一筆箋舊帙    一筆箋/御歸り/御問合

平成十三年十一月二十七日第二百四十一号
平成十四年一月五日第二百七十号

市営温泉 投稿者:のどひこ  投稿日:01月05日(土)22時56分12秒

温泉に入ってきました.
いいでしょ.
ちなみに,360円だったのが,370円に値上がりしていました.


賀詞 投稿者:元夏迪  投稿日:01月04日(金)00時35分47秒

明けましておめでとうございます。昨年はこの網頁を開設したり、
論文を書いたり、骨を折ったり、旅をしたり、血腥い事変が起きた
り……と、実に盛り沢山な一年でした。『一筆箋』を設置した御蔭
で、色々な御話を伺うことも叶い、電脳生活の醍醐味を味わいまし
た。今年は更に忙しくなりそうですが、何とか暇を見て、頁の更新
と充実を図っていきたいと考えております(予告済みの文集と、ジェ
ノヴァ写真の上網も控えております)。御越しの皆様も、どうぞ充
実した一年を御過ごし下さい。

チャットも正常に動作することが判り、胸を撫で下ろしております。
メイルもある、掲示板もある、日本とは時差が甚だしく、オマケに
不佞は常時接続しているわけではないので、殆どチャットに顔を出
さない、という、全くの不条理の中、今後はその存在意義をこじつ
けるという難題が待ち構えております(苦笑)。


てっちゃんさん、よう御越し。復帰をお待ちしておりました。正月
早々、チャットにお付き合い戴き、有難うございました。次回はい
つ交信できるか心許ないのですが、部屋で見かけたら、懲りずにお
付き合い下さいね。当方も紀州に御邪魔する際には、何とか按排し
て、御酒を御一緒させて戴きます。

愚妻さんの御節は美味しく出来ました。とは言え、大晦日の夕方か
ら(チャットを終了した時点から)、一日の二十時(?)位まで、
ずっと御客をしていたので、食べるよりは喋る、或いは人に勧める
のに忙しく、落ち着いて食べたのは、二日になってからでした。愚
妻さん、御疲れ様でした。今年も一つ宜敷どうぞ。

あんなに賑やかな正月というのは、生まれて初めてだったかも知れ
ません。十四名という数もさることながら、色々な言語が飛び交っ
て(日本語、漢語、ギリシア語、英語)、会話が別の言語に掻き消
されぬよう、いつもよりも大声になって、文字通り賑やかだった、
ということもあるでしょう。それよりなにより、明るく愉しい客揃
いだったのが、最大の原因だったのかも知れません。


初代師匠にいきなり叱咤激励を戴いたぷちさん。おめでとうござい
ます。いや、新年が、ですよ。初代師匠様の無言の微笑み、あれは
本当に恐ろしいですよね。こちらに後ろめたいところがあるだけに、
尚更です。トホホ。勉強しなくっちゃあ。お互い頑張りたいもので
すね。


あけましておめでとうございます。 投稿者:ぷち  投稿日:01月03日(木)20時30分20秒

元夏迪さま、皆々様、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
本年が皆様にとって良い年でありますように。

ようやく冬期講習が一段落しました。まだ終わってませんけど。
いまから年賀状を彫るつもりです。でもまだ絵柄すら決まってません。
年賀状を受け取っておられない方々、1月10日頃には届くと思います。
しかし初代師匠から先に年賀状をいただいてしまったのは恥ずかしくてたまりません。
とりあえずなんでもいいから年賀状を送っておくべきだったか。

ちなみに「博士論文期待してます」だそうです。胃が痛い・・・。


おめでとうございます 投稿者:愚妻  投稿日:01月03日(木)01時14分42秒

御挨拶が遅れました。おめでとうございます。皆様いつもお付き合いいただき有難うございます。今年も宜敷御願い申し上げます。

てっちゃんさん、
うまかったかどうかはともかく、できました。もうあらかたなくなりましたが、残り物には福があります。是非どうぞ。元旦は全部で十四人もの人が来てくださり、八畳ほどの小さな部屋はギュウギュウ詰めでした。見たこともない人(中国人とスコットランド人)まで何故か登場、床に座って一緒にお雑煮を食べている光景はなかなか不思議でしたが、私共としては楽しいお正月でした。

どうぞ皆様もよいお正月を!


粗相をしてしまい 投稿者:てっちゃん  投稿日:01月01日(火)21時47分17秒

申し訳ありませんm(__)m

原氏だって。
何を考えているのやら・・・


新年 投稿者:てっちゃん  投稿日:01月01日(火)21時41分54秒

あけましておめでとうございます。
本日、復帰を果たしました。

愚妻様
お節は上手く出来ましたでしょうか?
ご挨拶を兼ねて、お相伴にあずかろうかなぁ・・・と(笑)

#実のところは言い訳。原氏と杯を交わすのが目的(爆)

今後ともよろしくお願い致します。


あ! 投稿者:元夏迪  投稿日:12月31日(月)06時23分40秒

二十一時過ぎです。日本はもう朝ですね。

剣橋に雪が降っています。棉のような大きな雪が、ボロボロと落ち
てきます。闇夜に音もなく落下する雪を、寮の街灯が橙に照らし出
しています。

そう言えば、今日は一日良い天気でした。放射冷却のおまけ付きで、
東京の正月を思わせる一日でした。


追加 投稿者:元夏迪  投稿日:12月31日(月)04時21分57秒

実に下らぬ事ながら、当サイトの某所にチャットを仕掛けました。
見かけた方は、どうぞ中を覗いてみて下さい。不佞がいるかどうか
は、甚だ心許ないのですが……。

国際電話の代わりにでもお使い下さい。


(一部)間に合った! 投稿者:元夏迪  投稿日:12月31日(月)03時53分35秒

昨日聞こえていたのは、どうやら階上に住まうイスラエル人の誦じ
る経文だったようです。

不佞どもの起居する狼子黌は、猶太資本が注入されているので、猶
太系はチラホラいるようですが、やはりというか、意外にと言うべ
きか、アラブを目にする機会がありません。当地でアラブの学生に
御目にかかること自体、ほとんどないという事情を割り引いても、
偏向は否み難いようです。


予告通り、キプロスの写真を上網致しました。本朝時間で年内に間
に合い、ホッと一息ついています。御暇なときに御覧戴ければ幸い
です。今回も、画面をクリックすると別の頁が開く仕掛けを施した
ところがあります。探してみて下さい。

他にも見て回ったところは多いのですが、今回は友人の結婚式に出
席して、銀塩、デジタル双方で写真を撮影する必要があり、式当日
までは一切個人的な撮影を行いませんでした。カラヴァソス、レフ
カラといった名勝、ラザロス寺などの旧跡をはじめ、御紹介できな
かった所が少なくありません。次回の訪問に期したいと思います。
今回は、式の後で残ったフィルム、メモリを使い、撮り歩いたもの
の中から、日本人には馴染みの薄い、キプロスの都レフコシーア、
ローマ時代の首府パフォスの一部を上網してあります。


へちおさん、惜しかったですね。でもまあ、西紀二千一年と大騒ぎ
した世情に照らせば、三千一も、それはそれでめでたい数字かも知
れませんよ。


切り版踏みそこねました 投稿者:へちお  投稿日:12月30日(日)12時57分05秒

僕は 3001 でした


隣家から音曲が聞こえています 投稿者:元夏迪  投稿日:12月30日(日)06時59分51秒

帰省ラッシュが始まったようですね。掲示板に御越しの皆様も、年
越しに御忙しいのではないでしょうか。仕事納めも済んで、退屈凌
ぎに足を運んで下さる方もいらっしゃるかも知れませんね。皆様、
どうぞよいお年をお迎え下さい。

と、年末の挨拶なぞを述べておりますが、何とか年内に写真の更新
を、と躍起です。間に合うかどうか判りませんが、キプロスの分だ
けでも上網したいと思います。何しろ下で更新予告をしてからとい
うもの、写真頁と本頁共にアクセス数が伸びており(時々減ったり
もするのですが)、その期待に応えねばなりません。

計画倒れになったら、済みません。新年特別更新、と笑って誤魔化
したいと目論んでいます。

もうすぐ写真頁の閲覧総数が三千に届きますね。三千番目はどなた
でしょうか。


遅れ馳せながら、帰英報告 投稿者:元夏迪  投稿日:12月24日(月)20時59分24秒

四日離英、十七日離日の日程で帰朝しておりました。滞日中に御世
話になった方々に、厚く御礼申し上げます。

日本に持参した旧式ノートパソコンに搭載した「ネットスケープ」
二では、この頁を閲覧することは出来ても、書き込むことは叶わず、
すっかり御無沙汰致しました。御詫び申し上げます。刻々と増える
閲覧総数を目にする度に、何とか書けぬか、早く書かねば、と一人
焦れておりました。メモリーの容量が足りなかったようです。

渡日した序でに、故障したG3を持ち帰り、修理して参りました。幸
い、内部の情報は無傷でした。九月に游んだキプロス、ジェーノヴァ
の景物を、近々御覧戴くことが出来ると思います。組み立て式の外
付けハードディスクドライブを入手、情報を全て退避させましたか
ら、もう一安心です(本機の五年保証が切れたら、三十ギガあるこ
のドライブを現在の内蔵ドライブと換装する心積もりです)。

一筆箋に書き散らしたものの中から、適当に見繕って「文集」の方
に上網する仕度もしています。拙頁は一応文集が中心で、写真はオ
マケ、のつもりで計画したものです。何とか当初の企図に沿うよう
に、と無駄な足掻きを試みております。


おお、へちおさん! 雲って風が吹いていますが。そちらは如何。


メリークリスマス 投稿者:へちお  投稿日:12月24日(月)18時58分44秒

ちょっと気が早いかもしれませんが,表題の通りです.
英国の教祖誕生日はどんな感じですか?
それから,よいお年を.


し〜とす 投稿者:ぷち  投稿日:12月17日(月)23時43分12秒

元夏迪氏は無事に離日なさったのでしょうか。
私は吉原で馬食べたり、冬期講習が始まったりで
せっかく一時帰国なさったのに、あまりお話できず残念でした。
まあ針鼠氏と同伴喫茶「むぎゅ」に二人でしけこんでいたから
多分大丈夫(?)でしょう。

愚妻さま:
元夏迪氏のいないあいだ、HPを御自分で活気づけようという投稿の嵐、感服しております。
愚妻さんに元夏迪氏は大いに感謝すべきですな。
さて例の単語ですが、exoneirossoです。語頭にek-がつくのがちょっちいやな感じです。

そういえば次は「指輪物語」が映画化とか。


○○する 投稿者:愚妻  投稿日:12月13日(木)03時27分42秒

ぷちさん、

あのー。伏せ字が気になって気になってしょうがないんですが、なんなんでしょう。oneirossoでいいんでしょうか?辞書には碑文(?)の用例が見えませんが。ヒポクラテスの用例があるところを見ると、これは医学用語でしょうか。

ハリポタ:でも所詮、翻訳とは「必要悪」ではないでしょうか。英語で読めるんだったら何もわざわざ翻訳で読む必要ないですよね。むしろ下ネタてんこ盛りのギリシア・ローマの古典作品でも読ませた方が、学習意欲もわくし、古典作品への造詣も深まって、教育上より効果的かと愚考します。

ヒロチさん、

報告お疲れ様でした。いつか私もお話を伺いたいです。


事務連絡 投稿者:ぷち  投稿日:12月12日(水)01時38分36秒

今日はマドリードから一時帰国中のスペイン史専攻のヒロチ氏の報告を聞きに
古代ギリシア史専攻の元夏迪氏と私とロシア史専攻の針鼠氏で
イギリス史のゼミに出てきました。う〜む、ちょっちヘン。
話はとてもわかりやすかったですし、扱っている史料もとても面白そうでした。
久しぶりのヒロチ節、堪能いたしました。

今週は元夏迪氏が我々古代ギリシア史のゼミに久しぶりに出ます。
今度読むのは謀ったかのようにエピダウロスの美少年の話。
私が修士3年のときに誤訳したのを思い起こします。
確か「美少年」ではなく「美少女」と訳したような
(健全な現代人の男ならば誰でも「美少女」と思うはずだ!)。
あと「○○する」(自粛)を「夢見る」と訳しました。
ところで希英辞典では回りくどい訳語が載ってましたが、
「○○」って英語にはそのものずばりの単語ってないんですかね。

事務連絡:金曜に会っても伝えるのを忘れそうなので、元夏迪氏へ。
我らが川エビ御大のメアドは、現在も英国のものでした。日本のはわかりません。ごめん。

愚妻さま:古典語版ハリポタは、古典語に馴染もうとしない低年齢の子供たちが
古典語に触れる機会を増やそうというものらしいです。


またお知らせ。 投稿者:愚妻  投稿日:12月06日(木)20時48分22秒

管理人さんは無事帰宅し、メールももう使えるようになったそうです。よかったですね。でも持ち帰った機械のNetscapeがあんまり古いので、書き込もうとする度に凍ってしまうのだそうです。皆様に宜しくとのことです。


追記 投稿者:愚妻  投稿日:12月05日(水)19時19分07秒

一。元夏迪はすぐには自宅からネットに接続できないはずですので、ご用件のある方は、恐れ入りますがメール以外の方法で御願いします。

二。『ハリー・ポッター』、西洋古典研究室には入らないでしょうね。『くまのプーさん』ラテン語版も『メアリー・ポピンズ』ラテン語版もありませんし。一次文献の下限はルネサンス頃ではないかと思います。それにしても何がかなしうてこれらの作品を古代語に翻訳せねばならないのでしょう。超無意味。それより論文を皆ラテン語で書くとか、もっとエネルギーの有効利用に心がけていただきたいですね。

三。しかし皆好き勝手な言語を用いているのが現状です。オランダ語の辞書・文法書のよいのを御存知の方、お知らせいただけると幸いです。


厳密には 投稿者:愚妻  投稿日:12月05日(水)04時10分27秒

あと四時間で「離剣」でした。朝七時のバスでヒースロー空港に向かい、まずはウィーンへ飛びました。今頃ウィーンで乗換待ちしているはずです。ヒースローでは手荷物に入っていた「鼻毛切り」を没収されたとの連絡がありました。先が思いやられます。しかしどうやって鼻毛切りでハイジャックしろというのでしょう。

ヒロチさん、

お久しぶりです。どうしていらっしゃるかと思っていましたが、大変でしたね。お加減はその後如何でしょうか。どうぞ御自愛下さいますように。御帰国とのこと、どうぞお気を付けていらして下さい。そして刃物にはくれぐれもご注意を!

まことさん、

口頭試問の様子、実にいいお話でした。報告者のお母さんが泣いてしまう辺り、その場にいたら私もついもらい泣きしてしまいそうです。そういうの弱いので。

ぷちさん、

実は私がハリスンの死亡を知ったのは、インターネット版『朝日新聞』でした。イギリスでの反応は、さあ、どうなんでしょうねえ。テレビがあったら面白いんでしょうね。同じくインターネット版『タイムズ』には、一面に女王様が追悼の念を表したとありましたが。


あと四時間で 投稿者:元夏迪  投稿日:12月04日(火)11時06分55秒

離英します。論文でバタバタしていて、まともに応答できなくて申
し訳ありません。落ち着いたら書き込みます。


追記。 投稿者:ぷち  投稿日:12月03日(月)16時32分15秒

日本でも映画公開初日から大人気のハリー・ポッターですが
これのラテン語版と古代ギリシア語版が出版されるそうです。
西洋古典学研究室に来年入るかなあ。


いろいろあったなあ。 投稿者:ぷち  投稿日:12月03日(月)16時25分08秒

を、ヒロチ帰国?まってるじょ。
ちょうどそのころ元夏迪氏も一時帰国している頃でしょう。

さて、ここんところはいろんなことがありました。
まずジョージ・ハリソンが亡くなったことでしょうか。
英国での反応はどうなんでしょう?
私は正直なところビートルズよりもストーンズなのであまり感慨はないのです。
以前フレディ・マーキュリーが死んだときは
一晩中酒を飲みながらクイーンの曲を聞いていたものですが。

そういえば先週の金曜日にNHK BSで21時から翌朝5時まで
ひたすら大物のロックコンサートをやるという番組がありました。
最初がエルトン・ジョン、続いてスティング、デビッド・ボウイ、クイーン、最後がU2でした。
デビッド・ボウイのBBSセッションは最高でした。やっぱいいなあ。素晴らしい。

皇太子に娘が生まれました。
私にとってはどうでもいいことですが、皇子ではなく皇女だったのはちょっとステキ。
これでまた皇室典範改正の論議が高まってます。

それから、御祝儀相場を当て込んだ日経平均は大幅ダウン。エンロンの破綻のせいだとか。
だいたい、皇室に子供ができたら相場が上がるなんてのがそもそもおかしいですよねえ。
某証券会社は先週私に電話してきて「日経平均が2000円騰がるなんて言う話もあるんですよ」。
そこで聞き返しました。「この不況の御時勢にどこからそんな金が出るんです?」
ああいう甘言にひっかかって株を買って泣いた人が今日は相当数いるようです。
育児関連株は軒並みストップ安でした。ちゃんちゃん。

そういえば私、うちのマンションの理事会の理事になっちゃいました。広報担当。
各戸持ち回りだからしょうがないし、まあ仕事少ないからいいけど。
でも250枚も広報刷るのはちょっと面倒。管理人さんにお願いしよ。

今日は月曜ですが、12月上旬は予備校も休みなので家にいます。
我が家のベランダに侘助が咲いているのですが
今日はヒヨドリがペアで飛んできて花の蜜を吸ってました。
毎年冬になると、我が家の万両の実などを狙ってやってきます。
うう〜かわいい。

でわでわ。皆様、くれぐれも御自愛のほどを。


soutenance 投稿者:まこと  投稿日:12月02日(日)05時33分08秒

ヒロチさま、

何が「肝心なこと」か存じませんが(笑)、
この掲示板でのご挨拶を忘れてました。グワシッ!
口頭試問を無事終了されたようで、ひとまずおめでとうございます。
ご報告も頑張ってくださいね。

こちらも、先日、博士論文公開審査soutenanceを覗いてきました。
いちおう、審査員でもある指導教官に誘われたので、まったく部外者
というわけではなかったのですが、聴衆は候補者の親族を初めとして、
みんな顔見知りらしかったので、始まるまでの間、居心地の悪い思いを
しました。まあ、「公開」というのは、宣伝文句みたいなものですね。
さて、審査は午後2時から始まり、途中に15分程度の休憩を挟みつつ、
6時までと4時間にわたる長丁場でした。最初に、候補者が30分ほど
自説と作成中に行き当たった難題などを述べたのですが、その中で、
「完成まで10年かかり(!)、その間、2つの高校に勤め、妻と二人の子供を抱え、
年々生活費も嵩み」云々という下りが、「11-13世紀のボルドレ・バザデ地方の
俗人社会」という論題の研究内容よりも印象的でした(笑)。

その後、他大の教授3人を含む5人の審査員が、一人小一時間ずつ
コメントしたのですが、Renne大学のChedeville教授はラテン語の訳の
カンマの位置にまでけちをつけるという細かさでした。もっとも、
Toulouse大学のCursente教授の「中世に『俗人社会societe laique』
は存在するのか?」という問題提起以外は根本的な反論はなく、
全体的には賛辞にあふれていました。(そういえば、うちの大学の
マダムBeriac教授は、「中世近世における差別表現」の専門家らしく、
文書史料の書き手の意図、用いられている表現、転写の際のねつ造の可能性、
云々のいわゆるEcritureの問題を指摘していましたが、私の指導教官を初めとして、
バリバリの実証主義者と思われる教授や候補者に一顧だにされてませんでした。)
これには、10年もかけて一次史料や二次文献を網羅した全2000ページ以上の
論文の質の高さはもちろんなのですが、候補者が駆使したコンピュータによる
データ処理が文系の教授たちには理解不能で、反論しようがなかったのでは、
とも勘ぐってしまいました。後日、私の指導教官は「詩情なき歴史l'histoire
sans poesie」と負け惜しみ(?)を言ってましたけどね(笑)。
ともあれ、結果は"approbation tres honorable a l'unanimite
avec felicitation"という最上級のもので、「著書の形で早急に出版される
ことが望ましい」というコメントが付いていました。それが告げられると、
母親らしき人が感涙にむせび、候補者も涙に詰まりながら、聴衆に
挨拶をして散会となりました。その後はパーティだったことでしょう。


グワシ! 投稿者:ヒロチ  投稿日:12月01日(土)11時18分01秒

肝心なことを忘れていました。

まこっちゃん、グワシ!


告知 投稿者:ヒロチ  投稿日:12月01日(土)09時58分42秒

スペインのヒロチです。

九月末に論文の口頭試問を終えて二日間飲み続けたあと風邪をひき、治る間もなくパリに旅行へ行き、戻るとすぐまた風邪を引き、その風邪が治りかけると日本からの来客を立て続けに四組さばき、そしてまた風邪をひき、それが治ると一日十時間の雑用を一心不乱に二週間続けと、暇は暇なりに忙しい日々を過ごしていました。

スペインに来てから病気になったことは一回もありませんでしたが、夏の暑い盛りにスッポンポンになって扇風機をかけながら勉強したのがたたったのか、それとも年のせいなのか、風邪をひいて体調を崩し、なかなか勉強を再開することができず、せっかく論文を書き上げたというのに、書き上げたときの感動はすぐに消え、気があせるばかりでした。

その論文のことですが、このたび近藤ゼミと樺山ゼミで発表させてもらいます。現在そのための準備をしていますが、これが面倒です。日本で発表する場合はスペイン史のことを全く知らない人を想定しなければならないので、別の努力を要します。それに対して、外国語でものを書くのは確かに面倒ではありますが、一つ一つの用語の意味を正確に理解していなくてもよいので、楽な面もあります。

一つ例を挙げますと、arcedianoという教会の役職は、時代や地域によってその意味する内容がかわります。辞書には「大助祭」という訳語が載っていますが、僕が使用した審問記録に出てくる文脈(つまり一六世紀スペインのハエン司教区)では「聖堂参事会員主席」とでも訳すべき職です。スペイン語で論文を書くときには、この語の正確な意味について調べる必要はありませんでしたが、今回日本での発表を控え、あらためてハエン司教区の聖堂参事会の規則書を調べて確認した次第です。

さて、発表の内容は、「アルンブラード」という異端のことです。修論でもアルンブラードのことを扱いましたが、同じ名前の異端でも、扱う素材と分析の仕方は全く違います。こんなのを知っても何の役にも立たないかもしれませんが、素材の珍しさと分析のまともさの対比が結構面白く感じられるかもしれません。興味があったら是非お越し下さい。

 近藤ゼミ 12月11日(火) 4間
 樺山ゼミ 12月20日(木) 3間


暴露 投稿者:愚妻  投稿日:11月28日(水)21時14分27秒

随分前から元氏のコンピューターは壊れたままです。自分の古いコンピューターを使うと宣言したものの、結局私の愛用iBookを貸したままになっています。それで朝私が起きてくるまで精力的に仕事をして、交代で寝るという日々が続いている……と私は信じておりました。しかし昨日白状したところによると、彼はダウンロードしたての「玉音放送」を聴きながら、ネット上のモグラ叩きゲームをしていたのだそうです。協力して損した。


そうか! 投稿者:ぷち  投稿日:11月27日(火)11時37分08秒

SCって「しょっぴんぐ・せんたー」の略だったのか。今気がついた。これで夜ゆっくり寝られる。


今日の最高気温予報は11度。 投稿者:ぷち  投稿日:11月27日(火)11時32分45秒

二学期の予備校の授業がほぼ終わりました。
例年のことですが、この時期は生徒たちが質問に殺到してくるので、帰宅はいつも午前様です。
質問に来られるとどうも真摯に答えざるをえないのですが(損な性格だ)
帰宅するために電車に乗るといつも、これは私の本業ではないのに、と嘆息してしまいます。

さて、愚痴はこの程度にして。
アキバデパート、木曜日に再び行ってまいりました。お目当ては塹壕コートです。
火曜日に私が買ったリーガルの靴は売り切れていました。さすがに早い。
塹壕コートは定価46000円のダーバンのものが30000円で売っていましたが
ちょっと私の気に入らなかったので(襟元がチェスターみたいなのが欲しいのですが
それはパルマカーンみたいな丸っこい襟元だったのです)買いませんでした。
別のバーゲンが30日からあるので、そこで塹壕コートを探すつもり。

で、ついでに洋品店の50歳くらいの店員さんとしばし談笑。
(この掲示板に書くべく取材を忘れない私を誉めてください)
残念ながらやはり各種洋品店や眼鏡屋などはリニューアル後はなくなるそうです。
そういえば御殿下用眼鏡もアキバデパートで作ったんだ、私。
その店員さんによると「あの本屋は残るらしいんだけどねぇ」とのこと。
やはりヲタク系ショッピングセンターになるらしいですね。
とりあえず元ラ○ズ(実は雑誌名が変わった)は買えそうですけど。

ヲタクは脂っこいものと甘いものが大好きなので(アリかゴキブリみたい)
もしかしたら1階の生ジュース売り場は残るかもしれません。


朝が来て夜が来た 投稿者:元夏迪  投稿日:11月27日(火)07時42分26秒

朝が来て夜が来て、同じ顔をした朝が来て、のっぺりとした夜が来
た。……記憶は曖昧ですが、こんな感じの詩を眼にしたことがあり
ます。誰の作かは思い出すことが出来ません(お心当たりのある方、
どうぞ御教示下さい)。勿論そんな日常を破るのは、愚妻さんのロ
ンドン土産『モーニング』に載った「えの素」と、和食の数々です。

おっと、ニュウナムの交差点にほど近い、トルコ人の小父さん、お
兄さんの営むスタンドで頬張るケバブを忘れては行けません。シシ
ケバブの素朴な味に烏魯木齊を想い、ドネルケバルの回転軸を眺め
れば、心は飛んでイスタンブル。

アングロサクソンの入り込む余地がないのには、我ながら苦笑して
しまいますね。


ロンドン 投稿者:愚妻  投稿日:11月27日(火)01時04分31秒

先週一日だけロンドンに行きました。幸い用事はあっけなく終わり、後はただブラブラしたのですが、イギリスに来て一年、自分の足でロンドンの街を歩いたのは初めてに等しく、なかなか新鮮な体験でした。ケンブリッジからロンドンは電車で一時間の近さです。問題は、電車賃がとても高いのと(一番ケチって往復15ポンド。2500円くらい)、駅が家から遠いのでタクシーに乗る必要があること(だから行きと帰りでさらに10ポンドかかる)。そう頻繁には行けません。しかし久々の都会は実に新鮮でした。ケンブリッジでは学生であること、黄色人種であることを常に意識せずには生活できないのですが、ロンドンではそれらの属性から少しだけ解放された心持ちがしました。久々の地下鉄もわくわくしました。家で留守番していた元氏には、奮発して、ケンブリッジでは手に入らない漫画雑誌『モーニング』最新号と「紀文のおでんだね」をおみやげに買って帰りました(高かった〜)。帰りの電車はなぜか到着が一時間以上遅れ、カレッジの食堂の夕食に幸か不幸か間に合わず、二人で屋台のケバブを食べました。つづく。


一筆箋/御歸り/御問合

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