一筆箋舊帙    一筆箋/御歸り/御問合

平成十四年六月三十日第五百四十一号
平成十四年七月十三日第五百七十号

あ、いえいえ 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月13日(土)23時19分31秒

へちおさん、不佞が疎過ぎただけです。お気になさらず。ブラジル
は黄色だったんですね。

scripsisti> それはともかく,「が!」という表現を見た瞬間に

ははは。あれは「ぐぁっ」て感じじゃありませんでしたっけ? 後
は飛び散るツバキ(笑)。


すいません 投稿者:へちお  投稿日: 7月13日(土)16時32分14秒

元夏迪さま

どうも書き方が回りくどくてすみませんでした.
件のコスプレイヤとは,ブラジルのユニフォームのパチモンを着て,
顔にペイントをしたサポータの人たちのことです.
# それはともかく,「が!」という表現を見た瞬間に
# 遅塚忠躬先生の口調が脳内再生されてしまいました

とりあえずお答えまで


起きています 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月13日(土)12時39分57秒

四時半。外はもの凄い霧です。それなりに夜も明け放つ頃だけに、
窓の側に植わった数本の松の木が、化け物じみた風情を湛えていま
す。

そう言えばイングランドは幽霊で名高い国でしたね。


寝てた 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月13日(土)07時58分50秒

夕食後ウトウトしたら、もう二十三時。満腹中枢が刺激されたのか、
食前に読んでいた論文(「ビーバーの睾丸と婦人病」)の瘴気にあ
てられたのか……。これから仕事にかからねば。

あ、でも、ぷちさんの書き込みで羨ましくなったから、溜め込んだ
現代ギリシア語の宿題でもやってみようかな。kali nihta!


でもね、 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月13日(土)01時27分16秒

ぷちさん、実は不佞も35/2だったら欲しいですよ。「撮れるもの
しか撮らない」と割り切ってしまえばよいのです。……と、混乱に
拍車をかけてみたりして。

ニッコールは赤門の赤をどんな色に再現するのでしょうか。愉しみ
ですね。いえね、赤は結構難しい色ですので。時には露出補正が必
要だったりするんですよ。

補正は稽古して下さい。リバーサルは適正露出の範囲(ラチチュー
ド)が狭いので、現場では段階的に二、三枚は撮る方がよいでしょ
う。

#不佞は最近あまりやらないんですけどね。面倒で(苦笑)。

今度星の写真も見せて下さい!


ううう、ありがとぉ 投稿者:ぷち  投稿日: 7月13日(土)01時13分13秒

元夏迪さま、ありがとうございます。
やっぱ広角単玉ではいまいちですか。同じことを今日大学で属州ヒスパニア人にも言われました。
ズームレンズですね。FM10のセットでついている「なんちゃってニッコール(中身はコシナ)」
35-80mm f3.5-4.8を中古で買いますかね。1万円しませんし。でもちょっち暗いな。
タムロンとかシグマで探してみますね。

元夏迪さんの返事を待たずに35mmを買ったのは、
ヘルヴェティア人とデーン人の親戚が来日しているため、
赤門前で写真撮影をしたかったからなのです。

それにしても神殿を撮るとき、絞りを開けるのですか。これはいいことを伺いました。
いま一生懸命青空の下で絞りと露光を変えつつ試し撮りをしていますが、
やはり向こうに行っても同一画角で複数枚撮ることが必要ですね。

ストロボは持っていくつもりはありません。博物館では使えないことが多いでしょうし
室内で記念撮影といっても、野郎ばっかの旅ですからね。
メイプルソープみたいなブロマイドが撮れるならいいのですが(と知識をひけらかす私)。

お忙しいでしょうに私ごときに時間を割いていただいて、感謝のしようもございません。

追記:「アベノ橋」、私も全話視聴しました。主人公二人を合わせると「アルミサッシ」になるという謎のアニメです(なんのこっちゃ)。


ギリシャの博物館での撮影についての不確かな情報 投稿者:愚妻  投稿日: 7月12日(金)20時31分10秒

六、七年前に行ったときは、アテネのアゴラ博物館や国立博物館、オリンピアやデルフィーの博物館では、写真撮影が可能だったように記憶しています。お金を払えばフラッシュも使えたはずです。ただし、発掘されたばかりの展示品には、著作権(?)の関係で撮影禁止のものもありました。……今はどうなっているのでしょう。入館さえ出来れば、まだ撮影できるかも知れませんね。でも彩色した大理石像にフラッシュたいて大丈夫なのだろうか、と不安に思ったのも確かです。

そういえばその後行ったペストゥム、ポンペイ(イタリア)でもフラッシュ撮影OKだった……。絵付きの石棺やモザイクがたくさんありましたが、いいんでしょうか。ちなみにキプロスの国立博物館でも撮影は一切禁止だったらしいです(遺跡の中にあるモザイクは可)。


あ、 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月12日(金)09時31分26秒

のっぽさん、ログの件、有難うございました。

#もっと頻繁にいらしてもよいのですよ(笑)。


また長いれす 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月12日(金)09時28分16秒

早速御教示下さったへちおさん、有難うございます。が!

scripsisti> 黄色い服を着て顔に隈取を施した酔っ払いの一団です.

済みません、まだ判りませんです。何者方達でありますか。大洋鯨
隊の残党ですか?

#ひょっとして、とても恥ずかしい質問をしています、不佞?

scripsisti> 国立科学博物館編・重田康成著『アンモナイト学:絶滅
scripsisti> 動物の知・形・美』

絶滅動物の「知」て何でしょうか。気になります。それにしても、
読書の幅が広いですね!

「アベノ橋」ていい響きだったので、網上で検索したら、鶴田氏の
漫画(?)なんですね。不佞も作品集を一つ持っていますよ。「チャ
イナさん」が出てくるやつです。でも、物理が判らぬ不佞には、あ
まり理解できませんでした。

それでも、高等学校の理科一で一番得意だったのは物理でした。二
年次以降は、化学と生物とを履修したのですが、生物の怖〜い先生
に、試験の成績が芳しくないとの廉で、答案返却日は毎回床に正座
させられました。化学に至っては、五十点満点の試験で二点を頂戴
したこともありました。のっぽさんがお書きの「ピルビン酸云々」
なんて、これっぽっちも判りません。いっくら本を読んでも、全然
頭に入りませんでしたね。そんな不佞には、

scripsisti> 生物選択の方、ご苦労様でしたね。

との御言葉が有難くて、思わず合掌したくなりまする。

のっぽさんの散歩コースに筑波大学の院があるとは知りませんでし
た。てっきり筑波山の山頂か、麓にでもあるのかと思っていました。
高野山大学のイメージです。天狗党あたりが後進に水戸学の伝授を
していたりして。

小石川養生所跡なんか、いいですね。不佞も入ったことがない。是
非リポートを御願いします。時に、御自宅から大学まで徒歩で何分
くらいかかります?

#そういえば、高等学校時分、土曜日に部活がはねると、よく友人
#達と連れ立って、高田馬場(新宿区)から九段下、大手町(千代
#田区)辺りまで散歩しましたっけ。皇居東御苑にも遊びに行った
#りしました。どれくらいかかったかな……。

秩父漫遊を愉しんだ謨磐堂先生、カメラ談義嬉しく拝読。もっと書
いて下さいな。不佞への反論とか(……て、不佞達、二人ともニコ
ンを使ったことがないんじゃ……)。

閉じた空間が好きなのか、不佞も秩父は大好きです。異空間という
感じがして。柞(ははそ)の森に鎮座まします八意思兼命、知々夫
彦命は、古墳時代の酋長の根拠地でしょうか。年々姿を変える武甲
山、市内を見下ろす羊山、奥地には修験道で名高い三峯山(みつみ
ねさん)、険しい山頂の金峰山(きんぷさん)。これを山梨側に下
れば、ラジウム含有量日本一(世界一?)の増富温泉が隠れていま
す。長瀞の渓谷美はいうもさらなり、宝登山(ほどさん)の蝋梅は
師走の慌ただしさの中に咲き、暗い冬の慰みです。不佞の苦手な生
物がらみでは、カバのような古生物、パレオパレドキシアの化石が
出たりする土地柄でもあります。

#不佞の好む「閉じた空間」には、奥多摩湖堰堤以西、タクラマカ
#ン砂漠などがあります。

最初の秩父行きは、いつのことだったでしょう。随分と小さかった
時分でした。電車好きだった不佞は、父に連れられ、西武鉄道の特
急「レッドアロー秩父号」に乗りに行ったのではなかったでしょう
か。終点、西武秩父で食堂に入り、スパゲッティを啜り、クリーム
ソーダを飲んで、慌ただしく帰途に就きました。その後、小学校の
担任が秩父にお住まいで、押し掛けていったり、中学校、高校の頃
は、弓の試合で出向いたりと、折々に足を運んできましたが、秩父
に来た! と思うだけで頭がボーッとなってしまい、あまりあちこ
ち見たわけではありません。十二月上旬の「秩父夜祭」も、愚妻
んと見物するまで、行ったことがありませんでした。

#沿線に二十年近く住んでいたのにね。

今回はローカル電車にお乗りとのことですが、ボバ先生、古い車両
でも残っているのでしょうか。町歩きは全然なさらなかった? ま
た御感想をお寄せ下さいね。

−愚妻さん−
scripsisti> きゃー。

禿同。

#イランは不佞にとっても憧れの地です。求む情報!


さらに 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月12日(金)07時14分08秒

#安原一式にソ連製レンズという組み合わせはどうだったろうか等
#と、篦棒なことを考えていた不佞は、最早ぷちさんの御都合より
#は、己の趣味の世界に沈みかかっておりました。


こんな見方もできますよ 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月12日(金)06時39分02秒

済みません、少々たてこんでいて、書き込みが遅れました。その間
ぷちさんは既にニッコールをお買い求めだそうで。おめでとうご
ざいます。愉しんで下さいね。

35mm/f2ですと、スナップに最適です。明るいから、天候や場所を
選びませんし、ピントを合わせるのも楽です。多少とはいえ、広角
系ですから、絞りを開いても被写界深度があるのも長所です。咄嗟
の一齣でピントを追い切れなくても、深度が助けてくれるでしょう。
また、広角特有の歪みが少ないのも魅力です。標準、広角の特徴を
兼ねたレンズだと言えるのではないでしょうか。謨磐堂先生の助言
は洵に正鵠を射たものです。

#逆に言えば「中途半端なレンズ」ということになりますが、使い
#方次第でしょう。不佞のデジタル写真も、三十五ミリ換算ですと
35mm前後の画角になります。

という利点を認めた上で、天の邪鬼な愚見をひとつ。これは好みに
もよりますが、ニッコールレンズは、極めて常識的な描写です。夙
に名高い解像能力の高さは兎も角、色彩表現が地味です。硝子戸越
しにものを見るような、そんな色に仕上がります。本朝の路地など
を撮影する際には、強みにもなりますが、自然の景物をドラマチッ
クに再現する上では、ちょっと華がない。ツァイスやライカといっ
たドイツ系のレンズ、またキャノンと較べると、歴然としています。

偏光フィルターをかけてしまえば、あまり差はなくなるのかも知れ
ませんが、それならばメーカーを選ぶ必要はない。余程大伸ばしの
プリントをしない限りは、最高級の解像能力も不要です。どんな光
景に出会うか、想像もつかない旅先に、単玉ひとつで出かけるのは
博打のようなものでもあります。

そこでお薦めしたいのが、シグマ辺りの出している大口径(明るい)
標準ズームです。28-80mm/f2.8-4位のスペックのものが、お手ごろ
価格で手に入ります。解像度は微妙に劣るようですが、色彩表現は
ニッコール系列のレンズとよく似ています(僅かに黄色が勝ってい
るようですが)。

望遠側で多少暗くなっているのも、夏のギリシアでは何ら支障はあ
りません。昨年九月にキプロスで撮影を試みた経験に照らせば、露
光倍数がかかる偏光フィルターを装着しても、まだまだ十分高速シ
ャッターを切ることが出来ます。フィルムの感度も百で十分。四百
クラスだと、絞り込んでも高速シャッターになってしまい、パンフ
ォーカス写真(手前から奥までピントがあった写真)だらけになる
でしょう。背景をボカして画面をスッキリまとめたくても、無理な
相談です。

博物館内部での撮影はどうするか。問題ありません。博物館そのも
のが閉まっています。オリンピックに向けた大改修で、各地の博物
館は軒並み閉鎖。見学できません。たとえ入場できても、撮影禁止
の札を出していると思われます。三脚なし、ストロボなしでも、撮
影は控えた方が無難です。学術目的にスライドなどが販売されてい
ますから、これを利用するのがよいでしょう。碑文などは、注文す
れば、スクイーズ(拓本)も作ってくれるようですから、遺物管理
の一助だと思って投資なさっては如何でしょうか。

#夜の室内で記念撮影をする場合には、どちらのレンズでも、三脚
#かストロボは必須でしょうね。

混乱してしまったかも知れませんね。でもまあ、撮影を前にあれこ
れ思い悩むのも愉しいでしょうから、何かの御参考までに、こんな
意見を書き付けてみました。同じA1使いのてっちゃんの御意見も伺
いたいところです。

#不佞も南欧でどの玉を使うか、ちょっ考えてみなければ。A1に着
#くレンズはFD50/1.4とシグマのズームしか持ってきていませんが、
#猛暑の中でEOS3を使うのは、さすがに怖い。

昼間に白堊の神殿と青い空とを一緒に写す場合には、露出をずらし
た齣を複数撮影するようにして下さい。メーターの返す露光値だと、
大理石が灰色になる筈です。一段位は絞りを開けるか、シャッター
速度を遅くする(露光時間を倍にする)とよいでしょう。


続報 投稿者:ぷち  投稿日: 7月11日(木)22時33分43秒

今日(7月11日)、ニッコール35mm f2を買っちゃいました。ただし蟹爪付きです。
「いやぁ、AFはピントが動いちゃう時ありますよ」とゆう店員さんの言葉に騙された気も・・・。


追記:FM10の中身はトキナーじゃなくてコシナでしたね。御助言は今後も募集中です。では。


感謝感激です。 投稿者:ぷち  投稿日: 7月10日(水)23時10分01秒

はじめまして謨磐堂さま、早速のレスありがとうございます。
ちょっと補足説明が必要かと思いますので書き込みさせていただきます。

まず、私は写真の初心者です。というか、昼間の写真は初心者なのです。
(そんな私が図々しくもマニュアル機でリバーシブルフィルムを使おうとしているのです)
別にノクトビジョンで盗撮しているのではなく、星屋さんなのです。
冬山(というか私は高所恐怖症なので冬の高原地帯ですけど)で夜間に長時間露光する際に
電池が落ちてしまってはかないませんので、メカニカルシャッターのカメラにこだわるわけです。
でも初心者ですし、汚れてもぶっ壊しても盗まれても気にならないだろうOEM生産の
「名ばかりニコン(中身はトキナー)」のFM10はぴったりだと思ったのです。
だいたい星屋にとってボディはしばしば「カメラカバー」に過ぎないことが多いのです。
平気で吸引式に改造するために裏蓋に穴開けてポンプに繋いじゃったりしますし
ボディよりもむしろくっつける望遠鏡のほうが大きな意味を持ちますし。

そんな天文ヲタクの私にとって、35mm f2というレンズは渡りに船です。明るいのがいいですね。
広角レンズなので、露出をBにしておいて神頼み
(「どうか視野を流星が横切りますように!」)するのにも適していますし。ボディはともかく、レンズはきちんとニッコールを買おうと思っています。

ところで質問なんですが、AFニッコールってマニュアル機でも使えるのでしょうか。
Fマウントなのでくっつけられるのは分かるのですが。御教授いただければ幸いです。
いつもとは違ったふうのヲタク的話題ですが、何のことやら分からない方々、失礼いたしました。またさらなる助言もお待ちしてます(お前なんかにマニュアル機なんかムリ!というのでも可)。


おしん 投稿者:愚妻  投稿日: 7月 9日(火)22時42分51秒

故あってポルトガルとアンダルシアを旅行することとなり、予約その他であまり勉強する時間(と気力)がない今日この頃です。せっかくヒロチさんがいらっしゃるのに、日程が足りず、マドリッドは通過するだけなのが残念でなりません。

この夏ヨーロッパ方面にお出かけの方もいらっしゃるようですので、これまでに見つけたサイトをご紹介します。

www.bookings.org 世界各地のホテルを予約できます。著しく便利!
www.travelgate.co.uk  旅行専門ポータルサイト。やや情報量過多か。でも安く納めたい旅行には必須。
www.SmoothHound.co.uk 民宿系の宿を探すのに使えます。イギリスが主ですが、一応「世界中」をカバー。

自宅であれこれ手配できるのですから、便利な世の中になったものです。

階下のイラン人数学者夫婦が帰国してしまいました。残念です。奥さんが超べっぴんなんです。日本に帰る前に絶対イランに行くことを決意。きゃー。初心者なので憧れはイスファハンなどです。ところでイランでは『おしん』が人気だそうです。ただ、検閲のせいであちこちカットされたり設定が微妙に変わったりするとか。でも、再放送の度にカットされる部分が違うので、何度か見ると全体像が把握できるそうです。でもディープなファンのために無修正の裏ビデオも出回っているようで、素敵ですね。


首都圏は土砂降り 投稿者:謨磐堂  投稿日: 7月 9日(火)20時58分04秒

 ここのところとても蒸し暑く、北徼にある剣橋の、暖房が欲しくなるほどの夏がうらやましい限りでございます。
 そんな中、とある面接を2週間後に控えて落ち着かない私は、昨日ふらりと?秩父くんだりまで行って参りました。勿論それは、元夏迪先生と愚妻さまが愛を暖められました長瀞・宝登山の如き風流な地を訪ねるためではなくて、ただのローカル線めぐりに過ぎませんでしたが、すっかり緑濃くなった峡谷をトロトロ走る西武秩父線や秩父鉄道の雰囲気は何とも言えませんでした。
 もっとも、ものすごい湿気と暑さで、間近の武甲山や三峰山、それに雲取山などはボヤ〜ンと霞んでおり、ひたすらポカリスエットがぶ飲み状態。午前中の御花畑駅 (こんな駅名のくせに、周囲は民家や商店街だけ。笑) の温度計が35度ありました。そして、レンズが膨張してしまうのではないかと思うほど、写真レンズの鏡筒が熱を帯びてしまって結構焦りました。こんな日に蒸し風呂・秩父盆地に来た自分の酔狂ぶりに苦笑せざるを得ませんでした。

 しかし、今日でなくて本当に幸いでした。この蒸し暑さのおかげで、今日の埼玉県全域は凄まじい夕立ち豪雨となり、1時間に50ミリの雨で西武秩父線は今も運休とラジオが伝えております。そして明日から明後日は大型台風の直撃で首都圏全体が暴風雨なのだそうです。どうなることやら。

◆カメラ

 ぶちさま、はじめまして。西洋史研究室のある建物とは銀杏並木を挟んで向かいの建物の住人でございます。
 ニコンFM10に単焦点レンズ (with PLフィルター) をつけてギリシャの旅、拝見するだけでもワクワクする組み合わせですね。
 個人的には、「これ1本だけで勝負」という場合には、ニコンのAF35mmF2あたりがおすすめです。35ミリ単焦点というのは、28ミリほど間延びせず、50ミリ以上ほど狭くなく、非常につぶしが効くうえに、何と言っても20000円前後で「超」がつくほどの素晴らしい画質が手に入ってしまうのです。
 しかも、35ミリF2という明るさをフルに生かして、フラッシュ禁止の美術館・遺跡や、ほの暗い雰囲気を表現したい場合などでも手持ちで撮ることができると思います。(28ミリF2.8では1段暗いですし、いわんや軽量小型ズームレンズの暗さをや)
 以上、ご検討のうえでの参考として頂けましたらうれしいです。

 ところで、元夏迪先生と同じくCanon A−1ユーザーの私は、最近35ミリ単焦点をくっつけて、モノクロフィルムを詰めてスナップをすることが多いです。もっとも、A−1は高校入学時に新品で買ってからのつき合いなので酷使する気にならず、旅行などの場合には他のボディ、そしてそれ以上にEOSシリーズの出番が多いですが……。

>葡萄牙・西班牙

 んん〜! 剣橋よりも全然上網が楽しみであります! A−1での撮影でしたら、ご帰国の後でも……。


ついでカメラ 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月 9日(火)11時50分51秒

と行くつもりでしたが、眠くなりました。明日が早いので、続きは
後で。ぷちさん、もう少々お待ち下さいね。
へちおさん、のっぽさん、また明日。


まずは酒 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月 9日(火)09時30分15秒

六日、七日と、週末は我が黌で学会があったのを、ころっと忘れて
いた不佞です。気がついた時には、既に七日の午後で、ほぼ手遅れ。
古代地中海域の経済に関するもので、自分の専攻とは大分離れては
いましたが、学部を挙げた陣容、また内外の著名な研究者も参加す
ることになっていました。愉しみにしていただけに、一寸めげてし
まいました。

てっちゃん
scripsisti> 元々麦酒は苦手で、もっぱら、ウイスキーと焼酎でし
scripsisti> た。麦酒は舐める事すら出来なかったんですよ。

あれ、てっちゃん、そうなんですか。不佞は逆でした。麦酒は呑ん
でも、ウィスキーや焼酎は駄目(日本酒や葡萄酒は大丈夫でした)。

それが最近、どちらも平気になって。焼酎は、大分の友人が麦焼酎
を呑ませてくれたのがきっかけでした。

ウィスキーはこちらに来てからですね。やはり知人がスーパー「セ
ンズベリ」の徳用を舐めさせてくれまして。随分と安い酒だったよ
うですが、美味しかった。

グレンジモルトだかなんだか、とびきり上等のは(それでも五千円
位)、口に入れた瞬間に気化して、豊かな香気だけが後に残るとい
う塩梅でした。普通のウィスキーはカラメルで色を付けるのだそう
ですが、その工程を省いたこの銘酒は、淡い金色に輝いていました。

てっちゃん、針鼠さんと杯を傾ける暁には、この御酒を持って行き
たいものです。その際には、他の方の御参加も大歓迎ですよ! ね、
お二方。


過去ログ 投稿者:のっぼ  投稿日: 7月 8日(月)12時36分38秒

うっかりしていましたが、
過去ログの公開、僕はそもそも書き込みも少ないし、
何の問題もありません。

最近は、大学まで時々徒歩で通学することがあります。
直線で行くと、ただ車通りの多い大通りで、
むしろストレスが増えそうなので、
音羽のほうから回ってみたり、
ちょっと遠回りして、そこから後楽園まで足を伸ばしてみたり、
茗荷谷の辺りからわき道に折れてみたり
(あの、なんと行ったか忘れましたが、
筑波大学の大学院かなんかがある辺りの公園の辺りとか)、
時には、不忍通りのほうへ回ってみたりしています。
小石川植物園の中へも進入して、通り抜けをしてみたいのですが、
勝手がわからず、まだ挑戦していません。

ぷち様、僕は昨日は生物地獄でした。
家庭教師先で、今まで聞いたこともないピルビン酸やカルビン・ベンソン反応について、
さも何でも知っているかのごとくに、(教科書等を横目で除きながら)
図やら化学式やらを書いて教え、
さも簡単に答えが出るかのごとくに、モル数やら呼吸商やらを導き出すという、
荒業をやってきました。
昨年までで化学や物理を一通り終えていて、そちらは無難にこなせたような気がしており、
今年は生物だから簡単だな、とすっかり安心していたら、
高校生物ってこんなに難しいのかと、驚いてしまいました。
生物選択の方、ご苦労様でしたね。


コスプレイヤ 投稿者:へちお  投稿日: 7月 8日(月)00時56分52秒

なに,仔細ありません.黄色い服を着て顔に隈取を施した酔っ払いの一団です.

# ちなみに最近読んだ中で面白かった本は,
国立科学博物館編・重田康成著『アンモナイト学:絶滅動物の知・形・美』(東海大学出版会,2001)
でした.実に素晴らしい本です.

アベノ橋が始まるので,簡単ながらこの辺で.


ぎりしあに行くの。 投稿者:ぷち  投稿日: 7月 8日(月)00時05分24秒

アイス杵ー巣地獄から開放されました。次はデーもすねてー巣地獄です。

てっちゃんさん:
版画を手に入れられたとの由、おめでとうございます。
私も先日三越であった版画展に行ってきました。
「パトレイバー」とか「きまぐれオレンジロード」の版画が25万円とかで売ってました。
・・・すみません、板の品位を落としてしまいました。

元夏迪さま:
せっかくメールをいただいたのに、返事も出せず、すみません。でもまだ忙しいのです。
ところで、元夏迪さんは一眼レフでレンズはどんなのをお使いですか?
既に御存知だと思いますが、我々は今夏、ギリシアに行きます。ぱふぱふぱふ〜。
で、ヤフーオークションでニコンのFM10(相変わらずMF大好き)の
ボディーだけを落札(@20500円。高すぎました)したのですが
交換レンズをどのように買おうか迷っているのです。ズームにするか、短焦点2本にするか。
貧乏人だし、思い切って28?1本だけで行こうかとも考えてます。
で、PLフィルターかけまくり。いかがなもんでしょ?
元夏迪さまはじめ皆様の御意見をお待ちしてます。

追記:うるとらまんですか?ああ、いや、あのせいでまた私の財産が(以下省略)。


れれれれ 投稿者:てっちゃん  投稿日: 7月 7日(日)23時59分13秒

scripsisti> ええ、眺めながらグラスを傾けています。
>>いいですねー。で、グラスの中身は何ですか?

さぁ??なんでしょう(笑)
今の時期は麦酒が多いかな・・・
ホント偶にですが、ウイスキー(ダルマ)と焼酎(白波&雲海)かな。

元々麦酒は苦手で、
もっぱら、ウイスキーと焼酎でした。
麦酒は舐める事すら出来なかったんですよ。

ところで、元さんもCanon-A1使われているのですか?
あちきも使っています(2台)
使いこなせる腕もないのに・・・
この前引っ張り出したら、
レンズが一本御臨終になってました(カビ)

手入れを怠ると痛い目に遭いますが、自業自得ですね。


Re: Re: Re: Re: 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月 7日(日)22時15分22秒

てっちゃん

scripsisti> ええ、眺めながらグラスを傾けています。

いいですねー。で、グラスの中身は何ですか?


れすれす 投稿者:てっちゃん  投稿日: 7月 7日(日)21時37分36秒

>念願の版画を手に入れたてっちゃん、ようお越し。
>どうです、日々眺め暮らしていらっしゃるのではありませんか。
ええ、眺めながらグラスを傾けています。

>歳を重ねると「何事もこんなものだ」と思いがちですもんね。
>時々洗濯をしてやらないと、心の中身がくすんできますし。
そうですね、心の洗濯は必要です。

scripsisti> でも、公開されたら、されたで後悔したりして(爆)
>あ、その場合はメイルで仰って下さい。塩梅します。
冗談です(^^;;


続きれす 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月 7日(日)09時43分49秒

うるとらまんが逮捕されたぷちさん。その後釈放されたようですが、
あれは何がどうなったのですか。サッカートイレ杯だけではなく、
日本の世情にも疎くなりつつある不佞……。それはともかく、早く
時間が出来るといいですね。

#そして「週一回のカキコ」復活!

重厚長大、改行なしのエッセイを寄せて下さった針鼠さん。不佞の
パソコンの画面で観ると、まるで舗石のような迫力です。舗石と言
えば、『文學界』第五十五巻第九号(平成十三年九月刊)所収の対
談「ミシェル・フーコーの怪物的思考 蓮實重彦・松浦寿輝」には
やたらと「舗石」を連発するので(例「舗石を思わせるよう『ディ
ー・ゼ・エクリ』の重い四冊本もあるので」(百五十三頁))、嫌
気がさしたことを思い出しました。

同誌の文芸時評や書評の欄では、評者がこぞって「それは……な何
物かである」「濃密な何物かが立ちこめて来るのを感じた」等々、
兎に角「何物」でことを済ませていました。表現を放棄する姿勢に、
批評家っつーのは何と楽な仕事よ、などと早合点したことも思い出
しました。

で、お書きの浅草漫歩ですが。浅草という町自体、繁栄と廃墟とを
体現する何物かではないでしょうか。そこには栄枯盛衰が目まぐる
しく推移することをつげ知らしめる何物か、空気のようなものが、
常に流れているのではないでしょうか。

scripsisti> 巨大な建物が閾になっていて

京都の先斗町にも、確かそんな建物がありましたっけかね。

へちおさん、御無沙汰です。御元気でしたか。

scripsisti> ワールドカップも終わったようですね.

どうやらへちおさんも世間と没交渉の日々を御送りのようですね。
最近面白い本はお読みですか。

珍走団の取り締まり強化は幸いでした。不佞の実家の側も、一頃は
毎週のように死人が出ていました。何というのでしたっけね、あの、
九十九折りを猛スピードで疾駆する遊び、あれをやって死んでいま
した。今でも奥多摩方面には愛好家が脚を伸ばすようです。それで
なりを潜めましたね。御地にはまだ多いのですか。

コスプレイヤについて、いま少し詳細を御報せ下さい。

#別に怪しい連想はしていませんが、その、念のために。


長いれす 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月 7日(日)09時42分56秒

早速写真の評語を下さった謨磐堂先生、有難うございました。本郷
界隈とは言い条、実は日暮里やら新宿が入っていて、紛らわしかっ
たかも知れません。

昔は写真機を片手によくあのあたりを徘徊していました。これは、
という齣もあるにはあるのですが、スキャナはないし、手許に写真
があるわけでもなし。今回はこんな具合にお茶を濁して置きます。
「ちどり」の消滅で寂しくなったとは思いますが、ボバ先生の方も
バシバシ撮り歩いて下さいな(そして上網、とせっついてみる)。

夏の剣橋の方はどうなりますか。ちょっと心許ない気がします。葡
萄牙だの西班牙だのと、駆け足で出張ることになりそうなので、そ
ちらの方で御勘弁願えませんか。

#デジタル写真を撮れば、の話ですが。久々にCanonA1を引っ張り
#出すとなると、デジまで手は回らないでしょう。

zhu2nei4さん、最近はどんな魚を召し上がっているのでしょうか。
件の頁、不佞も仔細に検討したわけではありません(ので、何か誤
解なさったと伺っても、はて? という具合です)が、初期耶蘇教
徒たちはお互いの宗旨をそれとなく尋ねる際に、「(」と「)」と
書いて魚の絵を完成させただの、元々魚マークは女性器をデフォル
メしたものだのと、憶測で書きまくった感じがします。

しかも、ラテン語の月名「アプリーリスAprilis」を、ギリシアの女
神「アプロディーテーAphrodite」に由来する、とかなんとか説明し
た辺りで、完全にアウトです。アプリーリスは「開く」を意味する
「アペリーレaperire」、女神の名前はギリシア語の「泡」、「アプ
ロスaphros」ですから、まず無関係です。ですから、まともに読ん
でも、甲斐がありませんよ。どうぞ御放念を。そして心おきなく、
お魚グルメのリポートを(←心の底からシャウト)。

念願の版画を手に入れたてっちゃん、ようお越し。どうです、日々
眺め暮らしていらっしゃるのではありませんか。先日思い出して陳
平御夫妻の作品を網上で眺めましたが、やっぱりパソコンを使って
いるなんて信じられませんねー。

scripsisti> 感動する心は何者にも変えられないものです。

確かに。下の夢譚ではありませんが、歳を重ねると「何事もこんな
ものだ」と思いがちですもんね。時々洗濯をしてやらないと、心の
中身がくすんできますし。

scripsisti> でも、公開されたら、されたで後悔したりして(爆)

あ、その場合はメイルで仰って下さい。塩梅します。

鷺江人先生、入水し損ないましたね。それはそれで残念なのでは。
でも大丈夫。まだ阪神がありますって。え? ダメ?

不佞、小さい頃に一時期阪神の帽子を被っていたんですよ。南海の
緑の帽子がお気に入りだったのですが、関東では求めにくくて……。
ですから、なんちゃってファンでした。西武時代の野村克也さんと
お会いした際に、そんなことを話したら、随分喜んで下さいましたっ
けね。


まずは夢の中身でも 投稿者:元夏迪  投稿日: 7月 7日(日)07時19分27秒

過去帳開示の是非をめぐって、御意見を寄せて下さったみなさん、
有難うございます。今夏一杯は様子を見ますので、御意見、御要望
のある方は、板上、乃至は不佞宛に御報せ下さい。

ああ、「一筆箋」に書き込みが一杯だァー! こんなに沢山どうし
よう、と思ったところで目が醒めました。書き込みをサボる罪悪感
のなせるわざでしょうか。

昨夜は少し体調が優れず(ここで夢が破れたのも、気分が悪くなっ
て目が醒めたためでした)、床の中で輾転反側の状態だったせいか、
他にも色々と夢を見ました。

はっきり憶えているのは、場面がいきなり山の頂上で始まる写生大
会(絵の用意はないのですが、写生大会なのです)。阿蘇山草千里
を禿げ山にしたような、なだらかな山頂で、剥き出しの土は肌色で
す。彼方には草に覆われた高みが縁をなし、その向こうに道が消え
ています。どことなく、知床半島をふらついた時に眺めた光景も混
じっているようです。

場面は一転して麓に近い斜面。溜め池が階段状に並び、水は岩彩の
水色に濁っています。土地の方の説明を聞くに、金魚の養殖池で、
温泉の源泉をも兼ねている由。なるほどなるほどと相槌を打ちなが
ら歩を散じ、やや上手の湧水口に尋ね当たりました。

青く伸びる草に囲まれた窪みから、透明な水が寒天のような質感で
迫り出しています。穴の奥の闇が透け、まるで半透明の黒い塊が吹
き出しているように見えます。

呆然と佇み、ひたすら穴の様子を見ていました。水は滾々と湧いて
きます。「湧水口とは得てしてこんなもンだわな。でも、そいで判っ
た気になっても、やっぱりこうして間近に見る湧水口には迫力があ
ンな。迫力通り越して、神々しいや。古今東西、源泉は崇敬の対象
だったけど、そんな感性の方がスマートだな、ウム。もっともっと
こんな感覚を取り戻さなくッちゃ、人生詰まらなくなンぞ」などと
思案しておりました。

最近はよく温泉場にいる夢を見ます。温泉そのものは記憶に残らな
のですが、温泉場にいた雰囲気だけは憶えています。毎晩床に就く
前に「今日はどんな温泉だろう」などと口に出してみます。傍らの
愚妻さんは呆れ顔ですが。


お寒うございます。 投稿者:愚妻  投稿日: 7月 5日(金)19時53分58秒

暖房入らないかな。寒いです。夏のピークはもう過ぎたかも、と言う人もいます。ううう。

昨日は傷んでしまったイチゴでジャムを作りました。ほんの少ししか出来なかったけど、美味しいですよ。おわり。


「W杯期間中の英各紙絶賛」 投稿者:愚妻  投稿日: 7月 1日(月)07時18分14秒

しつこいですが、少なくとも『インディペンデント』は全然絶賛してません。スポーツ新聞ならともかく、日経まで……。

ところで三位決定戦の行われた昨日、トルコ料理屋に行きました。店員さんはみなご機嫌でした。楽しかった!

http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt13/20020630eimi090030.html


ご無沙汰です 投稿者:へちお  投稿日: 7月 1日(月)02時46分45秒

ワールドカップも終わったようですね.
私の現住所は決勝の行われたスタジアムから比較的近いためもあり,試合が行われるたびに上空をヘリコプタが徘徊し,騒がしくてかないませんでした.バイトからの帰路ではコスプレイヤにもみくちゃにされたし.
良かったのは暴走族の取締が強化されたことですかね.

# 過去帖の公開に異存ありません.


散歩 投稿者:針鼠  投稿日: 6月30日(日)02時02分08秒

 昨日、学校が終わってから時間があったので、歩くことにした。授業中からどこに行こうかと考えて内心ほくそえんでいたのだが、結局浅草に行くことに決めた。不忍池に沿って上野広小路に出てアメ横を横切り朝鮮人街も横切りどんどん進んで行った。途中から大通り(浅草通り)に出た。この通りはお仏壇屋さんが密集していて、何軒も何軒も仏壇ビルが連なっている。ビルなのにそんなに高くはなく、その向こうにも高層ビルなどは見えない。空には夕靄が薄黄色に広がっている。もう少し歩くと、飲食店などが現れ、賑やかになってきた。と浅草ROXの大きな建物にたどりついた。どちらに進むかと思ったが、新仲見世通りのアーチが赤々と輝いていたのでそちらに曲がった。クラッシックな赤鬼の絵の看板がかかった洋服屋が通りを入ってすぐの所にあった。どんどん進んで行くと、今では一番人の集まる浅草ブロードウエイ通りと交差したので、折角だからそっちに折れた。流石に賑わっている。そのうち右手に五重塔商店街が伸びていたが、そのすぐ脇に、細く折れ曲がった名もない通りがあったので、急カーブしてそっちに入った。目立たぬ通りに飲み屋が何件か、ちゃんとやっている。そこを抜けると今度はもっと幅の広い、飲み屋の他に芝居小屋もあるような通り。店の軒はみなとても低い。薄暮れの中をゆっくりと歩く。ぐるぐると回り、ふと開けた通りに出ると、驚いたことにここはブロードウエイ通りのほんの一本隣りだというのに、全く閑散として、観光客は一人もいない。場外馬券売り場の巨大な建物が閾になっていて、本当にぽつぽつとだけ人が。大阪の新世界によく似ている。もっとも新世界の方がまだ人はいた。でもこの一区画だけゴーストタウン化している所はまったく同じだ。二昔前の、当時ならひときわ目を引いたに違いない4階建てか5階建てのスーパーが、シャッターを下ろして崩れるばかりになっている。本当に驚いた。すぐ先には花やしき通りがある。遊園地はもうしまっていて、そっちの方も誰もいない。ふらふらとして、賑やかな方に戻ってきた。この通りに人を集中させているのは、間違ってはいない。多分そうしなければ、浅草全体が滅びるからだ。でも、ほんの通り一つ隔ててあれほど違いのあるという世界に、浅草がなっているとは思わなかった。賑やかな方に戻ってからまだしばらく歩き、その頃にはもう日は落ちて真っ暗になり、店々の明かりだけが夜の中に灯っている。火薬の匂いがする。何だろう。花火だ。横路に入ったところで子供たちが、傍らにバケツを置いて線香花火で遊んでいる。闇の中でぱちぱち光る火花を振り返り振り返りしながら、しっとりとした空気に満ちたひさご通りの方に歩いていった。


一筆箋/御歸り/御問合

inserted by FC2 system