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のっぼさん、よう御越し。
二つの極端な例を鏈接しておいたわけですが、一方は基本的に母語
のギリシア語に英訳を添えた二言語網站を構築しながら、問題の頁
だけは英訳のみとせざるを得ず、他方は、学術論文というには下品
で稚拙なアジ文を書いてしまうという事情に、発音問題をめぐるギ
リシア語圏の対応が集約されていると思うのです。
#不佞はいずれの頁もウンザリしてしまって、途中からいい加減に
#しか読めなくなりました。
実際に音韻が如何にして遷移していったのかは、不佞も詳しくは知
りません。だからという訳ではありませんけれども、相当に面倒な
問題なのではと感じています。
ギリシア人としては、他国人から古代の発音がどうこうなどと言わ
れて悔しいのかも知れませんが、ならばそれに対抗できるだけの公
正な行論を展開して貰いたいものですし、古代語が現代語と違う発
音であったことに浪漫を感じるくらいの度量は身につけて欲しいと、
常々念願しています。
なお、現代ギリシア語のntやmp等の扱いについては、
Mackridge, P., The Modern Greek Language, Oxford: Clarendon
Press, 1985, 23―25
に概観されています。
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