を確保する。ミートボールはハーブの味がきいていておいしかった。酒はレツィーナを頼む。松ヤニの入った白ワイン。思ったほどクセがなく、普通の白ワインよりおいしい。しかもこの酒、2,3ユーロと安い。白ワインならそんなものか。お土産に一本買って行こう。


とりあえず 投稿者:元夏迪  投稿日: 8月26日(火)19時08分20秒

通報したけれど、サーバ管理者はきちんと応対してくれるのだろう
か。

今日から一週間、家を空けるので心配です。


どうやら 投稿者:元夏迪  投稿日: 8月26日(火)17時17分13秒

下に「悪徳業者」と書いた御仁はウイルスに感染した一般の方らし
い。目下不佞のアドレス(↑)を詐称して方々にメイルを出し始め
ているのに、相手に連絡する術がないというのはつらい。

不佞が上記のアドレスからメイルを差し上げることはありません。
万万が一届いても、開かずに捨てて下さい。


本当は感染者氏のアドレス帳に登録されている人々に通知せねば意
味がないんでしょうが、一応気休め。朝から三十通も舞い込んで参
ります。


ギリシャ旅行(2) 投稿者:ヒロチ  投稿日: 8月26日(火)02時15分15秒

日没を見とどけてから、旧市街のプラカ地区へ向かう。街のあちらこちらで工事が行われ、ほとんどの道が掘り返されている。来年のオリンピックが開催されるころには、整然としたきれいな街並みになっているだろう。物価も高くなるだろうが。

ヨーロッパの多くの都市が、城壁で囲まれた中世都市を起源としているのに対して、アテネは中世の一時期にほぼ完全に放棄されていた。だからだろうか、アテネの旧市街では、他のヨーロッパ都市を歩いたときに感じる情緒を感じなかった。この地区の開発が進められたのも、19世紀になってからだという。

ガイドブックに載っていたタベルナに向かった。ガイドブックに載っていたからといってうまいとは限らないが、適当な店に入るよりもリスクは少ないだろう(たぶん)。プラカ地区の南は、観光客向けのタベルナが集中していて、どこも客寄せをしている。通りや広場はテラス席で埋め尽くされている。あまりの人だかりのためか、風が吹き抜けず、空気がよどんでいる。日が暮れても気温が下がらない。

目的のタベルナを見つけると、早速セット・メニューを注文した。AとBがあり、この二つを注文すると有名なギリシャ料理がほぼ全て食べられることになっている。友人と二人でAとBをシェアーしたので、初日でほとんどのギリシャ料理を口にした。

ギリシャ・サラダ(ヤギのチーズが入っている)
ザジキ(きざんだキューリをまぜたヨーグルト)
タラモサラダ(ピンク色のヨーグルト。魚の卵を混ぜているらしい)
ムサカ(なす、じゃがいも、ひきにくなどのグラタン。ラザーニャに似ている)
スブラキ(肉や魚の串指し)

など。回転の良さそうな店なので料理の仕方は雑なのだろうが、それでも充分においしかった。ビールはなるべく飲まずに地元の酒を飲もうと決めていたのに、喉のかわきに負けてビールを頼んでしまった。ギリシャのミソスというビール。うすくてあまりおいしくなかった。ホテルのバーで飲みなおそう。

ホテルに帰ってみるとバーは閉まっていたが、カフェテリアが開いていた。ウゾを頼む。これはワインの残りかすから作った蒸留酒。ギリシャではよく飲まれているらしい。かなりくせがある。ロン(ラム)みたいなもんだ。夜遅くに、ホテルのだだっ広いラウンジで酒を飲むっていうのも悪くないぜ。


ギリシャ旅行(1) 投稿者:ヒロチ  投稿日: 8月26日(火)02時14分23秒

まこと師匠、ご苦労さん。そういえば空港でオルッホなんて飲みましたね。辞書を引いてみたところ、オルッホとは、ぶどうの絞りかすを意味するのだそうです。

僕も旅行記を書きました。全部で六泊して、そのうちのアテネの四泊は大学時代の友人と一緒でした。彼はアラビア半島の付け根の方で働いていて、現在一ヶ月の休暇を取ってヨーロッパを旅行しています。ホテル代は彼がおごってくれました。ではどうぞ。

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8月13日(水)マドリード→アテネ

9時20分の飛行機に乗るために6時半に起床。家から空港までたったの45分。出発の3時間前に起きても間に合う。何と便の良いことよ。

平凡社百科辞典のギリシャに関する項目をプリントアウトしてきたので、飛行機の中でそれを読む。このCD−ROM、とても便利。愚妻さんとのっぼさんのアドバイスもプリントアウトしてきた。ガイドブックの後ろにのっている表現も覚える。数字がなかなか覚えられない。3まではすぐに覚えられるのだが、4から後はすぐに忘れてしまう。記憶力が悪くなった。ぶつぶつ唱え続けて何とか100まで覚えた。

チューリッヒ経由で午後4時半にアテネに到着。先に着いていた友人が到着ゲートで待っていた。市内に出るためにはバスと地下鉄を乗り継げばよいのだが、ホテルの正確な位置がわからないのでタクシーに乗ることにする。

タクシーの運転手はアイルトン・セナ似のヤサ男。乗る前に念のため金額を確認すると「ノー・プロブレム!」と陽気にのたまわった。そんなこと聞いてません。いくらかって聞いてるの。「ノー・プロブレム。大丈夫ネ!」大丈夫じゃないから大丈夫なんて言ってるんじゃないの? しつこく聞き返して、20ユーロとの言質を取った。一つ前のタクシーに乗ったアメリカ人が運転手から聞き出していた額も20ユーロだったから、そこらへんが相場なのだろう。タクシーの中では覚えた表現を使って、運転手に発音の仕方を確認してみた。

ホテルに着くと、メーターは11.75ユーロを指しているのに、25ユーロと言ってきた。ホラ来た。友人が面倒だから払っちゃおうと言ったが、払うもんかい。僕が言い張ると、電卓を持ち出して計算し出した。すると18ユーロになった。ほらネ。

午後6時、ホテルを出る。市内には二つの丘があるのだが、今日は西のリカビトスの丘の方へ行くことにする。とにかく暑い。頂上まで徒歩で昇る計画を早々と断念する。おしゃれな店が並んでいるコロナキ地区を通り抜け、ふもとのケーブルカー駅に向かう。

頂上からは、素晴らしい眺めだ。背後を山に囲まれて、正面には海がある。いかにも都市が発達しそうな地形。同じ地中海都市のバルセロナやナポリもこのようだった。景色だけでなく、ここの展望台がしゃれている。頂上には教会と鐘があって、そこから丘をぐるりとまわって少し降りるとカフェテリア、さらに降りるとバー、さらにその下がレストランになっている。レストランで食事をしたらカッコウいいだろうが高そうなのでやめ、アクロポリスを正面に望むカフェテリアにすわって一休みする。風も涼しくなり、汗も引いてきた。ギリシャ・コーヒーをすする。至福。


悪徳業者が 投稿者:元夏迪  投稿日: 8月26日(火)01時04分02秒

台湾から上記アドレスにスパム攻撃を開始。

P-PDTO7D3E3XQY3 (218-184-93-110.cm.apol.com.tw [218.184.93.110])

曝します。


スペイン旅行記・最終日 投稿者:まこと  投稿日: 8月25日(月)20時31分22秒

そろそろ論文の「真の締切」が近付いてきたので、手短に。

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4.最終日(エル=エスコリアル・帰国編)

最終日は、歴代王家の墓のあるエル・エスコリアルに行ったのですが、
お祭り期間だったために、肝心の王宮は閉鎖。脱力しつつ、
バスターミナルでドラえもんスペイン語版を見ながら、
トルティージャ(スペイン風オムレツ)をつまんだ後、マドリッドに。
おみやげ用の食後酒(アニスとオルホ)を購入し、日本料理屋「武蔵」で昼食。
その後は空港のカフェでオルホを飲んで、飛行機に乗り込みボルドーへ。
家に着くともぬけの殻。やがて、大家さんの娘とその元彼と(元彼の)彼女
というフランスらしい複雑な人間関係を持つ一行が(笑)、大家夫婦とともに
海水浴から帰宅。午後11時過ぎから夕食、就寝は午前3時でした。
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ヒロチ大兄。無事にご帰還されたようで何よりです。
御陰様でおみやげも大好評で、食事に招かれたり、日本料理屋で寿司や
ビールがタダになったりと、だいぶ良い思いをしました。
「エビタイ状態」な気も... ともあれ、滞在中は大変お世話になりました。

元夏迪師匠。わざわざ調べていただいたようで恐縮です。
ジェド「豪士」は、件のページでストーリーを紹介されているマンガの主人公、
元米海兵隊員・元傭兵の日系人という設定です。おそらくご存じの
『マスターキートン』『YAWARA!』『Monster』等々も同じ作者が描いています。
日本では傭兵なんてせいぜいマンガのネタにしかならないのですが、
こちらでは「同棲していた彼氏が外人部隊に入隊」という話も耳にするので、
多少身近な存在に(笑)。

愚妻様。私も「フランス5」の映像自体を目にしたことはないのですが、
主題歌なら知っています(歌えませんが...)。ヒーロー物らしいメロディに、
♪コンコルド、パンテオン、カマンベール、ソーセージ、ヴォルテール、
ナポレオン... ♪とフランスの名物(日本人向け?)を列挙した歌詞、
その一部は、ラ・マルセイエーズのパロディにもなっていて、
最後に「自由・平等・博愛」を高らかに歌い上げる怪作です(笑)。
どこかのホームページでダウンロードできた気がしますが...

結局、長文になってしまいました(涙)。


プシシリーゾ 投稿者:元夏迪  投稿日: 8月25日(月)08時11分43秒

は現代語です。古代語ではプシテュリゾーです。転写すると

psithirízo, psithyrízO

古今で綴りは同じですが、読み方が変わるものですから。


没問題口罷 投稿者:元夏迪  投稿日: 8月25日(月)04時07分53秒

読みにくいですね、題名(汗)。

李世普さん、よう御越し。クシーはギリシア語読みです。現代語も
古代語もクシー。ちなみにψはプシー。本朝では「コソコソ」喋る
内緒話も、彼の地では「プシプシプシ」と喋ります。それを言う動
詞プシシリーゾ。戸口に立ってプシプシプシやる意です。所変われ
ばですね。


一筆箋/御歸り/御問合

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