自平成十四年十一月二十三日第七百二十一号
至平成十四年十二月一日第七百五十号
こんな頁もありますが。
ずーっと前の過去ログを読んでいたら、ヒロチさんが「豚汁を作ったらおいしかった」と書いてあって、たまらなく羨ましく感じておった今日この頃。先日の帰国で入手した味噌や乾燥ゴボウを駆使し、今晩の夕食は豚汁と相成りました。美味しかったー。大根とこんにゃく以外は日本にいるのと同じ具が揃って満足。
ところで「豚汁」は何と読むのでしょうか。私は「ぶたじる」ですが、管理人氏は「とんじる」と読みます。皆様のご家庭ではいかがでしょうか?
元夏迪師匠、こんにちは。
すぐ下に私の指導教官(Doppelganger?)の目撃譚が記されていますが...
恐ろしいので読まなかった事にしておきます(笑)。
> さぞや鍛えられるでしょうナー。英語の空耳なら、不佞も負けては
> いませんぞ。
「空耳」というか「聞きなし」は日本の伝統文化ですよね。
鳥の鳴き声に「仏法僧」や「法、法華経」を聞きとる程、
敬虔な(?)日本人ですから、Steve Vaiの『Survive』中の歌詞"I'm a Zulu."が
「尼、僧侶」と聞こえるのにも納得しました(笑)。
> カエサルの『内乱記』(と訳すのだろうか……Commentarii de Bello Civili)
> の該当個所は見当たりませんでした。章節番号が違うのでしょうか。
すみません。BCはBGの打ち間違えで、『ガリア戦記』(Commentarii de Bello Gallico)
の方でした。お詫びに3巻27章の引用と拙訳を載せます。どうしようもない誤訳や
氏族名の長短で師匠のお手を煩わせなければ良いのですが。
Hac audita pugna maxima pars Aquitaniae sese Crasso dedidit obsidesque
ultro misit; quo in numero fuerunt Tarbelli, Bigerriones, Ptianii, Vocates,
Tarusates, Elusates, Gates, Ausci, Garumni, Sibusates, Cocosates: paucae
ultimae nationes anni tempore confisae, quod hiems suberat, id facere neglexerunt.
「この戦い(前56年の緒戦のことだと思いますが)の報を聞いて、アクィーターニア
の大部分はクラッススの軍門に降り、自ら人質を送った。その数は、タルベッリー氏族、
ビゲッリオーネース族、プティーアニイー氏族、ウォカーテース氏族、タルサーテース
氏族、エルサーテース氏族、ガテース氏族、アウスキー氏族、ガルムニー氏族、
シブサーテース氏族、ココサーテース氏族、にのぼった。(もっとも、)遠くにいた
少数の氏族は、時節を当てにして、というのは冬が間近だったので、そうすることを
怠ったのであるが。」
これを読む限り、ヘタレな氏族のようで、なんだか微笑ましいです。
そう言えば、先日、ガロンヌ川に浮かぶ駆逐艦コルベールを見学してまいりました。
軍艦に財務卿の名前をつけるセンスもいかがなものかと思いましたが、
内部にパン焼き竈を発見し、そのミスマッチぶりもなかなかでした。
わが国でも、いち早くカレーを兵員食に導入したりしていますから、
どこも海軍はけっこうグルメなんですね(笑)。
市中まで書籍の買い出し。途中、中世シチリア史研究者Tさんのそっ
くりさんを見る。そっくりさんどころか、御本人かも知れない。氏
は紫がお好みと訊くが、その御仁もコートの襟元に紫の筋を見せて
いた。襟巻きであろうか。オマケにこちらをジーッ。余程声を掛け
ようかと思ったが、止め。御本人ならばこちらが当地にいるのを知っ
ている筈なので声を掛けてこようし。多分生き霊というやつであろ
う。
大学出版局、ヘファーズ、ボーダーズと書店行脚。最後のボーダー
ズ書店で旅行案内書の一角を過ぎりながら、この手の書物の内容や、
紹介されている地域、売れ筋などを調べたら、面白いことが言える
だろうな、などと思う。人類学の素養に乏しい我が身を嘆く。あ、
本朝では「地域研究」とか「欧米研究」、「社会学」と呼ぶんだっ
け。
二年間に亘って御世話になったピアノの詩人さんが、明朝離剣、帰
朝する。今夜は一寸した送別会。氏の道中の無事と、今後の活躍を
祈念したい。
外はまた濃霧である。
歯を磨きながら。一昨日、知人に招かれクレア・ホールの正餐会。
止住する狼子黌と同年創設ながら、清潔なコレッジ。感じがよい。
仕出しだという夕餉もかなり美味。シノロジスト八十の誕生祝いを
兼ね、同じ卓子には前黌長夫妻の姿も見える。御夫君は平山郁男画
伯に似、令夫人は我が学部の秘書、ダフニ媼と瓜二つ。瓶にジャッ
ク・ジラルダンの商標が見える白葡萄酒で酔いが回った。
昨夜は件の黌内上映会で、韓国映画「JSA」。魅せた。
ヴィヴィエンヌ・グレイの論文を繙く。歴史叙述における「ミーメー
シス」。人柄、状況に応じた描写が、歴史叙述に生彩を与える、の
だそうだ。
ぷちさん、お疲れ様です。
大変そうですね。そんな調べ物までやってあげるのですか。大体卒
論でクノッソス絡みのことをやるなんて、ね。一寸吃驚。
scripsisti> 電気ブランは痺れるデス。
不佞も仲間にイレテ……
てっちゃん、よう御越し。
scripsisti> 控えめなんですね、愚妻様って。
それが高く付くかも知れませんよ。「月に一箱」とか申しておりま
すし。
scripsisti> 何時か電気ブランをご一緒
不佞も仲間にイレテ……
アルバイトが終わって帰ってきました。疲れた。相変わらず忙しくてごめん。
明日は大学に早く行って、クノッソス遺跡の「十一列柱の部屋」がどこなのかを
調べなくてはいけません。卒論を抱えている学生からの質問なんですぅ(半ベソ)。
あと、「モフロスは島か」とか「ラビュルスを持っている女神さまは誰か」とか
「王のメガロンと玉座の間は違う部屋か」とかもあります。
どこが卒論に関係あるのかと小一時間(以下略)
追記:おいらもぷりん食べたいデス。電気ブランは痺れるデス。
>いつでも大歓迎ですよ。プリン焼いてお待ちしてまーす。
わ〜い、わ〜い!!プリンだプリンだぁ!!
で、どうやって行くの?
>ただし、交換条件付きで。プリンと引き替えに、「赤福」でどうでしょう?
「赤福」だけですか?安く付きますなー。
控えめなんですね、愚妻様って。
あちきだったら、「あれも」「それも」「これも」となります。
針鼠さま
ご無沙汰です。お変わり有りませんか?
何時か電気ブランをご一緒出来るのかなーと楽しみにしております。
余談ですが、丸に英数字は使用されない方がいいですよ。
機種依存文字ですので。
なんか意味不明な茶々が入って話が変な方に行ってしまいましたが、いつでも大歓迎ですよ。プリン焼いてお待ちしてまーす。
ただし、交換条件付きで。プリンと引き替えに、「赤福」でどうでしょう?
三。
のっぽさんへ
芸大の新美術館は昔からあった学食○浦食堂の小屋を平山が潰して建てたのさ。
学生の間にはほーんのわずかだけ、馴染みのある食堂小屋を守ろうという声も上
がったけれど、全然賛同を得られなかった。それは何故かと言えば、あまりにも
まずかったからさ!!蛇口からカレーが出てくるという噂さえあったぜ。でも安
心してくれ。今では○浦食堂はちゃんと平山記念美術館の一階に、メニューも味
もマスターもそのままに営業しているから。
元くんへ
書評されたのは次の3つのうちのどれかです。
@仲手川良雄『古代ギリシアにおける自由と正義』
A吉村忠典『支配の天才ローマ人』
B小林信彦『天才伝説横山やすし』
×「一体」→○「一帯」
針鼠さん、愚妻さん、へちおさん、よう御越し。
scripsisti> 今も夫婦だよん。
scripsisti> もとお・つま では?
scripsisti> も・とおつま が正しい!
みなハズレ。正解は「・もとおつま」です。
scripsisti> 餃子屋のハルピンだ!
行きましたか。行けますよ。
時に針鼠の檀那、師匠は何の書評を?
鷺江人さん、写真の投稿おおきに。綺麗ですなぁ。
昨日は真昼に大爆睡、夜には現代ギリシア語の稽古。ディミトリス・
ハジス『帰郷(イリズモス)』。読了。ドドニの小邑、ドブリノヴォ
を取り巻く景観、世間の描写は巧み。一歩引いた目、しかし神の視
点にはならない目も説得力あり。
のっぽさん、よう御越し。秋ですね。愉しい一日をお過ごしの由、
なによりです。
scripsisti> 上野文教地区
日頃は意識しませんけど、言われてみれば「文教地区」ですね、あ
の辺。「文教」、よい響きです。東京帝大時代の建築が残っていた
ら、どうだったでしょうか。一体は生活臭の漂う路地にも恵まれて
いて、古い民家も少なくないし。彰義隊や慶喜公墓に、微かに残る
江戸の面影も捨てがたい。
scripsisti> 東京藝術大学に、こんな最新式の美術館ができている
scripsisti> なんて知りませんでした。
知らなかったなあ。芸大一体は敷居が高くて(なんとなく、ね)、
あまり勝手が判らないものですから。
不佞はボロボロの洋館「奏楽堂」が現役で驚きましたよ。嬉しくも
なりました。
scripsisti> しかし、当たり前ですけど、やはり現地を訪れたいと
scripsisti> いう気持ちがさらに高まってしまいましたが。
叶うといいですね!
も・とおつま が正しい!
もと夫妻は餃子屋のハルピンだ!
もとお・つま では?
> 違うよ、俺たちにとって剣橋に行くそのメリットは元夫妻に会えることに
> 決まってるぢゃないか!
今も夫婦だよん。
こんにちは
先日書籍部で元・ぷち・のっぽ各氏のお師匠さんに遭遇したので、彼女が最近
書いたある書評の印象を伝えました。一時代前の方法論で書かれた本について、
後続世代としてその限界を批判しつつ、達成点に関しては然るべき評価を与えると
いう姿勢がよく伝わって参りましたと言ったら、「それが分かってくださって
あたくしとっても嬉しいわ」と言われました。心のときめきを感じました。
それはさておき
scripsisti> いっその事、剣橋に出張る仕事なら、喜んで手を上げるんですけど(爆)
scripsisti> 絶対に韓国の方がいいですよ。イギリスに来るメリットは……「イ
scripsisti> ギリスに来たなあ」と実感することぐらいではないでしょうか。
違うよ、俺たちにとって剣橋に行くそのメリットは元夫妻に会えることに
決まってるぢゃないか!
ウィーン美術史美術館展へ。
いつかは訪れたい美術館の一つでしたので、
見逃す手はないと思い、行ってまいりました。
上野文教地区の歴史的建築郡を遠景・近景に眺めつつ、
また踏みしめる落ち葉から香るにおいを楽しみながら、
いざ会場の東京藝術大学へ。(ちょっと良く書きすぎました)
そこでびっくり!
東京藝術大学に、こんな最新式の美術館ができているなんて知りませんでした。
上京したての頃、熱心に通っていた方々の美術館が次々に閉館、休館する中、
新しい美術館が、しかも身近にできたことは
非常に喜ばしいことと思われました
(本当はもう昨年に創立していたようなのですけれど)。
もちろん展覧会自体も楽しめましたよ。
しかし、当たり前ですけど、
やはり現地を訪れたいという気持ちがさらに高まってしまいましたが。
ともかく今宵はこの余韻を味わいつつ床につきたいところです...(以下欠)。
濃霧を冒して、インド系の人々が営む「ダービーストア」に買い物
へ。勘定の時、籠に入れたアスパラガスを指差しながら、小母さん
「これ、二ポンド五十(五百円)ですよ、いいの」。一把でこれは
高すぎるので、辞退。
先日、暗闇の露台に置かれた胡瓜を見つけられず、胡瓜ありますか
と訊ねたところDo you know what cucumbers look like?と笑いなが
ら訊いてきた小母ちゃんは、いつも親切だ。真っ暗闇の露台を照ら
す明かりで、濃霧の一粒一粒までがはっきり見える。野菜の彩りが
目に沁みる。濃霧に滅入っているせいか、心にも沁みる。
てっちゃん、よう御越し。
scripsisti> 夏迪師匠様
なんだかスゴイ事になっていますね。まるで朝鮮語みたい(「金日
成首領様同志」!)。小さい頃に読んだ野口英世伝で、母シカが先
生様、と呼びかけていたシーンがあったのを思い出します。てっちゃ
ん閣下様とお呼びしようかなあ(笑)。
#関係ありませんけど、おシカさんの手紙は天下の名文ですね。
scripsisti> 仕事とはいえ、ご無理をなさらぬ様に。体有っての人
scripsisti> 生ですから。
有難うございます。不佞なんぞは、休日、平日の別なく、ひねもす
ダラダラやるものですから、妙なときに眠素や疲労が爆発してしま
うようです。いけませんね。
scripsisti> 来月は、若い者が「韓国」に出張ります。当社初の海
scripsisti> 外出張ですな(笑)いっその事、剣橋に出張る仕事な
scripsisti> ら、喜んで手を上げるんですけど(爆)
絶対に韓国の方がいいですよ。イギリスに来るメリットは……「イ
ギリスに来たなあ」と実感することぐらいではないでしょうか。
不佞の高校生時分、「修学旅行は韓国で決まりだぜ、あーゴルァ」
とのたまうていた生物教師がいましたが(こんな口調なんですよ、
本当に)、授業の合間合間、日本放送協会のラジオ講座のテキスト
片手に、空中で恰も九字を切るが如くハングルを稽古していた先生
の努力を嘲笑うかのように、大韓航空機爆発事件が起きたのでした。
韓国旅行案はボツ、代わりに長州、防州、九州の旅と相成ったので
あります。
……あれ? なんでこんな話をしているんだっけ?
scripsisti> 我が町、九度山もそうですが。
多いですね、「くどさん」と読む方。「学文路」辺りなら、まあ難
読の部類に入れてもいいかな、とは思いますけど。
scripsisti> お気に入り作家の絵画を持ってから、随分経ったので
scripsisti> すが、何故か枚数が増殖?して6枚に・・・お陰で借
scripsisti> 金が増える一方。この先どうなる事やら。
豪儀ですねー。しかし飾る場所に困りませんか。六枚だと、ちょっ
と広さがいるような。掛け軸だと、その辺は融通がきくんでしょう
が。
買うつもりもなしに川合玉堂の絵(もちろんシルクスクリーンだか
なんだかの複製画)の値段を見ていたら、四十万近くてたまげまし
た。やっぱり絵端書が関の山、のようです(笑)。
夏迪師匠様
時差呆けレス大歓迎です。
仕事とはいえ、ご無理をなさらぬ様に。
体有っての人生ですから。
>> 北限は、新潟(佐渡島)で南限は九州は博多あたりでしょうか。
>手広いですねー!
そんな事はありませんよ。
上司はもっと範囲が広くて、北は北海道から南は九州熊本まで出て行きます。
来月は、若い者が「韓国」に出張ります。
当社初の海外出張ですな(笑)
いっその事、剣橋に出張る仕事なら、喜んで手を上げるんですけど(爆)
公費で旅行気分。
で、愚妻様の容姿を見てみたいなぁ・・・と(ばき)
「プリンも頂けたら嬉しいなぁ」と目論む今日この頃。
地名の読み方って地方に行けば独特ですよね。
我が町、九度山もそうですが。
>> 一度、皆さんとご一緒に浅草で電気ブランを呑んでみたい気もします。
>これなら、案外簡単に実現するかも知れませんよ!
いいですなー。
実現するのを楽しみにしております
>> いや、やはり性格変わって来たような気が・・・
>一つ内密にお願いします(笑)。
言いふらしちゃおうかな(をい)
お気に入り作家の絵画を持ってから、随分経ったのですが、
何故か枚数が増殖?して6枚に・・・
お陰で借金が増える一方。
この先どうなる事やら。
掲示板一万五千番は不佞でした。おめでたいと思います。
昨日日曜日はそれこそ眠くて眠くて眠素大爆発で終日机で転寝をし
て「あー仕事せな」と思いながらも無念の涙を呑んで十時半には床
についたもののそこで読み始めた鈴木光司『ループ』(たやまみた
いさん御提供)が止まらなくなってしまい一気に最後まで
読んでしまって何をやっているのやら我ながら呆れてしまったわけ
ですが最近『リング』『リング二』を見映画としての出来映えは兎
も角久しく遠ざかっていたテレビドラマの風にあてられたのかも知
れません『リング零』も折あらばなどと思っています。
と読みにくい日誌はさておき、のっぽさん、よう御越し。
scripsisti> ギリシア宗教史の講義を拝聴。
へー、そんな講義があるんですか。どなたが担当ですか。「宗教史」
という独自の方法があるんですかね。あればこそ、史料解釈の整合
性は等閑に付されるとか。……あ、ちょっと邪悪になってしまいま
した。向こうの人も、こちらの扱い方には不満があるのでしょうけ
どね。
お互いに宗教史ネタには苦労しているようで。触らぬ神に祟りなし、
というではありませんか。テオイ・アガテーィ・テュケーィ。
今しがた、ギリシア宗教史の講義を拝聴。
史料の整合的な解釈は、何処に。
数週間前、出席させていただいた学会もアレでしたが、
私も末席に控えさせていただいております、かの分野はまた輪をかけてアレなような。
アレな邦語論文集を読まされているせいもあり、
かの分野の未来は・・・と考えずにはおれない今日この頃。
講義の終わりに、アレな内容を
「このすかぽんたん。お仕置きだべ〜」と言ってしまうのもどうかと思い、
不問にふしてしまっている自分は、
研究に多少なりとも関わって、齢を重ねてるものとしては、失格でしょうかね。
序でに恐縮ですが、今日は日曜日だったのかー。土曜だとばっかり。
商帝辛(紂王)の兄、微子啓の陵墓が特定されたとの報に接し、網
上に関連情報を漁ったら、出るわ出るわ、『封神演義』絡みの頁の
多いこと。「聞太師命!」「宝貝のひみつ」では具合が悪いので、
「封神」を弾いて検索し直す。該当サイトが意外と少なく、驚きを
禁じ得ない。
今日は珍しく晴れていた。雨後の晴れ間の大気は澄み、木々の香、
草いきれはほのかに甘い。光線に伸びやかなものを感じたのは、気
のせいであろうか。商代に馳せる思いも深い一日だった。
ウォルパート『敗北の追憶』を繙き、夜鍋。のっぽさんに教えて戴
いたこの作物は、なかなか読ませる。くどいまでの例示を伴う行文
に、亜米利加合衆国の学風を見る思いがする。往々にして駄作を生
むこの学風の長所を存分に発揮した稀代の一冊、とは言葉が過ぎよ
うか。
睡魔に襲われて難儀。
そう言えば、今日二十二日は、昔飼っていた小桜鸚哥の命日でした。
てっちゃん、よう御越し。時差呆けレスでスンマセンよ。しかも順
番が前後して。
−十一月十一日−
scripsisti> 北限は、新潟(佐渡島)で南限は九州は博多あたりで
scripsisti> しょうか。
手広いですねー!
scripsisti> 八街は自分が何処に居るのかわからないのが難点です。
scripsisti> なぜなら見通しが悪い訳です。幹線道路はマシな方で
scripsisti> すが、一寸脇道に逸れると右往左往してしまいます。
見通しの悪い七つ辻(河内長野に非ず)があるからヤチマタなのか
な、と思っていたら、何かの調査か検地で八番目だったからだそう
ですね。それで「八街」という表記には納得。しかし読み方の方に
は疑問が残っています。
#見通しの悪い街って、昔の東海道にもあったように聞いていたの
#で、変な連想が働いていたのかも。
scripsisti> 佐倉は、ちょっとだけ開けた中途半端な都心?に見え
scripsisti> ます。それ以外はこれといった事もないですが。
典型的な近郊都市ですね。本来の地力、特徴を生かせぬまま、ベッ
ドタウン化しているような。色々な意味で、これは資源の無駄遣い
だと思うのですが……。どうすればいいんでしょうかねえ。日本全
国津々浦々で、似たような街が、似たような寂れ方をしています。
scripsisti> 一度、皆さんとご一緒に浅草で電気ブランを呑んでみ
scripsisti> たい気もします。
これなら、案外簡単に実現するかも知れませんよ!
scripsisti> いや、やはり性格変わって来たような気が・・・
一つ内密にお願いします(笑)。
あ、下で書いた継体陵、贋物と決まったようですね。
昨日もまた、バクストン教授の講義を聴きに行く。雨の中、小走り
で会場に向かう。余所様のコレッジの聞き慣れない部屋に辿り着く
まで、右往左往する。黌内を行く人に訊ねること五、六回。御免ね、
その部屋の所在はちょっと。内部の人にも判りづらい場所らしい。
漸く訊ね当たった会場で、やはり変わり映えのしない講義を謹聴。
今だに構造主義を標榜する姿勢には、ある意味で感動を覚える。同
じ感動を覚えたと思しき出席者各位から、集中砲火を浴びていた。
御題は「化身と希臘宗教Metamorphosis and Greek Religion」。
その後黌内の無料映画鑑賞会で黒澤明の『隠し砦の三悪人』を見物。
絵の美しい娯楽映画だった。カメラワークの見事さは、これまでに
見た映画の中でピカ一。久方振りに聞く蜩の声も耳に心地よい。遠
い日のことを思い出す。
zhu2nei4さん、よう御越し。少雨が尾を引いているとは大変。小さ
い頃に、実家の傍の貯水池が干上がって、水没した村が顔を出した
りしましたが……。
scripsisti> その主水源に三十年前に出来たダム一つしかないのが
scripsisti> 間違いなんですが。しかも諸々の事情で水源が大幅に
scripsisti> 増える見込みがないと来ている。
昨今はダム事業に風当たりが強いですからね。十把一絡げにダメ!
等と言われかねませんし。
scripsisti> 王自らが露天で身を焼く雨乞いをやったそうです。…
scripsisti> …今の愛媛知事がこれをやったなら、教科書選択に余
scripsisti> 計な口を出したことをチャラにしてやらなくもないん
scripsisti> だけど。でも、順序からすれば松山市長が先ですか。
今なら差詰め選挙ですかね。緊張感が全然違いますけれど。アノ教
科書の路線については、まあ一つの見方には違いありませんから、
とやかく申しませんけれども、なんですか、色々と誤記、誤解があ
るとの由、そんなものを採用するのは如何なものかとは思いますね。
筆者の方々が、誤解に基づき、新たな「史観」を打ち立てて、却っ
て仮想的に乗ぜられることのないよう、願いたいものです(苦笑)。
scripsisti> 司馬遼か陳舜臣が、……景観として圧倒的な「天」の
scripsisti> 存在感があったからではないか、と言ってました。確
scripsisti> かに、あの辺の岩石沙漠の中の一本道では、乗ってい
scripsisti> る自動車と道路以外、人の気配が全くなかったりする
scripsisti> ことがありました。
如何にもあの御二人が口にしそうな。でも不佞自身、西蔵の高原で、
また甘粛、新疆の砂漠で天を仰いだ時、天がドン!と頭上に被さる
というか、のしかかってくるような心持ちがしました。「空」では
なく、まぎれもない「天」だったと思います。一神教の中近東に加
え、テングリを崇める蒙古、古の中央アジア、それに西蔵仏教の基
層をなすポン教(だったかな?)の世界観に触れる思いがしたもの
です。zhu2nei4さんはどこで「天」を仰ぎましたか。