一筆箋舊帙    一筆箋/御歸り/御問合

平成十五年三月二日第九百一号
平成十五年三月十七日第九百三十号

(ぽそッ) 投稿者:元夏迪  投稿日: 3月17日(月)13時51分42秒

書き込みが止まっちゃうかな。折角賑わってきたのにね。ストッパー
だもんなあ、乃公。


文集に追加があります。数年前の京都旅行の感想文です。実は写真
の方にも更新があったりします。ケンブリッジのものです。

宜しければ御覧下さいね。


運転状況 投稿者:夕霞堂主人  投稿日: 3月17日(月)13時38分27秒

御無沙汰でっぷりの管理人です。レスが滞り、失礼しております。

畫譜に繋がらなくなっております。スパムメイル影響で、サーバの
処理能力が極端に落ちています。手入れのために、またデータの流
量を一段と絞り込んでいるようです。その結果、

一、深夜はイスタンブル等の写真も表示されません。
二、昼夜を問わず、畫譜の呼び出しが困難、乃至不可能です。

取り敢えずサーバ側の手入れが終わるまで様子を見ます。手入れが
終了しても畫譜に接続できない場合には、相応の処置を施す予定で
す。

#期間中はFTP接続も制限されるているためです。

右御含み置き下さい。


人肉パイ 投稿者:まこと  投稿日: 3月17日(月)06時52分54秒

愚妻様から、暖かいレスがついたので、調子に乗って
脊髄反射的に書き込みます。

> それにしてもクーシー公の家来は、
> 自分の心臓を一体どうして欲しかったんでしょう?

この辺り、はっきりしたことは言えませんが、
中世人が「愛は心臓に宿る」と考えていたからかも知れません。
(『トリスタンとイズー』でも媚薬はまず心臓に作用しました。)
「究極の愛の証」として心臓を贈り、香油に漬けて小箱にでも入れ、
肌身離さず持っていて欲しい、こんな感じでは?

> お家騒動の末、甥っ子をその父親に食べさせた、

ご当地の沙翁には『タイタス・アンドロニカス』という人肉パイが
出てくる作品がありますね。原作は記述も簡潔で大したことないのですが、
数年前にジュリー・テイモア(ミュージカル『ライオンキング』の演出家)
監督、アンソニー・ホプキンス(言わずと知れたハンニバル・レクター博士)
主演で映画化されて、少しは知られるようになりました。
ローマの皇位継承問題にゴート族の女王が絡んで、血で血を洗うすごい場面が
目白押し。クライマックスを飾るのが人肉パイでした。

...こんなことばかり書いてると、さらにヒロチ大兄に突っ込まれてしまうので、
この辺でやめておきます。あくまでも小ネタのつもりだったのですが...

腎臓料理で「NH3のかほり」には気付きませんでした(笑)。
ちょっと脂っこくてしつこい味ですけれど、慣れれば結構いけるんじゃないか、
とも思いますよ。日本でも豚の「コブクロ(子宮。歌手じゃないです。)」
や「テッポウ(膀胱)」等々の臓物料理を食したことがありますので、
多少の耐性があったからかもしれませんが。


でも五万は高い! 投稿者:愚妻  投稿日: 3月16日(日)22時33分32秒

まことさん、
白雪姫の継母も、殺した白雪姫の内臓を持ってこさせて食べようとするんでし
た。今調べたら、肺と肝臓だそうです。肺なんてうまいんでしょうか?それに
してもクーシー公の家来は、自分の心臓を一体どうして欲しかったんでしょう?
「僕のハートを君に」ってこと?私なら勘弁だなあ。ハツは好きですけど。
そう言えばギリシャ神話にも、お家騒動の末、甥っ子をその父親に食べさせた、
なんて話がありました。こちらは丸ごとのようです。

腎臓料理、コレッジの学食でも時々出ていますが、私は手を出したことがあり
ません。元夏迪は一口食べて「うっ」となってました。やめとけって言ったの
に。NH3のかほりがしませんか?フランスだと美味しいのかな。それにしても
塩焼きで平らげたなんて、敬服します。

ヒロチさん、
バルセロナ、お気を付けてー。そのお友達は、オランダに行けばいいんじゃない
かと思うんですが、余計なお節介ですね。

ドットーレ謨磐堂先生、
その後よく考えたんですけど、長身でがっしりした先生の体格なら、あのガウン
だって見栄えするかもしれません。あのフードは専攻で色が変わるんでしょうか?
いっそ裃にすればいいのに。余談ですが、親戚のいる福島の山奥では、葬式で「黒
スーツ+朱の裃」という奇怪な出で立ちをするそうです。大叔母が出席し、笑い転
げてました。東大ガウンでちょっとそれを思い出しました。


本質はコスプレ 投稿者:謨磐堂  投稿日: 3月16日(日)16時44分55秒

 愚妻さまやへちお氏には既にご覧頂きましたが、先週の金曜日に博士号授与式で着用するガウンを試着し、そのときに撮った画像を「画譜」コーナーにアップしました。もともと私はガウンなど別に着たくもないのですが、あろうことか研究科からの案内が自宅にFAXで届いてしまったため、それを最初に見た親が「一章に一度しか着ないんだからレンタルしろ」とやかましく、結局予約せざるを得なくなったのです。しかし、以前も書いた通り、最大サイズがLサイズ (170cm) しかないため、大学院掛で「試着させてくんろ」とゴネてみたところ、その話が学生部の方にも上がって試着できるとの案内が届き、のこのこと安田講堂を訪れたのでした。
 出てきた若い事務官さんは「あ、あなたですね。お話は●学部から伺っています」とのたまったのち、着用の補助から細かいポイントに至るまで実に丁寧に対応してくれましたが、学生部ロビーで展示見本に袖を通したので、ロビーに居合わせた学生さん達の隠れた注目を浴びる結果に (笑)。一応ブツは、たしかに非常に高価な生地を使っていて、デパートなどで購入したら定価の5万どころでは済まないとか。幸か不幸か、大きさは身長181cmの私でも問題なく、そう似合わないということもなかったのですが、とにかく青が目立つな、と。そして、愚妻さんの「はっぴ?」といふコメントの通り、胸の銀杏マークに思わず「羽織かいっ!」と苦笑い。
 ともあれ学位記授与式は28日にありますので、どうなることやら……。

 ちなみに、ついでに事務官サンに「何でこんなもん採用したんスか?」と真相を訊いてみたところ、東文研某教官から伺った内幕と全く同じ答えで、とにかく海外からの留学生からの要望が強かったから、とのこと。イラク問題をめぐる小泉政権の日和見ぶりが主体性ゼロならば、大学のシンボルづくりも随分と迎合的で安直だなあ……と、あくまで大学も彷徨える日本社会の縮図なのだということを改めて実感したのでありました。

 その日の午後は、1年に1度の「日本カメラショウ」を見物するため東京ビッグサイトへ。新製品目白押しのキヤノンのコーナーでは、期待のデジカメやレンズをいじくりまわして大いに満悦にひたりましたが、キヤノンの展示の何処が良いかといふと、他メーカーに比べてキャンギャルのレベルが高いことです (笑)。同じコスプレでもテカり具合が違うし (一緒にしちゃいかんですね)。
 
 日本カメラショウを見物したあとは、横浜経由で帰宅したのですが、寄り道した姉の家 (京急日ノ出町の近く) から相鉄西横浜駅 (タマちゃん出没地に近し) まで初開拓のルートを歩いたら、所要20分のあいだに超過激なアップダウンを3回繰り返し、何と中間地点には「峠の茶屋」なる古びたラーメン屋もあったりして思わず笑ってしまいました。足の健康には最適……。沿道は「横浜の中心部にこんなシブい住宅街があったんだ」という新鮮すぎるランドスケープの連続で、そのうちカメラ片手にゆっくり散歩したいもんだと思いながら、キンキラからワビサビまで変化の大きな一日を締めくくったのでした。


オランダ娘 投稿者:ヒロチ  投稿日: 3月16日(日)12時54分56秒

サラマンカでの一ヶ月間にわたる語学研修を終えた後輩が、いま僕のピソに来ています。やっぱりスペインはいいよなあとか、もう少しいればよかったなあとか言っています。よくよく事情を聞いてみると、語学学校の大半をしめていたオランダ娘たちが余程かわいかったらしいのです。はたち前の女の肌はやっぱり違うよなあとかいう話に、妙に納得させられてしまいました。デジカメを見せてもらいましたが、肌の具合まではわかりませんでした。そうしたら、わざわざ拡大して見せてくれようとまでしました(そこまでしなくてもいいのに)。帰国したら、研究室でデジカメ写真を披露してくれるそうなので、関係者諸君はお見逃しなく。彼とバルセロナへ行ってきます。

zhu2nei4さん:

 > ・・・ジャッキー・チェンも結構女好きだ・・・

 なるほどね!

てっちゃん:

 厳しいツッコミ、いつもチェックしてますよ(特に愚妻さんへのそれ)。

まこと師匠:

 > 「心臓料理」

 そういうの、好きなのね。


心臓料理 投稿者:まこと  投稿日: 3月16日(日)05時18分14秒

愚妻様、針鼠様、関西グルメ愛好会の皆様、こんにちは。

私は半分江戸っ子、半分東北人なので、ちょっと疎外感(笑)。

>「食べ物としての死体」なんて話題にしたら結構盛況だったりして。

暖かい励ましを受けて、小ネタをひとつ。
ここで「死体を焼いた話」なんていう、江戸っ子ギャグを書こうか、
しばし悩みましたが、考え直して、やっぱりヨーロッパ中世ネタにします。

中世フランスには有名な「心臓を食べる話」があります。
樺山先生の『歴史のなかの<からだ>』だったか、
新倉先生の『西洋中世人の世界』だったか、
にもありましたが、スタンダールの作品(たぶん『赤と黒』)
でも触れられていました。
元ネタは、南仏の宮廷詩人トルバドゥールの恋愛詩
『クーシー公(Coucy?綴りに自信なし)と奥方』のはずです。

伝来テクストによって異同があるとは思いますが、たしかこんな話:
クーシー公の奥方(名前失念)と公の家来(同じく名前失念)は
いわゆる不倫関係にありました(『アーサー王』におけるグィネヴィア
とランスロットのパターン)。公は、二人の関係を察知し、
件の家来を十字軍遠征に送り出してやっかい払いします。
公の思惑通り、家来は聖地で戦死するのですが、死の間際に
「自分の死後に心臓をえぐり出し、奥方に届けるように」と使者に
託します。公はその心臓を途中で横取りし、料理させ、晩餐の際に
奥方に饗します。で、食後に真実を知らされた奥方は、絶望のあまり、
窓から身を投げてしまいます。

と、まあ、話自体は救いのないものですが、心臓料理を何の疑問も
抱かずに「おいしい」と平らげてしまう辺りが、さすがフランス。
そう言えば、私も牛の腎臓の塩焼きを食べたことがあります。
注文したときに、ギャルソンが気を利かせて、「ムッシュー、
これがなんだか分かっていますか?ちょっと特殊な料理ですよ」と
警告してくれました。まあ、キドニーパイに入っている奴だろう、
と勝手に思いこんでいたら、ゴロンとした固まりだけが4,5個出てきて、
内心ビビった覚えがあります。ここで残したら、日本人の名折れ
とばかりに全部平らげましたが(笑)。


今日はドライカレー 投稿者:愚妻  投稿日: 3月16日(日)04時32分20秒

てっちゃんさん、
> おおっ!!関西人やったんか!!
針ねずさん、
> 何かみな大阪で楽しいな。

いやいや、わだしは一応道産子のつもりなんだっけどね。したけど、ちっぢゃ
い頃だらやっぱし大阪弁喋っでだべ、せやから、時々自分でもワッケワカラン
ちゃんぽんになるねん。函館に転校した時だら「こいつなまら訛っでっげ
やー」ってよぐ苛められたっけさね。「それはあんたやろ、アホ」と言って良
く大喧嘩いたしましたわ。オホホホホ。

針ねずさん、お久しゅうございます。実は私が行ったのはもっぱら「万博公園
無料ゾーン」で、エキスポランドは数えるほどしか行ってない……。この無料
ゾーンには、だだっ広いコンクリートを敷いて小さな噴水が沢山チョロチョロ
出ている場所があって、お気に入りスポットでした。小学校の隣だったんです。

ドットーレ謨磐堂先生、
そろそろ学位授与式でしょうか。ガウンの写真、有難うございます。ちょっと
引きますね……。大学の嫌がらせにも見えます。あれ、着るんですか?ともあ
れ、おめでとうございます!


万博公園 投稿者:針鼠  投稿日: 3月16日(日)02時35分24秒

愚妻さん、てっちゃんさん、まことさん、こんにちは。
zhu2nei4さん、はじめまして、こんにちは。

> 小学校低学年まで吹田にいました。万博公園は格好の遊び場でしたよ。

僕も小さい頃にエキスポランドに連れていってもらった。立体迷路が一番
好きだった。あと壁にチョークで落書きのできるトンネルみたいなのが
あったが、服をべたべたに汚してしまって怒られた。

> どっちかとゆうと、日本橋やね。

これ、電気街ですよね。何かみな大阪で楽しいな。僕も半分だけ
大阪人。先日も弟と二人で新世界をたずねて、通天閣に登ってき
ました。野田阪神駅前のジャスコは大きくていいよ。

> といえば広島ですが、地ワインはなかったっけ?

僕は広島に行ったことはないのですが、どんなところですか?
尾道みたいなところだったら、とても住みやすそうですね。

僕は本籍地が岡山で、ついこのまえの2月28日も、寺と折衝する
必要があってやっぱり弟と二人で岡山県小田郡まで日帰りで
行ってきました。この寺の住職も副住職も悪人で、なので
わざわざ行って折衝しなければなりませんでした。仕事を終えて、
岡山駅のパスタアンドコーヒー屋で一腹しました。僕は坊主憎けりゃ
袈裟まで状態で、電車の吊り広告に岡山版ゼクシィの宣伝が出ていて
結婚式上手なお金の使い方とかあるのをみて弟に、「あんなこと書いて
るけどどうせ上手な金の使い方とか言ってます鮨をどーんと5メートル
くらい積み上げたりすんだろ、この辺りは」とか言ってあたりちらし、
「お兄ちゃんそんなに岡山嫌いなのかよ」といさめされました。別に
岡山が嫌いなのではないので、岡山の人がいたらごめんなさい。


牡蠣とお好み焼き 投稿者:zhu2nei4  投稿日: 3月16日(日)01時18分41秒

といえば広島ですが、地ワインはなかったっけ?


蠣と柿 投稿者:てっちゃん  投稿日: 3月16日(日)00時23分09秒

>小学校低学年まで吹田にいました。万博公園は格好の遊び場でしたよ。
おおっ!!関西人やったんか!!
吹田はあまり足を運んだ事ないな。
どっちかとゆうと、日本橋やね。

>フランスよりも大きい広島の牡蠣、ありつけましたか?
残念やけど、今回は叶いませんでしたわ(泣)
「ばってら」はあちきも食いたい。美味いもんなぁ。

>で、最近元夏迪さんも出てきませんねー(微笑)。
でっぷりし過ぎで部屋に入れれへんとちゃうんか?

今回は大阪弁で迫ってみたんやけど、どっかおかしいか?
明日から山奥の宿に戻るさかい、低速通信に戻ってしまうわ。


かきなど 投稿者:愚妻  投稿日: 3月15日(土)23時16分05秒

てっちゃんさん、
> 愚妻さまは一体何処のお生まれで?
小学校低学年まで吹田にいました。万博公園は格好の遊び場でしたよ。まだあ
の頃は環境も良かったです。竹藪にはマムシも出たし。田圃でレンゲを摘んだ
り、水遊びして蛭に喰われたり、柿を盗んで怒られたり(しかも渋かった)。

フランスよりも大きい広島の牡蠣、ありつけましたか?

玲ちゃん、お心遣いありがとう!いかなご楽しみにしてますー。あ、もちろん
玲子に会うのも楽しみにしてるよ。じゃあ、次回は頑張ってご飯作らなければ。
それにしても柿の葉寿司にばってらにすぐき、渋い食べ物ばかりですね。特に
ばってらは私も食べたい。美味しいよね。私には、あれも大阪の味だなあ。

まことさん、生牡蠣の出るパーティー、何だか豪勢ですね。そうでもしない
と人が集まらないのか?なーんて邪推。何故か周囲に牡蠣にあたった人がち
らほらいて、イギリスではあんまり食べる気が起きません。でも羨ましい。

聖遺物のお話、毎回面白く拝見してましたよ。秘蔵ネタもお待ちしてます。
「食べ物としての死体」なんて話題にしたら結構盛況だったりして。ところ
で、最近元夏迪さんも出てきませんねー(微笑)。


牡蠣とワインとお好み焼き 投稿者:まこと  投稿日: 3月15日(土)04時21分40秒

グルメの皆様、こんにちは。
しばらく、ご無沙汰いたしておりました。
死体の話はあまり盛り上がりませんので(涙)、
食べ物をからめたボルドー話でも書いてみます。

先日、先史美術を専門にするニュージーランド人の友人から、
アキテーヌ博物館のVernissage(開催前日の内覧会)に招待され、
タダで飲み食いできるというので、久々にスーツに身を包み、
ノコノコ出かけて参りました。

まずは、「もっと発掘させろ〜」というプラカードを持った
学科の同僚らしき学生たちに野次られながら、元首相・現ボルドー市長で
次期大統領の呼び声の高いアラン・ジュペ氏が演説。
その後、「『先史時代』の発明:19〜20世紀における先史時代のイメージ」
といういかにもフランス的な展示をちらっと覗いた後、ようやくお目当ての
ボルドーワインとアルカション産の生牡蠣にありつけました。

すでにワインで出来上がっているムッシューやマダムたちをかき分けつつ、
牡蠣にむしゃぶりついていると、司祭らしき人に話しかけられました。
「(スペイン沖で座礁したタンカーから流出した重油による)汚染の影響は
ないんですか〜?」と聞いてしまったら、「ここの牡蠣は特別に養殖され、
厳重に保護されているから大丈夫」とのこと。日本の牡蠣よりもだいぶ身が
小さいことは、社交辞令として黙っておきました(笑)。

ちなみに、素人目にはただの禿げ親父にしか見えないジュペ氏のことを、
「めっちゃ、ウチのタイプやねん!」と公言してはばからないナニワの女性に
お好み焼きをご馳走になったこともあります。公園でジュペ氏に出くわした際に、
ツーショット写真を取ってあげたお礼でした。さすがに本場仕込みの味は違う、
と思っていたら、生地に白ワイン(日本酒の代わり)を混ぜるのがコツだとか。
さすがに牡蠣は入っていませんでしたけれども。


赤福ラブ 投稿者:玲子@倫敦  投稿日: 3月14日(金)09時40分12秒

愚妻様 
赤福の件すっかり忘れてました。おいしいよね−。私は羽二重もちが大好物なので、ああいう食感のものには、本当に腰砕けです。
あと、最近猛烈に食べたいのが柿の葉寿司。それからばってらとすぐき。はー。切ない。
多分4月上旬にいかなごがロンドンにやってきます。ケンブリッジにお届にあがりますね。


息抜き 投稿者:てっちゃん  投稿日: 3月13日(木)23時53分11秒

いかなごの塩ゆでかぁ・・・
久しく食べていません。確かに珍味でしょう。
長野に行くと「大和煮」(だった?)っう珍味があります。
中身は・・・

>2年前に飲ませたミルクティーのせいです(涙)。
なんと贅沢な貝殻林檎ちゃんですねぇ。
この際、奮発して新しいのを入手するとか。
あちきも、近々購入予定。
あっと、林檎ちゃんではありません。
「窓」の方です(ソフトが窓用なので)
で、公費で購入してプライベートで使うといふ裏技(^^;;

>素敵ー。大阪にいる頃よく食べたのだと思うのですが
愚妻さまは一体何処のお生まれで?
子どもの頃に食べた物は大人になっても忘れないですね。

>広島は今、牡蠣?
が、食べられない山奥なのでしゅ(泣)
今日から3日間は宿が取れなかったので都心に出没。
PHSが使えるので、よかよか。


眠い。 投稿者:愚妻  投稿日: 3月12日(水)09時15分53秒

zhu2nei4さん
> ついさっきまで生きていたと言うイカナゴ
さりげに自慢されちゃいました(笑)。いいないいなー。塩ゆで、なんて食べ
方もあるのですね。地元ならではの珍味でしょうか。これまた美味しそう。

てっちゃんさん
> あちきの愛機もそうですよ。バッテリーが駄目になってます。
あららら。皆さん同じような事になるもんですね。でも私の場合、ほぼ間違いな
く、2年前に飲ませたミルクティーのせいです(涙)。御願いだからもうしばら
く頑張って欲しいところです。

> お土産に「あかふくー」
素敵ー。大阪にいる頃よく食べたのだと思うのですが、北海道に越してから存在
すら忘れていました。そんな私に「赤福」を思い出させてくれたのは、大学一年
のゴールデンウィークに帰省した際、お土産に買ってきてくれた玲子さんです。
子どもの頃の味覚が甦って、涙が出るほど美味しかった……有難う!ってご本人
は忘れているかも(笑)。

てっちゃんさん、お忙しそうですが、お身体気を付けてくださいね。広島は今、
牡蠣?


いかなごの煮付け 投稿者:てっちゃん  投稿日: 3月12日(水)00時44分59秒

愚妻さま
>お久しぶりです!くしゃみした甲斐がありました(笑)。
>無線LANですか……カッコイイ!
お久しぶりです。
くしゃみで登場するあちきも、いい加減だなぁ(爆)
カッコイイですか?無線LAN?
それなりに便利ですよ。
使い勝手は、また後日と言う事で(あはは)

>現在私の貝殻iBookはコンセントを抜いた瞬間に電源が落ちるという理不尽な状態で、全然モバイルじゃないです(涙)。
あちきの愛機もそうですよ。バッテリーが駄目になってます。
まぁ持って5分というところでしょうか。
交換すればいいのですが、結構高価なんですね。単なる電池なのに。

>島国のくせに魚介類の種類が少なくて不味くて高いし(涙)。調理法も質素というか手抜きで
>「下拵え」を施したものが少ないような。食べるときに塩胡椒ふって終わり、と(笑)。
合理的なのかかしら?

>あ、でも乳製品は美味しいですよ。バターとかクリームとか。
いいっすねー。
乳製品は大好きです。
でっぷりの誰かさん。それ以上でっぷりにならない様お祈り致します。

>お節料理なんかで良ければ、いつでもどうぞー。
是非頂きたいと目論んでおります。
その折りには、お土産に「あかふくー」
を持参致しますので、どうぞよしなに。

zhu2nei4さま
初めました・・・もとい、初めまして。

>てっちゃん さん
>どうも初めまして。高速回線に無線LAN導入とはうらやましいです。
速度を問わなければ無線LANもかなり安価になりました。
それでも、速いに越した事はないので高速タイプを入れています。
近距離ならば20M程度は出る様です。
で、ADLSの方ですが、
その高速回線の恩恵を受ける前(当日)から出仕事で飛び回る羽目に(泣)
広島に半月で新潟へ(>_<)
今日で一週間目か・・・
今月末前から新潟に出没します。

では、おやすみなさい(-_-)zzZ


いかなご 投稿者:zhu2nei4  投稿日: 3月11日(火)00時28分01秒

そういえばこの前、ついさっきまで生きていたと言うイカナゴが醤油煮にされて
夕食に出てきた。煮崩れていて今いちだったけど、もうそんな季節かと思った。
次は塩ゆでにしてもらおう。

愚妻 さん
横レスでもギリシャ語の御教示ありがとうございます。ドイツ語のGesetzにする
と原語より意味が限定されてしまいますが、小説での学校とか少年兵とかいう舞
台装置に鑑みると、ギリシャ語の「国家権力による命令から、親や学校の先生の
教えまで指しうる」という意味を丸ごと取りたいですね。

下に書いたように小説で引かれているのは"Wanderer, kommst du nach Spa"の部
分だけのようなので、これだけでシラーの訳詩が特定できるのか、という疑問も
かすかにありますが、状況から判断するとシラーの訳詩とするのが適当のようで
すし、そうするとギリシャ語 keinOn rhEmasi にはGesetzが充てられて、そこか
ら日本語に訳すには、国法とか法規とかを充てざるを得ないのかな。

大戦中に、他にもあるであろう訳詩の中から特にシラーの翻訳が選ばれたのは、
それはもちろんシラーのネームバリューがあるにしても、このGesetzのゆえでも
ないかと思ったりします。

てっちゃん さん
どうも初めまして。高速回線に無線LAN導入とはうらやましいです。低速回線
でいいから、私も無線LAN常時接続が欲しい。電話口まで遠いので・・・

ヒロチ さん 2月26日付
> フィリプというラオス人は、沖縄で一年間勉強しました。風貌はジャッキー・チェン
> に似ていて、いかにも女たらしという感じで、女を口説いては日本語の勉強をしてい
> たのでしょう。


どうも初めまして。このくだり、風貌だけジャッキーに似ている、ということだ
と思うんですが、ジャッキー・チェンも結構女好きだという話しなので、性格も
ジャッキーに似ていることになると思います。


シモニデス風 投稿者:愚妻  投稿日: 3月10日(月)19時10分55秒

のっぽさん、Sさんに言っといて下さい、お好み焼きは、絶対
「食事」だと。

私の実家ではたこ焼きだって食事になります。でもこないだ大阪人の友人(ク
レープと同じ人)がお好み焼きを作ってくれたとき、ご飯と味噌汁も出てきた
のは、ちょっと驚きました。

浅草のもんじゃ焼きなんてどうでしょう?何が美味しいのか全く分からないけど、
楽しいですよね。〆は電気ブラン?いいなあ、下町。


お好み焼き 投稿者:のっぼ  投稿日: 3月10日(月)13時36分20秒

最近、久しぶりに下町界隈へ出向くことが続きました。
一度は針鼠さんと、「江戸八百八町展」を見に両国へ。
ものすごい盛況でじっくり見れなかったのは残念でしたが、
普段余り気にしていなかったこの種の展覧会を久しぶりに見に行ったこともあり、
実際なかなか見せる展示もあり、楽しんでまいりました。
その後にバイトさえなければ、界隈の散策もしたかったのですけれど。
また別の日に柴又帝釈天へも行ってまいりました。
門前通りの、やや下品だけれど、存外活気のある風情が
なかなか気分を高揚させてくれましたし、
帝釈天に随する彫刻群は思いもかけず見事なものでした。
そんなこんなでちょっと下町づいた僕は、
B級グルメツアーを企画しようと画策中なのです。
お好み焼きと亀戸餃子とか、なんでもいいんですけど、
それを口実に界隈散策をしたいなあ
(散策自体は一人でもいいのですけれど)
と思っているのです。
(僕は揚げ饅頭とかも食べ損ねましたし)。
それで先日知り合いのSさんにそんなはなしをしてみたところ、
「お好み焼きは食事かおやつか分からん」と却下されてしまいました。
(そんなにキーっとならずとも、と思うのですが。そんな人っているのかしら?)
でも、実現させたいなあ。


玲子様 投稿者:愚妻  投稿日: 3月10日(月)09時03分00秒

そっか、リスは猛毒ですか。余りに腹立たしいので、梅の実でも詰めてオーブ
ンで丸焼きにしてやろうかと思ってたんですけど。やっぱりやめようかな。紅
梅、すごく楽しみにしてたのに。梅の蕾なんて食べて美味しいんでしょうか。
梅ガムの味でもするのかな?調子づいてきた鳩も、捕まえて食べちゃうという
のはどうでしょう?ハーブ入りの衣で丸揚げにしたら美味しそうじゃない?

クレープ、ホントに美味しかったよ。そば粉はまだ大分あるので、今度遊びに
来るとき、焼いて食べましょう!そばぼうろも簡単で美味しかったです。

私もベーコンは豚汁や肉じゃがに活用してます。薄切り肉ってこれくらいしか
ないもんね。特にunsmokedってやつ。←これって「塩豚」ってことでいいんで
しょうか? お好み焼きもとっても食べたいかも。楽しみに待ってるよ!

そしていかなごに関して言えば、興味ありまくりです(鼻息)!

じゃあ、お休みなさい。


りす 投稿者:玲子@倫敦  投稿日: 3月10日(月)07時49分22秒

愚妻様

だんだんと暖かくなってきてよい気分ですねー。倫敦は相変わらず鳩が低空飛行をしていて、鼻先を飛ぶのが気味悪くてなりません。暖かくなってきてますます調子に乗っているようです。
りすにも気をつけてください。噂(がせかもしれないけれど)によると英国のりすは猛毒を持っていて、下手に手をだすと危険だそうです。蕾ぐらい自由にさせてやった方がいいかもしれません。

そば粉のクレープいいなー。私は週末お好み焼きを食べました。こちらのベーコンを豚肉代わりに使うととても美味。今度剣橋にお邪魔するときは、おたふくソース持参でうかがいます。
いかなごの釘煮とか興味ある?


クレープ 投稿者:愚妻  投稿日: 3月10日(月)00時07分04秒

先週はフランスに語学留学してた友人が登場。フランスではクレープ三昧だった
ようで、タイミング良く買っておいたそば粉でクレープをたくさん食べました!
フランス土産の栗クリームや、フランスで仕入れた、搾り立てオレンジジュース
&お砂糖のクレープ。これまた作ってくれたラタトゥユの残り物を巻いてオーブ
ンで焼いたのも、美味しかったです。大満足!

ヒロチさん、
やっぱりスペインって南にあるんですねー。こちらも随分日が長くなりました
が。今はクロッカスや水仙が真っ盛りです。窓から見える梅の木も、蕾(紅)が
膨らんでくるわ、リスが何匹も楽しそうに遊んでいるわで何とも心温まる光景
だったのですが、最近、アホリスが蕾を軒並み食べていることが判明。途端に憎
らしくなった今日この頃です。梅の木は見るも無惨。リスってどうやって退治す
るんでしょう?


そういえば 投稿者:ヒロチ  投稿日: 3月 8日(土)02時20分19秒

日が長くなってきました。いまは7時過ぎまで明るいです。サマータイムに切り替わる3月の末には、9時頃まで明るくなっていることでしょう。

去年の11月から、花粉の攻撃を受けつづけています。一日中勉強をつづけるのは無理なので、午前中(2時まで)に集中して勉強し、午後は、寝転んで小説を読むなどしてダラダラ過ごしています。午前中に片付けてしまえば、あとは楽な気分でいられますよ。

そういえば、ぷちどの:

>「まともな格好して黙っているとカッコよく見える」

どこかで聞いたことがあると思ったら、俺も同じことを中学校の中本先生に言われたことがあるよ。いま思い出した。

やっぱり俺たち仲が良いのかな?


現実逃避 投稿者:愚妻  投稿日: 3月 4日(火)02時51分27秒

てっちゃんさん
お久しぶりです!くしゃみした甲斐がありました(笑)。
無線LANですか……カッコイイ!現在私の貝殻iBookはコンセントを抜いた瞬間に電源が落ちるという理不尽な状態で、全然モバイルじゃないです(涙)。iBookの"i"って、immobileのことじゃないかと思えてくる今日この頃。無線LANの使い勝手もそのうち教えてくださいねー。

エゲレスの美味しいもの……難しい質問です。どうすれば美味しく食べられるか、について余り関心のない人が多いんじゃないかという気がします。島国のくせに魚介類の種類が少なくて不味くて高いし(涙)。調理法も質素というか手抜きで、「下拵え」を施したものが少ないような。食べるときに塩胡椒ふって終わり、と(笑)。あ、でも乳製品は美味しいですよ。バターとかクリームとか。乳脂肪分たっぷり。そして誰かさんがでっぷり。
お節料理なんかで良ければ、いつでもどうぞー。って普通は正月ですね(笑)。

そう言えば昨日早速そば粉を購入、クレープを焼きました。美味しかった!リンゴのコンポートや、フランス土産に頂いたチーズで食べました。次は蕎麦ボウロに挑戦する予定です。イエイ。

zhu2nei4 さん
横レスですが、引用なさった訳は、私のあてにならない記憶が正しければ、呉茂一(管理人が下で紹介した訳者)によるギリシャ語からの別訳だった気がします。でも他人の訳を使うなら、普通典拠を挙げますよね……やっぱり違うのかしら?「温泉」の解釈、面白いです。更に言うと、「国法」と訳されているギリシャ語(keinOn rhEmasi)は、直訳すると「彼らの言葉」です。だから、国家権力による命令から、親や学校の先生の教えまで指しうる訳です。シラー訳のGesetzを書かないことで、そんな効果も得られるのかもしれません(と、作品を読んでもないのに言ってみる)。無理かなあ。


スパ(ルタ) 投稿者:zhu2nei4  投稿日: 3月 4日(火)00時23分46秒

2月24日、元夏迪 さん

> 西紀前四百八十年、来寇したペルシア軍を迎え撃ち、
> テルモピュライ(温泉関)で玉砕したラケダイモーン将兵の墓碑銘ですね。
> ポツリとお書きだったので、ドキリとしました。

脅かすつもりじゃなかったんですが、
スパルタ人の戦死、とかあったのでフト思い出して、書きつけてしまいました。

呉茂一訳とは文言が違うので、私の方も全訳文を引いてみます。
種本は、ドイツの作家 Heinrich Boell(oeは、o-ウムラウトの代用)の
『ハインリヒ・ベル 短編集』(1988年、岩波文庫)に収録された
短編「旅人ヨ、すぱるたノ地二赴カバ、彼ノ地ノ人二...」(1950年)

旅人ヨ、すぱるたノ地二赴カバ、彼ノ地ノ人二告ゲ知ラセヨ。
我ラ国法ニ従イ、ココニ倒レ伏スヲ、汝ハ見タリ、ト。


本の解説から掻い摘んで説明すると、何でも、シモーニデースの墓碑銘はシラー
の詩『逍遥』に引用されたドイツ語訳によって、ドイツでは結構有名なんだそう
です。その後、第二次大戦中、特にドイツの敗色が濃厚になってからの戦意高揚
宣伝に、スローガンとして盛んに引用されました。(「旅人よ、ドイツの地に
云々」というベタな文句も残っているとか)そして戦後、ベルがそれを逆手に
取って反戦小説に引用した、という経緯になります。で、私が駒場の一年目にド
イツ語を習った先生が、御二人ともベルに関わりがあるらしく、本屋で見かけて
つい手を伸ばした、と。
この墓碑銘の日本語訳文が、ギリシャ語からの別の翻訳なのか(とは言え松平訳
のヘロドトス『歴史』とも違うようで)、シラーの詩の既存の翻訳から取られた
のか、はたまた訳者が作品の背景を勘案して改めてドイツ語から訳したのか、そ
こらは書かれていません。ギリシャ語からの翻訳ではないような気がしますが。

ちなみにシラーに引かれているドイツ語訳は以下のもののようです。

Wanderer, kommst du nach Sparta,
verkuedige dorten,
du habest uns hier liegen gesehen,
wie das Gesetz es befahl.


小説中で使われているのは、原題でもある一行目の"Wanderer, kommst du nachSpa"
だけのようです。最後の"rta"が抜けているのは、主人公の少年が、授業で
一行目の詩句を黒板に書きつけていて、文字の大きさのバランスを取り損なって、
幅が足りなくなって最後まで書けなかったためです。今これだけを読むと、
正しいドイツ語ではどうなのかは分かりませんが「旅人よ、温泉に行こう・・・」
とかいう具合に、湯治場のポスターに添えられた宣伝文句めいたものになりはし
ないのかしらん。そうすると、テルモピュライが温泉関というのも、何やら意味
ありげ。十八,九歳の少年兵が、数カ月前にそこを卒業したばかりで、今や野戦
病院と化した出身ギムナジウムに担ぎ込まれて、既にその時点で両手片足を切断
されており、今や残った片足も切断されかかっているらしい、という無残極まり
ないこの短い小説の雰囲気が、更にいたたまれないものになりそう。まあ"Spa"
は英語で、ドイツ語には"Bad"という温泉・湯治場を意味する言葉がちゃんと
あるにはありますが。


呼ばれて 投稿者:てっちゃん  投稿日: 3月 3日(月)00時41分35秒

飛び出て、ジャジャジャジャジャ〜ン(古)

>ところで最近、てっちゃんとか針鼠さん、出てきませんね。
>見てるかな?お元気でしょうか?
しっかり見てますよ。
難解な投稿があった?ので、悩んでました(嘘)

エゲレスには美味しいものないのですか?
国外に行った事の無いあちきにとっては、
他の国々の食文化に大変興味があります。
とは言っても、自分で作る訳でも無いのですけどね。
あちきも食い意地が張っていますけど(^^;;

今、一番食べてみたいものを上げるとしたら、
愚妻さまの御節料理でしょうか?(嘘じゃないです)
何時も食べそびれてしまうのが残念でなりません。

最近、無線LANを入れました。
ちょっとだけ速度が落ちますが。
ネットワークに繋いだまま移動できるので便利です。
ついでに、明後日からADSL 8Mに変わります。
ようやく我が田舎町にも高速通信網の恩恵が受けられる様になります。
次に光が来るのは何時になるのでしょうか?

人間って欲張りですね。


肩凝った。 投稿者:愚妻  投稿日: 3月 2日(日)10時18分19秒

> さすがグルメ。質問が違いますね。
違うんです。単にイギリスに美味しいものが少なくて食い意地が張ってるだけなんです(涙)。アヒルのキモのソテー、なんて洒落たものを食べさせる店なんて、ケンブリッジにはないです、多分(あっても高くて入れません)。クレープも、美味しそう……。最近無性に食べたいんだけど、買い物に行くのが億劫で作れません。でも遂にパンも米も麺類も尽きたので、明日行ってきます。そば粉も探してみます。

ところで最近、てっちゃんとか針鼠さん、出てきませんね。見てるかな?お元気でしょうか?死体の話も終わっちゃったんでしょうか?


パリでの話(2) 投稿者:ヒロチ  投稿日: 3月 2日(日)10時15分16秒

最近彼女は、31歳でパリに経営コンサルタント会社を設立した日本人女性に関する記事を読み、自分はこの人とウマが合うのではないかと感じ、直接会って話を聞いてもらおうと思ったそうだ。彼女のこういう話を聞いていると、制度的手続にのっとってしか行動していない我々のような人種とはまるで違うなあと感じる。周到な下準備をしてからとか、企業からの募集が出てからとか考えている人種は、自分の実力と魅力だけで勝負しようとする人種にはとてもかなわない。

たしかに僕も、外国で、自分の実力だけを頼りに勉強していて、その点では彼女と共通しているように見えるかもしれない。しかし僕の場合は、このまま真面目に勉強していれさえすれば、研究者として生計を立てていけるのではないかという打算の中で、つまり、ある程度の制度的な保証に支えながらやっているのであって、決して裸一貫の実力勝負をしているわけではないのだ。

ところが彼女の場合、自分以外に頼るものがなく、自分の力で道を切り開いてゆかなければならない。英語とスペイン語はしゃべれるが、これといった資格は持っておらず、フランス語もパリに来てから覚えたものだ。

自分の魅力と才覚だけで生きて行こうとするものにとって、パリほどふさわしい町はないのかもしれない。努力を厭わなければ知り合いを作る機会はいくらでもあり、活躍のための舞台が用意されているのだから。彼女はこの町が好きだ、と言っている。パリという町が水に合うのだろう。

親の大反対を押し切って、彼氏と一緒に暮らすためにスペインにやって来たくらいだから、もともと持っている決断力と行動力には目を見張るものがある。今回パリで会ってみて、その能力に一層の磨きがかかったように感じられた。また、彼女自身もそのことを自覚しているようである。去年彼氏と別れて、いままで自分が彼氏に頼りすぎていたことに気づいた。だから、彼氏と別れたことは、必ずしも悪いことばかりではなかったと。

もし尚子が、生まれ育った愛知の片田舎にとどまっていたとしたら、能力を発揮する機会を見出すことは難しかっただろう。また、都会で就職したとしても、日本では、組織の中の人間関係に神経をすり減らして、やはり能力を発揮し切れなかったろう。彼女がパリに来た目的は、彼氏と一緒に暮らすことであって、パリに来る自体が目的ではなかった。しかし、彼女は、偶然に導かれてやってきたパリにおいて、活躍の舞台を見出し始めたように見える。

誰にでも一度や二度、気力が充実して、自身に満ち溢れている時期があるものだが、僕は彼女の話を聞きながら、この子は今まさにそういう時期にさしかかっているのではないか、そして、ここで大きなチャンスがやってきて、ひょっとすると、そのチャンスをうまくつかみ取るのではないか、と感じた。

旅の四日目に、彼女と二人で、パリから電車で2時間ほどのところにあるカンという町に行った。その帰り、間違えて反対方向の電車に乗ってしまい(夕日の方角を見て間違いに気づくべきだったが)、遥かかなたにイギリスを見渡すシェルブールという軍港にまで来てしまった。おそらくこんなところに来るのはこれが最初で最後のことであろうからと、パリ行きの終電を待つあいだの一時間を使って、市内を散策することにした。それにしても、朝の10時にパリを出てくるときに、同じ日の夜の8時に、フランスの北西の果てのシェルブールなる軍港の波止場を、二人でケバプを頬張りながら歩いている光景を、誰が想像できただろうか。たった一日のことですら想像できないのだ。ましてや数年先のことなど、我々に想像できるはずもない。

尚子は、大学を卒業したときには、四年後にパリでフランス語を話している自分のことなど、全く想像できなかったという。

彼女は、そういう自分を楽しんですらいる。

さて、次に会うときにはどんな話が聞けるのか、今から楽しみだ。


パリでの話(1) 投稿者:ヒロチ  投稿日: 3月 2日(日)10時14分20秒

の続きです。

楽しかった旅の後は、現実に戻るのがつらいですね。
しかし、現実をしっかり生きていないと、旅も楽しめません。

ではどうぞ。

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パーティーの次の日の夜は、ロランやフィリップの友人と一緒に飯を食べに行った。覚悟はしていたが、やっぱり聞き取りは難しい。ゆっくりしゃべってもらっても、聞いてから意味を理解するまでに10秒くらいのズレが生じる。ロランやフィリップが気をきかせて、ポイントごとに通訳してくれた。

語学学校のときの友人の尚子は、すぐにも中座した。彼女はいま、フランス語を勉強する傍ら、フランス人弁護士のもとでアルバイトをしている。中座したのは、同じ職場で働いているアルゼンチン人(フランス人とのハーフ)の誕生パーティーに招待されていたためだ。ただし実際には、そのアルゼンチン人とは面識がなく、そもそもパーティーに招待されていた誰一人とも面識がなかった。普通だったら、しんどいからそんなところには行かないものだが、尚子は、いまは人と知り会うためならどんなチャンスも逃したくない、と言っていた。

尚子が仕事を探し始めたのは、四年間付き合ってきたスペイン人と別れた去年の末からだった。彼女は、大学を卒業して間もなくスペインにやってきて、彼と一緒に暮らした。一年後、彼のパリへの転勤を期に、彼女は一端は日本へ帰り、二年間英会話学校で働いた後、去年の四月にパリで彼と再会した。今回は結婚をする心積もりでいて、二人は婚約指輪の交換もしていた。しかし去年の年末に彼と別れた。そのまま日本に帰ることも考えたが、ここで日本に帰ったら二度とパリに戻ってくることはないだろうから、何かをものにするまでパリに残ることにした。

まずは日仏商工会議所で、日本と取引のある企業を探した。80通くらいの手紙を出してみたが、なかなか色よい返事がもらえず、面接に呼んでくれたところはたったの一つだった。いま働いている弁護士事務所がそれで、日本人顧客を相手にするときに同席して通訳をしたり、顧客の面倒をみたりしている。

この仕事をみつけるためにさんざんの苦労を重ねたが、歯車がかみ合い出したためか、他にも仕事の依頼が入ってきた。仕事を選べる立場じゃないから、舞い込んできた仕事は何でも引き受けるつもりだ、と言っていた。

誰一人として知り合いのいないパーティーに行くときには、自分が試されているように感じる、と彼女は言う。自分の魅力の全てをぶつけて勝負しなければならないし、常にネタを仕込んでおく努力も必要だ。ましてや、周りが全て外国人であれば、なおさらのこと緊張する。この試練に耐えられなければパーティーを楽しむことはできないわけだが、この緊張感を楽しめる人種がこの世にはいるもので、どうやら彼女はその人種らしいのである。人と出会うことが好きだから、人と人を結びつけるような仕事がしたいという。


一筆箋/御歸り/御問合

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